後期高齢者医療広域連合議会 8月定例会③決算認定案に対する反対討論 さはしあこ(2015年8月17日)

「特別会計決算認定案」にたいする反対討論
制度廃止が先送りされ、26年4月から再度値上げされた決算だ・・・・・・・・さはしあこ

 平成26年度特別会計決算の認定に対して、反対の立場から討論を行います。質疑
 反対する理由は、後期高齢者医療保険制度の廃止が先送りされ続け、26年4月から再度値上げされた保険料に基づく決算となっているからです。
資料1 保険料推移 2年ごとに行われる保険料の改定によって、1人あたりの平均保険料は、平成26年度で前回の保険料改定時の年額79,962円から82,584円となり、2,622円の値上げが実施されました。資料2 保険料減免
 年金給付は、特例法廃止によって本来の水準に戻すための措置として3年間で2.5%の引下げを実施するとしており、26年度は0.7%引き下げとなりました。介護保険も3年ごとの見直しによる値上げがされるなど、高齢者の負担増は深刻な問題です。資料3 保険料法定減免
 このように高齢者の苦しい生活の実態が、26年度の決算からもあきらかとなりました。保険料に対する滞納処分や短期保険証の件数も昨年度より増えており、中でも生活を支える年金の差し押さえ件数は40件を超え、4倍にもなっています。資料4 一部負担金減免資料8 自治体別短期証
 国民皆保険であるならば、すべての国民のみなさんが安心して医療が受けられることが大前提です。そもそも高齢者となれば、医療費がかかるのは当たり前であり、75歳以上の人だけを切り離して別勘定にし、負担の痛みを自覚させる制度自体そのものに問題があります。
 誰もが安心してかかれる医療制度とするためにも、国民を年齢によって分断するような後期高齢者医療制度は廃止し、老人保健制度へと戻すべきだと申し上げて反対討論を終わります。

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