2017年6月定例会

くれまつ順子議員の個人質問 ①市立幼稚園の閉園計画(2017年6月23日)

市立幼稚園の閉園計画を白紙に
       くれまつ順子議員

市立幼稚園の閉園計画を白紙にもどすべきではないか
【くれまつ議員】4月26日、名古屋市教育委員会は、名古屋市立幼稚園のうち3つの園を平成34年度末までに閉園し、市教育館に幼児教育センターを設置するという「名古屋市立幼稚園の今後のあり方に関する実施計画(案)」を発表しました。現在、今月26日まで市民意見の募集が行われています。市立幼稚園の再編計画の検討がなされたのは、一昨年。保護者アンケートやあり方懇談会などをもとに、昨年幼児人口の減少傾向に対応するという理由で幼稚園の再編を行う方針案が出されました。そして今回、北区の報徳幼稚園、中川区のはとり幼稚園、西区の比良西幼稚園の閉園が発表されました。
 保護者への説明は、教育こども委員会の開催された4月26日の翌27日と28日。突然の説明会で、時間も1時間足らず。保護者からは「突然こんな話をするなんて、もっと前から言うべきだ」「二人目も入れたいと思っていたのにひどい」怒りの声続出だったことは、一昨日、わが党の代表質問で述べた通りです。中には、「1回の説明では納得できない」と、保護者からの強い要望で再度説明会を開くという園もあります。幼稚園閉園の計画を一方的に聞かされた保護者のあいだでは、3園の存続を求める署名運動が急速に広がり、この1ヵ月余りで2万筆を超える署名が集まっています。 なぜ、市立幼稚園を3つ閉園するのか、閉園理由として、教育委員会は、「この先10年で幼児人口が13.5%減少するから、市立の幼稚園の数もそれにあわせて減らす。市内幼稚園23園のうち3園へらす」と実施計画で説明しています。確かに園児の数が少ない園がありますが、幼稚園を3つなくすという計画について、保護者の方は納得されているとはいえません。閉園は中止し、幼稚園を残してほしい。これが多くの保護者の皆さんの声です。
 今回の市立幼稚園の閉園計画案を作成するまでに、教育委員会は、市民の皆さんの声、パブコメの声をきちんと聴いてこられたのでしょうか。
 一昨年行った、市立幼稚園の保護者アンケートでは、1000名中6割の方が、「これ以上幼稚園をへらさないでほしい」と答えています。昨年示された市立幼稚園の閉園計画に対するパブコメでは、707人1444件というパブコメの数としては多い方だと思いますが、「市立幼稚園をこれ以上へらしてほしくない。市立幼稚園の良さをこれからも残してほしい。安易に統廃合すべきではない。」「市立幼稚園の良いところは、一人一人の成長段階に合わせた教育をしてくれる、園が開放的で親同士の交流が多く、子どもの様子がよくわかる点である。1園でも存続させてほしい。」などと閉園計画の見直し、幼稚園の存続を求める声が多数しめていたのではないでしょうか。
 そして、市立幼稚園の評価については、「市立幼稚園の教育内容、質の高さと授業料のバランスに引かれて子どもをいれた」「こどもたちにとって良い環境で充実している」教育実践が評価されていました。パブコメでも市立幼稚園の教育が高く評価されています。
 幼稚園の存続を求める保護者の願いにこたえて、はとり、報徳、比良西、3つの市立幼稚園の閉園計画を白紙にもどすべきではないでしょうか、教育長の見解を伺います。

保護者に丁寧に説明するなど、理解に努める(教育長)
【教育長】計画(案)では、今後の幼児人口の減少や保育ニーズの高まりで、市内の幼稚園定員に大きな余剰が出ると見込まれ、市立幼稚園23園のうち3園を順次閉園することとした。在園児の方は卒園するまで通っていただくなど、在園児や保護者への影響が極力出ないよう配慮しています。市立幼稚園のあり方について、保護者に丁寧に説明するなど、理解に努める。

将来人口の増加が見込まれる地域の幼稚園も閉園するのか(再質問)
【くれまつ議員】教育長の答弁は、市立幼稚園の保護者の願いを全く受け止めないものです。納得がいきません。
 閉園理由で、市内の幼稚園定員に大きな余剰が出ると見込まれるからとの答弁がありましたが、はとり幼稚園の保護者の方から、幼稚園のある千音寺学区の小学校の1年生は5クラスでこどもの数は多い。38㏊もの広大な土地の区画整理事業で将来人口が増えていくと予想されている。将来人口が増えそうな地域の幼稚園も閉園するのでしょうか。

将来人口の増加を加味しても影響を及ぼすには至らない(教育長)
【教育長】閉園対象園の選定は周辺に複数の幼稚園があることも考慮している。区画整理事業等に伴う将来の人口増加を加味しても末就園児の入園に影響を及ぼすには至らない。

地域にとけこんだ市立幼稚園の実践をなくしてもよいのか(再々質問)
【くれまつ議員】教育長は、はとり幼稚園がある地域では、区画整理事業などで人口増加が見込まれることはお認めになりました。区画整理で若い方が増えていけば、授業料が私立と比べて安い市立幼稚園に預けたい方も増えていくと思います。
 保護者のみなさんは、本当に閉園発表に戸惑い、疑問が広がっていますので、再度教育長に伺います。
 はとり幼稚園は、「富田公園や富田図書館に隣接し、こどもの心身の成長にとって大変素晴らしい幼稚園。地域にとっても大切な幼稚園である」と地域から高く評価されています。保護者からは、幼稚園の閉園方針の見直し、地域における幼児教育の重要な拠点として存続することを強く要望されています。
 報徳幼稚園は地域の子育て支援センターとして、保健所や民生委員からも頼りにされていると、同じ地域にある別の子育て支援センターの方が評価されています。また周辺が高齢化している地域ですので、ここに報徳幼稚園があることで、高齢者の方が、園の行事のボランテイアに参加されて、高齢者の憩いと生きがいの場になっているという話を伺っています。
 こうした地域にとけこんだ市立幼稚園の実践を地域からなくしてもよいのでしょうか。

幼児教育センタ一(仮称)を設置し、幼児教育の質の向上に取り組む(教育長)
【教育長】国は平成28年度に幼児教育の調査研究の拠点施設として「幼児教育研究センター」を設置し、質の高い幼児教育への取り組みを進めている。
 本市でも、幼稚園、保育所、認定こども園等の子どもたちに提供される幼児教育の調査研究や研修などを行う拠点施設として「幼児教育センタ一 (仮称) 」の設置を予定しており、市立幼稚園で行っている幼児教育の実践内容を踏まえ、各園と連携して市全体の幼児教育の質の向上に取り組みたい。

センターが連携すべき、すばらしい教育実践を行っている幼稚園をなくそうとしていることが問題だ(再々再質問)
【くれまつ議員】センターが市立幼稚園と連携して幼児教育の質の向上に取り組んでいくと答弁されましたが、センターが連携すべき、すばらしい教育実践を行っている幼稚園をなくそうとしているのが問題なのです。幼稚園が地域にねざして、保護者と地域の方たちと作り続けている実践が、幼稚園の閉園でなくなってしまいます。結果として地域のコミュニテイが破壊されてしまう、このことを指摘しておきます。
 もう一点伺います。3つの園では保護者のみなさんが幼稚園を盛り上げていこうとがんばっておられるのを私は聞いております。3つの園ではこれから入園を考えている「未就学園児」を対象にした「未就学園児の会」を開催しています。例えば、はとり幼稚園では、年24回も実施しています。今年度も入園児が減ってきているために、ある幼稚園のPTAではホームページを作って入園児を増やそうとまさに計画していたといいます。こうした、保護者のみなさんが、園児を増やす努力をされているのを、教育長はご存知でしょうか。

成長には一定の園児数が必要。3園は園児の充足率が十分でない(教育長)
【教育長】園児の確保について、日ごろから保護者にご協力いただいていることに対しては、大変ありがたく思っています。
 学び合いながら成長するためには一定の園児数が必要と考える。閉園を予定している3園は、園児の充足率が十分でない。

今回の閉園計画は、園児の確保に努力している保護者の努力に冷や水をあびせるもの。見直しを求めます(意見)
【くれまつ議員】3園の保護者のみなさんは園児を確保する努力をされております。今回の閉園計画は、こうした保護者の努力に冷や水をあびせるものです。保護者の方がお聞きになったら、悲しくなるのではないでしょうか。
 2万人を超える幼稚園存続を求める要望書の重みを教育長しっかりとうけとめてください。保護者の願いは、「私たちの幼稚園を残してください」です。
保護者の願いを受け止め、幼稚園3園の閉園計画を見直すことを強くもとめます。

 

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