2017年6月定例会

江上博之議員の代表質問(2017年6月21日)

2017年6月定例会 代表質問
名古屋城天守閣の木造復元よりも、福祉・くらし優先の市政運営を
江上博之議員 

質問項目
1. 2022年完成の505億円名古屋城天守閣木造復元の見直しについて
 (1) 市民合意の有無
 (2) 過大な収支計画
 (3) 魅力あるまちにふさわしい名古屋城
 ア 名古屋城天守閣事業における石垣調査の重要性
 イ 耐震、老朽化対策を施した「情報発信施設」への改善
2. 福祉・医療・教育のあり方について
 (1) 敬老パスの拡大
 (2) 子ども医療費助成対象の拡大
 (3) 国民健康保険制度の都道府県単位化
 (4) 市立幼稚園の閉園に関する説明
3. 名古屋駅前再開発と環境影響評価制度について
4. 憲法尊重擁護義務に対する市長の認識について

はじめに―――市長の政治姿勢

【江上議員】4月の市長選挙で河村市長は再選されました。今回市長選挙での市長の有権者比での得票率は、24.8%でした。18歳以上の有権者の4人に1人すら河村市長に投票していないということになります。これからの4年間、この事実を踏まえて、市民の声をよく聞き、市民に丁寧な説明責任を果たして市政運営にあたることをまず求めておきます。

2022年完成の505億円名古屋城天守閣木造復元の見直しについて

市民生活に大きな影響を与える事業
【江上議員】市長選挙で、河村市長提案の名古屋城天守閣木造化2022年12月完成について争点となりました。私は、この提案について、大きく3点疑問を持っています。
 第1に、2022年12月完成の木造復元について市民の合意を得ているのだろうか。
 第2に、505億円の天守閣木造復元について、市長は、「税金投入しない」「入場料で賄う」といいますが、保証はありません。税金投入となれば、福祉や暮らしへの予算が削られるのではないか、という心配です。
 第3に、魅力ある名古屋のために、「『本物』の魅力」を市長は強調しますが、市長提案が魅力あるものなのか。という点です。多額の費用を投入し、市民生活に大きな影響を与える事業であり市長提案の見直しを求めて以下に市長に質問します。

選挙の出口調査等を見ても2022年12月の木造復元に市民の理解は得られていない
【江上議員】市長は、当選確実をうけた段階、また、当選後の記者会見でも「『天守閣木造化に対する住民投票』のような意味合いがあった。」として市長提案の2022年12月完成の天守閣木造化に市民が合意したかのような発言をしています。しかし、市民合意があったと言えるでしょうか。
 ある新聞の選挙出口調査では、「木造には賛成だが、完成は22年より後でよい」が39%、「木造復元には反対」22%と合わせると6割以上が市長提案に反対しています。河村市長を支持した人の36%も「22年より後」に賛成です。
 市長選半ばの世論調査では、市長提案に対し、「木造化は賛成だが、急がず」が52%、「木造建て替え反対」が19%で、7割が市長提案に反対しています。世論調査ですから、投票した人だけではありません。
 この数字は、昨年5月名古屋市が行った2万人アンケートの結果で、市長提案の2020年東京オリンピックまでの木造化賛成が21.5%に対し、「急ぐな」と「木造化反対」で66%あったことと変わっていないのではないでしょうか。
 市長は、「木造化」は、市民合意を得たと発言していますが、マスコミの調査結果を見る限り「2022年完成の木造復元提案」は、市民合意を得ているとは考えられません。市長提案には反対の声が大きいという結果です。
 そこで質問します。市長の「2022年12月までに木造天守にすること」に対して、市民の理解はない、真に市民の信託を得ているとは思えません。市長はそのことを真摯に認めるべきと考えますがいかがですか。

選挙の結果もあり、合意をいただいた(市長)
【河村市長】名古屋の皆さんの深い郷土愛を感じとりまして、選挙の結果もありまして、これは合意をいただいたということでございます。

2022年12月完成には合意がないと認めるか(再質問)
【江上議員】私は市民の声を聞いて市政運営にあたるよう、最初に求めました。ところが、新聞の調査という市民の声、意見をきちんと聞いて回答してはおりません。
 いま、市長の思いはお聞きしいたしましたが、新聞紙上等でこういう調査結果が出ていることについて、あなたはどう認識していのかと、そういう質問をしたのにもかかわらず、答えない。実は昨年6月議会でも私は2万人アンケートの結果についてお聞きしましたけども、これについても市長提案について否定されているんじゃないかと聞きましても、あくまで木造化は割合が多いんだというかたちで、きちんと市政アンケートの声にはちゃんと回答されませんでした。
 そこでお聞きしいたしますが、2022年12月完成時期については市民の合意がないということをお認めになりますね。いかがですか。

認めるわけにゃー(市長)
【市長】そんな認めるわけにゃーじゃないですか。

市民にこういう声があることは認めるのか(再々質問)
【江上議員】市民の声を聞くのは当たり前じゃないですか。市民がこういっているんだから少なくとも、現時点で市民の声が、こういう声があると、そういうことはお認めになりますか。

いろんな議論があるのは当たり前。どっか決断してやっぱ進めていかないかん(市長)
【市長】当然のことながら民主主義社会ですから、いろんな議論があるのは当たり前でですね、いろんな議論に耳を傾けるのは当然ですけど、どっか決断してやっぱ進めていかないかんとこもあると、そういうことだわな。

2022年12月完成の時期には合意がないという事実は認めるか(再々再質問)
【江上議員】決断するのは最後の手として私も必要だと思いますが、今お聞きしているのは、こういう調査結果、市民の声が出た、だから時期についてはまだ市民の中には合意がないという前提で、その上で市長がそれでもやるんだ、というのであれば、それはそれで一つの方法でしょう。私が聞いているのはその前の段階なんです。今回の新聞等の世論調査あるいは出口調査、こういうものから2022年12月完成の時期については合意がないと、こういう事実そのものはお認めになりますかと言っているんです。

早くやってちょという人が圧倒的(市長)
【市長】とにかく河村さん早くやってちょーという人が圧倒的です。2022年にできりゃあそれも大変ええことでにゃーかと。ゆっくりすればええもんじゃないですよ。耐震性能が不十分なんだから。議会も決めいただいたように、やっぱ粛々とすすめるのが名古屋市民のためになると思います。

市民は合意していないという新聞紙上の事実は認めるのか(再々再々質問)
【江上議員】私が聞いているのはあくまで新聞紙上で出たものについて、この事実をお認めになるのかどうか、そのうえで市長の判断として、まあいろいろあるということは、それはそれで市長の判断ですから結構だと言っているんです。新聞紙上にあった、2022年12月完成の時期についてはまだ、市民は合意していないと、こういう新聞紙上の事実については認めるんですかと聞いている。それでも認めないんですか。

ほとんどの人は2022年までにできてもええということ(市長)
【市長】まあほとんどの人は2022年までに、まあそうこだわらんでも、できてもええということですよ。

新聞に書いてあったことは偽りか(再々再々再質問)
【江上議員】それでは新聞に書いてあったことは偽りなんでしょうか。じゃあ市長は新聞の記事について訂正を新聞記者に求めましたか。

この年までにつくる必要はないという気持ちで書いたんじゃない(市長)
【市長】2022年までにできてもいいよと、そういう感覚の人がほとんどです。この年までにつくる必要はないと、限定的にそういう気持ちで書いたんじゃないです。

いかに市民の声を無視しているかの証明でしかない(意見)
【江上議員】これでこの件はやめますけど、いかに市民の声を無視して、やってないか、この証明だと思います。

「税金投入しない」というが保証はない。過大な見込みではないか
【江上議員】第2に収支計画についてお聞きします。市長提案は、建設費、維持費等を含めれば50年間で1000億円以上を支出しなければなりません。最低でも毎年20億円ずつ支出する計算です。今年2月議会の討論で、私は、「市長は、『仮に収支がよくなくとも、必ず推進すべきもの』と赤字もあり得ることを示唆し、当局も『税金投入しない』から『税金投入しないように努力する』と答弁を変えてき」たことを指摘しました。
 市長選挙中のマスコミの世論調査で、「総事業費最大505億円、約50年かけて入場料収入や寄付金などで返済し、税金は一切使わないという名古屋市の収支計画」についての質問に対し、回答は、なんと73%の人が、「入場予測は過大で信頼できない」と答えています。今回「入場者数見込み」について調査費を予算計上していますが、市議会の採決前に調査することが当然であって遅きに失します。
 そこで、質問します。事業費の収支計画への市民の声は、市長提案に不安を示しています。市長も、寄付金を100億円集めると言い出しました。今までの収支計画が破たんしたことを認めたということでしょうか。お答えください。

過大な見込みではない、努力はせないかん(市長)
【市長】過大な見込みであるとは思っておりません。努力はせないかんです。そんだけの十分な値打ちがあるということです。

収支計画の調査結果で税金投入が必要という結果が出たら、中止、見直すか(再質問)
【江上議員】収支計画について市民は納得していない。これも市長は、そんなことはない、ちゃんと人は来ると、366万人が50年間近く続くと、こういう答弁をされました。では聞きます。今回の議会で提出している入場者見込みや収支計画についての調査、もしその調査結果で税金投入が必要という結果が出たら、事業を中止し、見直す覚悟でこの提案をしているのかお聞きします。

調査結果も出ていないのに無責任。努力するんだよ、みんなで(市長)
【市長】まだ調査も出ておらんのに、そんな無責任なこと言ってもらっては困ります。努力するんだよ、みんなで、名古屋市民をあげて。ようけの人が来てもらえるように。そちらの方がよっぽど大事ですよ。

調査結果しだいで事業を中止し見直す覚悟で提案しているのか(再々質問)
【江上議員】私が聞いているのは、提案する以上はちゃんと責任をもって、2000万円という金をかけているんですよ、その2000万円という金を、ちゃんと結果が出たらその結果をちゃんと大事にしてやるのか、もし税金投入が必要だという結果が出たら、即刻その調査結果に基づいて事業を中止し見直す覚悟で提案しているのかどうか。私だって結果なんか知るわけないですよ。その点について市長に再度お聞きします。

議決した以上そう簡単にやめるとか言えるわけない。非常識だ(市長)
【市長】多くの市民の皆さんのご信託を得て、議会でも予算を通していただいた以上、そう簡単にやめるとか、そんなこと言えるわけないじゃないですか。非常識なことを。

福祉・医療・教育をはじめ、暮らし・福祉の予算が削られるのが心配(意見)
【江上議員】私は一般論を聞いているわけじゃなくて、事実に基づいてちゃんとやっているつもりでありますけれども、今の収支計画についてもきちっと市民の声を聞いた姿勢でやっていないということが明らかになったと思います。
 毎年20億円も天守閣事業にかかわって、支出の財源が税金投入となればですね、福祉・医療・教育をはじめ、暮らし・福祉の予算が削られると、私が心配しているのはそこなんです。木造化そのものについては問題があります。木造化にしたらどうなるのか。さきほどいったように高齢者の方は大丈夫なのか。小さいお子さんを連れて一緒に上っていけるのか。それが本当に魅力のあるものなのかどうか。加えて505億円というのが50年間で1000億円、毎年20億円払う、もし税金投入、例えば寄付金が集まる、入場料が集まった、それでも20億円集まらなかったらどうするのか。税金投入しかないでしょう。つくったものは返済しなければなりません。
 その点についての不安を申し上げましたが、市長はとにかくいったん決めたらやるんだと、まあ赤字かどうかは、なってみんとわからんわと、そんなような声に聞こえました。
『本物』の魅力を強調するが、市長提案に魅力があるのか。

「本物の石垣」の調査・保存を優先すべきではないか
【江上議員】第3に魅力ある名古屋にふさわしい名古屋城とはなにかという点で、2点指摘し、質問します。
 市長は、「『本物』の魅力」にこだわっています。今、名古屋城は、特別史跡であるのは、石垣やお堀などが「本物」で文化的価値が高いからです。特別史跡内の現状変更で、文化庁の許可がいるのも石垣をいかに保存するかが大きな要素のはずです。その石垣の整備優先の声が名古屋市の有識者会議でもあがっています。6月9日の有識者会議で、「石垣も課題だと計画に明記すべきだ」「「石垣への取り組みを低く見ていないか」などの声が続出、と報道されています。このままでは許可は、市の計画通り来年2018年秋に出ることはまずないとも言われています。
 そこで質問します。石垣調査が最優先という有識者の声に対して、市長は、真摯に受け止め、「本物」にこだわるなら石垣を最優先に解決すべきと考えます。有識者の意見にきちんと対処したうえで、天守閣について考えるのが順序と考えますがいかがですか。

素晴らしい石垣と天守閣の木造復元事業とをどう調和をとるのかが大切(市長)
【市長】文化庁に行きましたとき「名古屋城に素晴らしい石垣があり、これと天守閣の木造復元事業とをどう調和をとるのかが大切。我々も知恵を出す。しっかり相談しながらやりましょう」という言葉をいただいております。

有識者会議で石垣の問題について尊重する姿勢でやっていくか(再質問)
【江上議員】石垣についての文化庁の回答を今述べられました。しかし私、疑問でしょうがないんです。文化庁というところは、許可をするかどうかの権限を持つ、そういう役所なんです。一緒に考えていきましょう、とかそんなこと本当に言ってくるところなのか。わたしはちょっと理解ができないんです。そういう点でも有識者の会議の中でこれほど議論があるんです。まずこの有識者の会議の中で、きちっと石垣の問題について尊重すると、そういう姿勢でやっていくことが求められると思いますが、そういう点での姿勢、改めてお持ちなのかどうか確認を致します。

文化庁といろんな相談をして、誠実に呼応していく(市長)
【市長】相談をしてやっていこうというのは、なんでも計画経済でバサッとやろうとする共産主義とは違うと思いますけど、私は。丁寧に話をしてやっていこうというのは何らおかしいことではないと思います。それに誠実にこちらも呼応していく。

質問には真摯に答えよ、民の声を真摯に聞いて、それに対してきちっと説明責任を果たして、市政運営を(意見)
【江上議員】市長は何か困ると計画経済とか共産党とかいって時間伸ばしするから、あんまり相手にしたくないけれども、そういう発言は慎んでいただきたいし、厳にやめるべきだと思います。私が聞いていることに真摯に答えていただきたい。最初に申し上げましたけれども、市長は25%未満、4人に1人すら支持がないんです。その事実、それはいろいろあるでしょう、だけど現実に出ている数字はそれなんです。そういう点で市民の声を真摯に聞いて、それに対してきちっと説明責任を果たして、市政運営を求めたいと思います。

耐震、老朽化対策を施した「情報発信施設」へ改善し、「特別史跡名古屋城跡全体整備計画」に基づいて全体整備を
【江上議員】2点目に、天守閣についてです。日本共産党は、耐震補強老朽化補強を前提に、市民の声をきちんと聞くこと。そのために「木造化を急ぐな」と求めてきました。魅力ある名古屋城となることを私も求めています。しかし、魅力ある名古屋城は木造復元という方法しかないのでしょうか。
 そもそも、木造復元するとどんな天守閣になるのでしょうか。地上から金シャチが乗っているところまでの高さが48m、最上階の床まで39mの高さです。史実に忠実であれば、ビルで言えば13階を階段だけで登ることになります。内部はがらんどうになり、陳列物は基本的にゼロ。それで魅力あるという人がどれだけいるでしょうか。
 それに対して、市民や観光客が、名古屋城へいけば、名古屋の歴史や未来、名古屋城の歴史がわかり、名古屋の見どころがわかる「情報発信施設」としての名古屋城天守閣は現天守の耐震・老朽化補強でこそ可能です。名古屋市民の思いがこもった現天守の博物館機能を充実し、たとえば、3か月に一度づつ陳列物を変える。そのために、学芸員など調査研究の専門家を充実する。熊本城では、付属の調査研究センターがあり、災害復旧のための仕事もありますが16名体制です。大阪城は、近くにある歴史博物館と連携しています。エレベータもつかえます。バリアフリーです。17世紀でなく、21世紀にふさわしいお城であっていいのではないでしょうか。天守閣補強の費用としても50億円から60億円で済むのでないでしょうか。
 そして、「特別史跡名古屋城跡全体整備計画」に基づいて、隅櫓、多門櫓、二の丸庭園の改修など名古屋城全体を順次整備していくことです。
 そこで、質問します。魅力ある名古屋城にする私の提案を踏まえ、木造復元を見直すことを求めます。そのために、市民への説明、市民の声を聞く場を設けるべきと考えますが、市長は受け入れるお気持ちはありませんか。
 木造復元2022年12月完成の基本協定は締結されましたが、これからまだ、議会において、現天守閣の解体についての予算・契約案件の議決、天守閣木造復元の予算・契約案件の議決が少なくともあります。まだまだ論議が必要です。

そんなことをやったら名古屋がどれだけダメージを受けるか。耐震性能を木造によって確保する(市長)
【市長】博物館のようなコンクリートでええと言われますけど、想像を絶する発言ですね、本当に共産党の皆さんそう思っとられるのかと、名古屋がどれだけダメージを受けるかと、そんなことをやったら、ということをよう考えてほしいです。耐震性能がありませんので、木造によってそれを確保するということを決めております。

「あわてるな」「木造化反対」の声を聞いて、市民合意を(意見)
【江上議員】魅力あるまち、これをつくっていくためには、市民が、自分の声が生かされて自分たちがつくったまちであると、そういうことが誇れるまちこそ、魅力あるまちではないかと思います。市民の思いを踏まえて、市民の福祉・暮らしを守ることが魅力ある名古屋につながること、これが何よりも大切だと思います。2022年12月天守閣木造化完成は見直しをして、「あわてるな」「木造化反対」の声を聞いて、市民合意の方向ですすめることを求めます。

福祉・医療・教育のあり方について

敬老パスの私鉄への拡大は速やかに検討し、実施すべきだ
【江上議員】福祉・医療・教育のあり方について質問します。
 敬老パスは、65歳以上の名古屋市民に対し、長年の社会的貢献に感謝することを目的で作られた制度です。「名古屋には、敬老パスがあっていいね」と名古屋市外の方から言われる「福祉の名古屋」にふさわしい制度です。高齢者が健康で暮らし、外出することで経済効果もあることは名古屋市も認めています。「高齢者の自動車免許を見直せ」、の声も出ている今、公共交通をさらに利用しやすくすることが大切です。
 そこで質問します。市長は、マニュフェストで、「敬老パスで元気に。名鉄、JR等への利用導入を検討」と記載しています。中川区では、近鉄や三重交通も対象となると思いますが、敬老パスについて、私鉄への利用拡大について、速やかに検討し、実施すべきではありませんか。お答えください。

検討させていただきます(市長)
【市長】敬老パスの拡大につきましては、よう検討させていただきます。

「敬老パスで元気に。名鉄・JR等への利用導入を検討」ですすめるのか
【江上議員】市長は先ほどから、公約は守らなあかん、と。市長の公約は、私はマニフェストだと理解しております。ということは、今回のマニフェストに書いてあった、例えば敬老パスでいうと、「敬老パスで元気に。名鉄・JR等への利用導入を検討」というのは、この本会議場でも当然これだけのことを言ってみえると理解してよろしいですか。まずその点、確認します。

言葉の通り(市長)
【市長】あたりみゃーだけど、その言葉の通りです。

現行よりは利用拡大をすすめると理解する(意見)
【江上議員】じゃあ少なくとも現行よりは利用拡大をすすめていると、そういう方向で検討すると理解させていただきます。

子ども医療費助成対象の18歳までの拡大はどこまで検討が進んでいるのか
【江上議員】2月議会のわが党の代表質問に対して市長は、「かなりにいろいろな自治体がやっている。犬山市や千代田区も。なかなか泣かせるところがある。いっぺん総合的に、いろいろ考えていきたい」と市長は答弁しました。市長選のマニフェストでは、「中学生までの医療費自己負担分無料、継続・拡大検討」も記載されています。子どもたちの健康を守り、また、保護者負担の軽減のため、ぜひ拡大すべきです。
 そこで質問します。高校までの医療費無料化が視野に入っていると思いますが、検討はどこまで進んでいるのでしょうか。現在何が課題となっているのでしょうか。お答えください。

犬山と連絡をとって、ヒアリングをしたい(市長)
【市長】子ども医療費助成の拡充につきましては、犬山がやっとりますんで、いっぺん犬山さんのところと連絡をとってヒアリングをしたいと思います。

「中学生までの医療費自己負担分無料、継続・拡大検討」でいいか(再質問)
【江上議員】これもマニュフェストで、「中学生までの医療費自己負担分無料、継続・拡大検討」と書かれています。この点についても、この本会議場でこの通りに発言をし、そういう方向でいかれると理解してよろしいですね。

その通りです(市長)
【市長】当たりみゃーだけど、その通りです。

念のために聞いた(意見)
【江上議員】当たり前だけど、「検討」という言葉しか言われませんでしたのでね、やっぱり念のためお聞きしておかないといけないと思いましたのでお聞きをしておきました。

国保の都道府県化で保険料の名古屋市独自の減免制度は継続するのか
【江上議員】市民が安心して医療機関にかかれる国民健康保険制度が、来年4月から都道府県単位に変更されます。愛知県が運営の中心になりますが、名古屋市も、保険料の決定などの権限を持ち続けると聞いています。今回の変更は、保険料収入が減少することに対し医療費は増大している現状を安定して運営できるようにする狙いと言われます。しかし、市民からは、保険料値上げがあっては大変だ、と不安の声が寄せられています。国民健康保険制度は、創設当初に比べ非正規労働者や高齢者など収入が少ない比率が増える一方、医療費が増える構造を踏まえ、国が憲法25条に基づいて責任ある財源負担をすべきです。しかし、実際には、国は負担率を減らし、市民に負担増を求めています。収入が不安定、低いのに、保険料が高い、この構造を少しでもなくすため、国の悪政の防波堤となって名古屋市が、独自の減免制度をすすめてきました。
 そこで、質問します。運営主体の中心が愛知県になっても、国民健康保険料について、名古屋市独自の減免制度は引き続き継続すると理解してよろしいですね。答弁を求めます。

これまでの減免制度を含め保険料水準から大きな変化がないよう努めたい(局長)
【健康福祉局長】保険料の決定や減免制度の実施については、引き続き市町村の役割となっています。その中で、県内統一的な国民健康保険の運営方針を策定することになっており、本年3月に県が示した運営方針の骨子案には、各市町村が独自に行っている一般会計からの繰入金の解消・削減について記載があり、現時点では、保険料の減免に充てるための繰入金は、解消・削減の対象外とされている。
 しかし、保険料減免以外の一般会計繰入金もあり、引き続き、愛知県及び県内市町村で協議が行われ、整理されていく。制度改正によって、これまでの減免制度も含め保険料水準から大きな変化が起こることがないよう努めたい。

市民に負担をかけるようなことは一切ないように(意見)
【江上議員】今の国民健康保険制度、国の改正といいますか改悪、これに伴うもので、まだまだ条件がはっきりしないというところがありますが、市民に負担をかけるようなことは一切ないように求めておきます。

市立幼稚園の廃止計画は中止し、保護者等の意見を聞くべきだ
【江上議員】市立幼稚園の閉園について、3園のうちの1つの幼稚園の保護者に、突然今年4月25日お迎え時間の午後2時、翌々日説明会を行うと案内書が渡され、27日、子どものお迎え時間までの1時間、突然閉園の説明をした、という全く保護者、子どもの生活をないがしろにしたやり方が教育委員会によってなされました。「突然こんな話をするなんて。もっと前から言うべきだ」「二人目も入れたいと思っていたのにひどい」と保護者から怒りの声が続出。保護者、子どもの声をしっかり聞いて、幼稚園運営を進めるべきです。
 そこで、質問します。教育委員会は、このような幼稚園廃止計画は即刻中止したうえで、保護者、子ども、地域の方々の声を聞くべきです。市長として、教育委員会にこのことを求めるべきですが、いかがですか。

閉園はやむを得ないが、丁寧に説明をせないかん(市長)
【市長】園児数が相当減ってきとりますんで、閉園はやむを得ないんではないかと思っとります。今通っとります人は当然のことながら通い続けることはできます。しかし教育委員会は丁寧に説明をせないかんわなあということです。

名古屋駅前再開発と環境影響評価制度について

大型開発のアセスを対象外にして市民の発言の場を奪うのか
【江上議員】魅力ある名古屋と市長が言う一つに名古屋駅前開発があります。そこで一点お聞きします。3月29日、民間鉄道会社が「名古屋駅再開発計画」を発表しました。名古屋駅ホームの拡張案とともに、地上高さ150mから180mの高さで、現在の名鉄百貨店から南へ笹島交差点の広小路をまたいで、日本生命ビルまでの南北400mの超高層ビル建設を発表しました。東側のスパイラルタワーが170mですから名古屋駅前を東西に分断する超高層ビルの建設計画です。東海道新幹線で名古屋駅に着いたら、東側は壁であった。そんな景色になります。
 その前々日の3月27日、名古屋市は、環境アセスメントの緩和策を発表しました。名古屋駅前の特定都市再生緊急整備地域については、「高さ180m以上かつ延べ面積15万㎡以上」しか環境アセスの対象にしないと発表したのです。それまでは、「高さ100m以上かつ延べ面積5万㎡以上」でした。私は、9年前の2008年6月議会で、地球温暖化対策のために、「市独自に、環境アセスメントの建築物に対する条件を変更し、少なくとも、高さ100m以上、あるいは、延べ床面積5万㎡以上に」して、アセスの対象を増やして市民への情報公開の充実を求めていました。市は、「環境影響評価制度の変更は考えない」と答弁しました。
 ところが、今回の変更は、真逆の方向です。会社側は、市の発表を「待ってました」とばかりに発表した形になります。アセスを対象外にする理由は「2年程度の手続き期間が不要になり」「さらなる投資の創出が期待できます」というのです。なぜ地球環境を守るべき環境局が、「開発の促進」を進めるのでしょうか。市民の環境にかかわる発言の場を奪うのですか。
 そこで、市長にお聞きします。地球環境を守り、市民の声を生かした制度を進めるのが名古屋市の役割です。拡大することが求められている市民の発言の場をさらに奪うような変更は即刻やめるべきと考えますが、市長の姿勢をうかがいます。

東京、横浜と伍する建物を作ってかないかん(市長)
【河村市長】名古屋駅前は国家プロジェクトとして動いとりまして、やっぱり東京、横浜と伍する建物を作ってかないかんということでございますので、まあ配慮は当然重要でございますけど、それはそれで民間の業者の皆さんも丁寧にやっていただいて、私は東京・横浜にあったということについては喜んどります。

市民の声を聞くのがこれからの市民社会に必要じゃないか(再質問)
【江上議員】環境面で私は市民の発言の場を奪うことを許すのかどうか、このことを聞いているんです。以前は高さ100mかつ5万㎡以上、かつですから両方の条件が整っていないと環境アセスになりませんでした。ですから私は片一方だけでも条件があるのなら、ちゃんと市民の声を聞くのがこれからの市民社会に必要じゃないかという意味で8年前に質問しましたが、そのときは、変更は考えていないと言っていたにもかかわらず、今度は高さは180m未満でかつ15万㎡、両方ない限りは環境アセスしない。ということは市民の声を聞く場を奪うと、こんなことがこれからの時代にあっていいのか。そのことを聞いているんです。改めてお聞きしますが、このようなかたちで市民の声を場を奪うことをお認めになるのですか。

規制緩和をして東京や横浜と競るまちをつくることは大事だ(市長)
【市長】稼げるまちをめざすということが非常に福祉のためにも重要なことなんですね。まあいろんな説明は業者さんも丁寧にしてもらわないかんけど。一定の規制緩和をして東京や横浜と競るまちをつくることは私は大事だと思いますよ。

市民の声を聞く場を奪うことに市長は賛成するのか(再々質問)
【江上議員】これも私が質問している趣旨と市長がお答えになっている内容と違うんですね。私は市民の声、これを聞く場を奪うのかと、これでいいのかと聞いているんです。中身のことを聞いているんではないんです。中身で、規制緩和いいんじゃないかと、そういう人がいるかもしれません。それはそれで一つの意見です。問題は、そういう市民の意見を聞く、そういう姿勢が求められているときに、このようなかたちで市民の発言の場を奪うことがいいのかどうかと聞いているんです。いいんですか、このかたちで。市民の声を聞く場を奪うことに市長は賛成するわけですね。

ちゃんと聞いてやらないかんけど、規制については仕組みの中で考える(市長)
【市長】市民の皆さんの声を聞くということは民主主義社会で重要なことで、ちゃんと聞いてやらないかんけど、一定の規制についてはその仕組みの中で考えるということです。

本当に市民が愛着をもてるまちなのかを考えるべきだ(意見)
【江上議員】ですから、そういう場をちゃんともちながら、規制緩和だったら規制緩和を考える、そういうことを考えればいいんですよ。それが簡単にリニアのためにとか、駅前開発のためにとか、これわざわざ環境局がいうのが、私は。本当に環境局は何のためにあるのかと言いたいんです。地球環境を守る。CO2削減を一所懸命やる、住宅都市局とかそういうところがまだ言うならおかしくはない。しかし住宅都市局だって、都市計画として名古屋のまち、駅前これでいいのか、本当に市民が愛着をもてるまちなのか、そういうことを考えたうえで、その方向のなかで開発を推進すべきだと思いますけれども、どう考えても市民の声を奪うということに対して市長は賛成しているとしか思えませんので申し上げておきます。

憲法尊重擁護義務に対する市長の認識について

安倍首相の9条改憲発言の内容を認めるか
【江上議員】憲法に対する市長の姿勢についてお聞きします。平和あってこその市民生活です。名古屋市域の隣接地には、航空自衛隊小牧基地があり、南スーダンへ自衛隊機が飛んで行きました。アメリカの戦闘機F35ステルス機の組み立て工場もあります。攻撃目標になってもおかしくない地域に私たちは住んでいるということです。安倍首相は、5月3日、憲法第9条に第3項を設け「自衛隊の存在を記述する。」具体的にはこれからの検討を待つ。という趣旨の新聞インタビューが掲載されました。憲法9条第3項で自衛隊を明記することは、海外で武力行使できる自衛隊を認めることになるのではないでしょうか。
 また、現職首相が、公人でなく私人である自民党総裁だからといって発言したようですが、首相と自民党総裁は同一人物であり、「首相インタビュー」の表題で、「首相官邸」での発言です。憲法99条の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」に反するとの批判が出ています。
 そこで、平和な市民生活を守る責任のある市長に質問します。1点は、安倍首相の9条改憲発言の内容を認めますか、反対ですか。

憲法9条第2項をちゃんと堂々と変えないかん。自衛隊が軍隊でないなら、アメリカ軍はどうなるんですか(市長)
【河村市長】私はかねがね前からずうっと言ってきましたように、憲法9条第2項をちゃんと堂々と変えないかんという主義者でございまして、安倍さんの意見がどうかこうかということはややこしくなるので申し上げませんけど、私はそう思っとるということです。
自衛隊が軍隊でないなら、アメリカ軍はどうなるんですか。国内にあるあれは。別なんですか。アメリカに助けてもらって、アメリカ軍は何も言わずにですね。おかしいじゃないですかそれはと思います。

憲法を守る立場にない、日本の歴史を踏まえた発言ではない(意見)
【江上議員】憲法について意見、やりあうつもりはありません。改めて、本当に憲法を守る立場にない方だなあと、日本の歴史を踏まえた発言ではないなあと思いました。

安倍首相の発言は、憲法尊重擁護義務に反すると考えるか
【江上議員】安倍首相の発言は、憲法尊重擁護義務にも反すると考えますが、市長は、反すると考えますか、反しないと考えますか。端的にお答えください。

憲法も改正規定を持っているので、擁護義務に反するものではない(市長)
【河村市長】憲法も改正規定を持っとりますんで、「私は違う」ということを堂々ということは何ら擁護義務に反するものではないと思っとります。

市長も憲法を尊重し、擁護する義務がある(意見)
【江上議員】改正条項があると言われましたが、市長であったって憲法を尊重し、擁護する義務があるということを改めて申し上げておきます。

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