個人質問 田口一登議員 (6月24日)

保護者・住民の理解を得ないで決めるな!

天白区・高坂小の統廃合 教育長「理解を得て進める」

 6月議会本会議で、田口一登議員が、高坂小学校の統廃合計画について質問しました。「保護者や住民の理解を得なくても統合を決めるのか」との質問に、鈴木教育長は「丁寧に協議を重ね、関係する皆様の理解を得て取り組みが進められるよう努める」と答弁しました。

統合場所の液状化と鉄塔

 名古屋市教委の学校統廃合計画=「子どもいきいき学校づくり計画」では、教育委員会が対象校ごとに作成した個別プラン(統廃合計画案)を有識者でつくる「子どもいきいき学校づくり推進審議会」へ諮問し、答申を受けて進めるとされています。高坂小学校をしまだ小学校に統合する個別プランは、昨年12月以降、5回にわたって審議されましたが、いまだに答申が出されていません。
 審議会で大議論になっているのは、統合予定場所であるしまだ小学校の立地の安全性です。しまだ小は、敷地の一部が「液状化発生の可能性が高い」エリアです。南西角は土砂災害警戒区域にかかっており、その崖の上に送電線の鉄塔が立っています(下図参照)。田口議員は、「液状化対策や鉄塔の安全性という『子どもいきいき学校づくり』とかけ離れた議論を審議会でしなければならないような統廃合計画案は、白紙に戻すべきではないか」と質問。教育長は「学校統合を契機に安心・安全・快適な施設環境をめざしている」と答弁しました。田口議員は、統合如何にかかわらず、いま通っている児童などの安全のため、速やかに液状化の地盤調査を行い、巨大地震に備えた対応の検討を求めました。

保護者アンケートで反対63%

 「高坂小学校を存続させる会」が河村市長に直接提出した存続要望署名は4,500筆を超え、高坂小のPTA役員が昨年7月、保護者を対象に行ったアンケートでも、統合に反対が63%にのぼり、賛成は12%しかありませんでした。田口議員は、「高坂小の統廃合計画案について、保護者や地域住民の理解が得られているのか」と質問。教育長の答弁は「様々なご意見をいただいている」というもので、理解が得られているとは言えませんでした。

市長 核兵器禁止条約に背を向ける

 田口議員は、核兵器禁止条約について、河村市長に日本政府に対して核兵器禁止条約の締約国となるよう求める考えはないかと質問しました。
 市長は、「東アジアにおける安全保障をみると北朝鮮だけにとどまらず大変な状況の中で日本国の安全保障を守っていくことが必要」と答弁。核兵器禁止条約に背を向けました。

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