2026年2月定例会

みつなか美由紀議員の議案質疑②(2月25日)アジア・アジパラ競技大会 負担金・関連事業費を補正予算で前倒し支払い

【みつなか議員】

 次に「第20回アジア競技大会及び第5回アジアパラ競技大会の推進」についてです。

 今回、補正予算が118億5420万円余計上されており、この中には、令和8年度の債務負担行為から、組織委員会への負担金と大会関連事業費の一部を前倒して支払うための106億5420万円余が含まれています。

 組織委員会は、GLイベンツ社と630億円という巨額な契約をしていますが、106億5420万円余のうち、組織委員会への負担金の中の競技会場の設営・運営業務にかかる費用70億9612万円余と、大会関連事業費の中の仮設電源設備等の整備にかかる費用32億3858万円余、合わせて103億3471万円余が、組織委員会を通して、GLイベンツ社に支払われます。

 まずGLイベンツ社に前倒しして支払うことになった理由をお答えください。

【みつなか議員】

 GLイベンツ社は、大阪関西万博で、海外パビリオン建設の元請となり、下請け業者への未払い事件を引き起こした企業です。2025年5月にアフリカ・アンゴラ館の下請け業者が未払いを訴えて「万博工事未払い問題被害者の会」を立ち上げ、6月にはマルタ館を請け負った業者が、1億1800万円の未払いがあるとしてGLイベンツ社を提訴、8月にはセルビア・ドイツ館を請け負った建設会社が3億2800万円の支払いを求めて同社を提訴しています。また、まともに設計図を作らない、工事内容の変更の際下請業者が求めても契約書を交わさず口頭で済ます、クライアントが気に食わないからと工事を何度もやり直させるなどの行為が横行していました。

 さらに、二つ以上の都道府県に営業所を設けて営業する場合、国土交通大臣の許可を受けなければならない決まりですが、GLイベンツ社は東京本社の他に大阪に営業所がありそこで請負契約業務を行っていながら、大臣の許可を受けていなかった無許可営業の疑いもあります。

 国会では、未払い問題の被害者を救済するための「万博特措法改正案」を衆院に共同提出をしましたが、下請業者置き去りのまま解散総選挙で、具体的には何も進んでいません。下請け業者は「どん底まで落とされ、多くの仲間、信用、財産を失った」「今も光の見えない暗闇に取り残されたまま」「売れるものは全て売った。残るは命だけ」という実態を訴えています。

【みつなか議員】

 しかもGLイベンツ社は、万博の下請け業者に支払えない理由として「アジア・アジアパラ大会へ多額の協賛金を支出したばかりのタイミングのため請求を支払うだけの資力がない」としており、アジア・アジアパラ競技大会が利用されたということです。

 GLイベンツ社はプレステージパートナーの条件である協賛金22億円を全額納めていますか。

 名古屋市として、組織委員会に対して103億円以上を支払うということは、GLイベンツ社にそれだけ市費が投入されるということです。万博での未払い問題が解決しまいまま、GLイベンツ社に前倒しして支払う補正予算を組むことについてどうお考えですか。

 名古屋市は、GLイベンツ社が全ての委託業務について、下請けに確実に支払うということに責任を負う立場だと思いますが、どう認識していますか。

 万博と同様のことが起こらないために、どういう対策を考えていますか。

 以上総務局長の答弁を求め、一回目の質問を終わります。

【総務局長】

 今回の補正予算における組織委員会への負担金につきましては、令和7年度当初予算の成立時においては、令和8年度に執行する予定として債務負担行為を設定したものでしたが、前倒して歳出予算として計上するものでございます。

 その経緯といたしましては、組織委員会とGLイベンツ社において、令和7年4月3日に業務委託契約を締結しておりまして、本契約に基づき、前払い及び出来高による部分払いの必要が生じたところでございます。組織委員会においては、令和7年5月にGLイベンツ社に対して、189億円の前払いを行っているところです。

 また、令和7年度内に予定されている出来高による部分払いに向けては、組織委員会において、自己資金による対応や民間からの資金調達による対応について調整、検討を重ねた結果、開催都市である県・市からの負担金が必要であるとの要請があったものでございます。

 次に、GLイベンツ社につきましては、アジア競技大会及びアジアパラ競技大会のスポンサーとなっており、契約に基づき協賛金の支払いをいただいておりますが、現時点で全額の支払いをいただいているものではないと組織委員会から聞いております。

 次に、大阪関西万博における契約に関する未払い問題につきましては、本市としてはお答えする立場にはございません。なお、今回の補正予算につきましては、組織委員会から開催都市への要請により計上するものでございます。

 最後に、GLイベンツ社への対応といたしましては、組織委員会において、同様の事象が生じないよう、継続的にGLイベンツ社と協議、調整を行っていると聞いており、本市といたしましても、下請けとなる企業が安心して参画できることが重要であると考えております。

 今後とも、組織委員会を通じて、適宜、工事の進捗などの状況把握を行い、大会の準備が円滑に進むよう努めてまいります。

【みつなか議員】

 実際、協賛金を全額納めてもいなかったにもかかわらず、万博の下請け業者に払わない理由を、アジア・アジアパラ競技大会に多額の協賛金を支払ったからと、虚偽の説明をしていた、このようなGLイベンツ社は信用できません。万博の二の舞になるのではないかと非常に危惧しますが、この点については引き続き委員会での質疑に委ねて、終わります。

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