名港議会 高橋議員の一般質問② 津波避難対策(2016年3月28日)

金城ふ頭における津波避難訓練について

訓練参加対象者の範囲の考え方や港湾労働者への周知は
【高橋議員】金城ふ頭における津波避難訓練についてお伺いします。高橋演壇2s
 本年2月2日、金城ふ頭で働く港湾労働者を対象とした、津波避難施設であるポートメッセなごや立体駐車場への避難経路を確認しながらの津波避難訓練が初めて実施されました。訓練当日は約200名の参加者があったとお聞きしました。
 これは今後もぜひ進めていってほしい、大切な取り組みです。しかし、今回の避難訓練実施の情報が知らされていなかったという方も少なからずいたようです。
 そこでお聞きします。金城ふ頭での避難訓練の実施に当たって、訓練参加対象者の範囲はどのように考えたのか、また、港湾労働者への周知はどのように行っていったのか、お答えください。

日常的に荷役作業などを行う港湾労働者を対象に周知した

【防災・危機管理担当部長】平成27年1月に金城ふ頭のポートメッセなごやが津波一時避難施設に指定されたことを受け、金城ふ頭で働く港湾労働者が確実な避難行動につなげることを目的として、南海トラフ地震・津波を想定した津波避難訓練を本年2月に実施しました。201603 つなみ避難所
 訓練参加対象者の範囲は、金城ふ頭で日常的に荷役作業などを行う港湾労働者として、船内作業を担う「名古屋港オペレーションセンター自治会」、完成自動車を取り扱う「ゆうりん会」、上屋・倉庫の使用者の集まりである「きんじょう会」の方々を対象とした。
 港湾労働者への周知は、訓練参加対象者にそれぞれ訓練説明会を開催し、多くの方々に周知した結果、名古屋港湾福利厚生協会や名古屋港ワッチ業協同組合なども参加していただいた。

津波避難訓練における検証方法と 今後への活用は

【高橋議員】今回、初の避難訓練を実施し、これまで想定していなかった課題もあったのではないでしょうか。今後の訓練に活かすために、早急な検証も必要です。
 今回の金城ふ頭での津波避難訓練における検証はどのように進めているのか、またどのように活かしていくか。答弁を求めます。

訓練継続の重要性や複数の避難経路の確保などの課題解決など確実な津波避難の実現に努める

【防災・危機管理担当部長】訓練参加者から、訓練継続の重要性や複数の避難経路の確保など、新たな認識や課題があげられた。今後は、明らかになった課題などについて検証を進め、より実践的で多くの方々が参加できる津波避難訓練を継続的に実施する。
 
金城ふ頭に集まる人の安心安全を確保する津波避難訓練を(意見)
【高橋議員】金城ふ頭での津波避難訓練については、日常的に荷役作業などを行う労働者を対象としたとのことでしたが、2つの方面で対象者を増やしていく必要があると指摘します。一つはトレーラーの運転手らを含めた港湾労働者です。安心して働ける環境を作っていくためにも、様々な業種で働く人に声をかけるべきです。
 もう一つは観光・レジャーで金城ふ頭を訪れる人たちです。国際展示場でのイベント開催時など、大勢の人が集まった際の避難ができなければ、安心して港に来てねとは言えません。
 金城ふ頭に集まる人の安心安全を守るためにも、名古屋市やふ頭内の施設などとも連携した津波避難訓練を実施することを要望します。

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