名古屋高速道路の整備計画変更に対する同意に反対 岡田 ゆき子議員

 11月6日の11月定例会本会議で、採決にあたり、岡田ゆき子議員が反対討論を行いました。概要を紹介します。

2027年の開業のめどなし

 日本共産党名古屋市議団を代表し、第117号議案 名古屋高速道路の整備計画変更に対する同意に、反対の立場で討論します。

 議案は、新洲崎ジャンクション実施設計に係る工事費用が、基本設計の2.5倍という異常な費用の追加と、完成時期をさらに4年延長するというものです。

 2020年3月に、新洲崎ジャンクションに新たな出入り口を整備する都市計画を変更した、そもそもの理由は、「リニア中央新幹線の開業に向け」、「都心環状線の渋滞解消、名古屋駅へのアクセス向上を図るため」でした。

 ところが、JR東海は今年3月、リニア整備計画について、「静岡工区の着工のめどが立たない」ことを理由に、2027年の開業の見通しが立たないことを正式に認めており、開業のめどがありません。

巨額の投資で整備をすすめる必要なし

 議案に反対する理由は、都市計画を変更する最大の理由が、破綻していることであり、巨額をさらに投じて、整備を進める根拠はありません。

 さらに、670億円の増額費用のうち、人件費、資材費の高騰分は2割で、残りの8割は、耐震診断の結果、基礎構造等の大幅な変更のために生じた費用ということですが、2027年開業のリニアに間に合わせるために、十分な検討をせず基本計画を作ったために、これほどのズレを招いたのではないか。  

 そのうえ、丸田町ジャンクション、黄金インター出入口の整備費用も同様に大幅な設計変更等で費用が膨らむことになれば、そのツケを、高速道路利用料金として、長期にわたって利用者に負担を負わせることになり、市民の理解は得られません。

 リニア開業を前提とした、新たな高速道路出入り口の建設は中止することを求め、討論を終わります。

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