2016年6月定例会

西山あさみ議員の個人質問① 新堀川の悪臭の原因調査及び対策を(2016年6月20日)

都心の憩いの場になるよう、新堀川から悪臭をなくそう

悪臭解消は新堀川沿いの住民の切実な声nisiyama1
【西山議員】新堀川上流部の悪臭問題について質問します。
 新堀川は、かつて精進川と呼ばれており、洪水被害の軽減と水運の確保を目的として開削された人工河川であり、中区堀留水処理センターを起点とする1級河川です。運河として開削された当時に熱田港への合流部から上流部までほぼ水平となるように設計・掘削されているため、ほとんど流れがなくヘドロが堆積しやすい状況になっています。環境局の水質調査では水質目標値は達成しているものの、悪臭による住民からの苦情が多く寄せられています。
 新堀川の問題では、この2月議会でも、うえぞの議員が質問し、悪臭の原因を調査する旨の答弁がありました。
 私の事務所もその新堀川上流部の鶉橋(うずらばし)付近にあるため、周辺にお住いの市民の方からの声が寄せられ、私も頻繁に新堀川沿いを通りますが、かなり強い悪臭を感じる時もあります。
 私は、昨年12月から1月にかけて中区内の新堀川沿いに住む住民のみなさんにアンケート調査を実施しました。切実な声を紹介します。
・暑い季節だけでなく冬ですら悪臭がする。
・新堀川を渡るときは息を止める。
・臭いが強いので窓を開けられない日がある。
・窓を閉めていても部屋に臭いが入ってくる。
・洗濯物を外に干したことは一度もなく、カラッと乾いた衣類に袖を通したことがない。
・臭いがひどく、頭が痛くなるときがある。部屋に消臭剤がかかせない。
・外出しても辺り一面悪臭が漂っていてこんな場所にマンションを買ってしまったことを後悔している。
・記念橋付近に住んでいると言うと、あんな臭いところによく住めるねと言われてショックだった。
 など、住民のみなさんは新堀川の悪臭に悩まされています。nisiyama2
 本来なら街中に川があるというのは大きな魅力になるはずが、新堀川は魅力になるどころか街のイメージを悪くしています。都心の魅力を高めていこうと踏み出している今、新堀川の悪臭への対応は避けてとおれない課題です。
 私も何とか悪臭対策を進めたいとの思いから、このアンケートの声を受けて4月に担当である西保健所の北西部公害対策担当の方と懇談させていただきました。その懇談を受けて、アンケート結果とともに臭いのある時は西保健所に連絡してくださいと住民のみなさんへお知らせをさせていただきました。
 名古屋市が管理する河川の悪臭によって、住民から少なくない苦情が寄せられており、本市として早急な対策が必要だと思います。
 冒頭にも触れましたが、平成27年の名古屋市の環境白書には、平成24~26年度まで水質においては目標を達成していると書かれています。本市が定めている環境目標値では新堀川の水質は☆ひとつ、水質のイメージとしては岸辺の散歩が楽しめるとあります。私は、現在の新堀川の環境が岸辺の散歩を楽しめる状況にあるとはとても思えません。nisiyama3
 水質の調査だけでは悪臭のひどさも原因もわかりません。そのため、悪臭の分析が必要だと考えます。また、アンケートに見られるような住民の認識と環境局の把握している数値とのズレを縮めるためにも、たとえば臭いがひどいと思われる夏場に集中的に悪臭の原因調査を行う対策をとるなども一つの方策だと思います。
 そこで環境局長に伺います。新堀川の悪臭対策のために何をやってきましたか。環境局としての現状認識と、今後の対応についてお答えください。

悪臭の発生原因を調査していきたい
【環境局長】悪臭の発生は、特定の発生源による場合や化学的な反応により発生する場合など、様々な原因が考えられます。悪臭の発生原因を特定するために、まずは、悪臭の原因となる物質を把握していくことが重要となります。そのため、環境局では、新堀川上流部の舞鶴橋、鶉橋、記念橋の3地点で今年度から定期的な調査を開始し、今まで20回の調査を行ってまいりましたが、今のところ分析が必要とされるような悪臭の発生は確認できておりません。
 新堀川上流部の悪臭は、常時発生している状況ではございませんが、今後とも、定期的に調査を実施し、悪臭の発生状況に応じて空気を採取し、環境科学調査センターにおいて分析を行い、悪臭の発生原因を調査していきたい。
 また、臭いがひどいと思われる夏場の集中的な調査は、実施時期を含め検討したいと考えています。

新たな調査方法も必要では(再質問)nisiyama4
【西山議員】今年度の定期的な調査では、分析が必要とされるような悪臭は確認できなかったと答弁を頂きましたが、私は今年度に入ってからも何度も強い悪臭を感じる状況に出くわしています。
 悪臭の実態を調査する新たな方法も必要ではないでしょうか。たとえば、東京都大田区では36週間(252日)をかけて、5種類の金属の腐食度合から、硫化水素、亜硫酸ガス、塩素系ガスの大小を測る腐食性ガス調査キットを使用し河川周辺の臭気調査を行っています。この調査キットは雨のあたらないところに吊り下げておくだけのものなので、たとえば地域住民の方に協力していただきベランダに調査キットを設置してもらうなど、名古屋市の取り組みが住民からも目に見えることで地域ぐるみで解決する機運も高めることができると思います。
 いま環境省では、臭いに対する住民意識の変化に対応するため、「におい環境」という概念を導入しています。これは、悪臭の発生源を特定し規制することはもちろんですが、住民にとってさわやかな環境をつくりあげていくために行政も責任を果たす必要があるという考え方です。
 こうした新しい視点や調査方法も含めて環境科学調査センターで新堀川の悪臭についての研究をおこなっていくお考えはありませんか。環境局長にお伺いします。

新たな情報を収集していきたい
【環境局長】悪臭の問題に関して、原因物質を特定する分析等を通じて知見を積み重ねているところで、国等から新たな情報を収集しながら、今後とも、市民の快適な生活環境の確保に向けて、調査・研究に取り組んでいきたい。

この夏に集中的な調査を(意見)
【西山議員】アンケートにもあったとおり住民の皆さんにとっては、深刻な状況です。答弁では夏場の集中的な調査をしていくとありましたので、この夏の集中的な調査を実施していただいて、一日も早く悪臭の原因を把握し、関係局と連携して対策をとっていただくことを要望します。

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