後期高齢者議会(2013年8月22日)① 決算質疑 わしの恵子議員(懇談会委員の公募)

決算審査① 懇談会に公募委員を   わしの恵子議員

公募委員を選定しなかった理由や検討状況は
【わしの議員】平成24年度一般会計決算・特別会計決算について質問します。第一に、愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会については、これまでも一貫して懇談会への公募委員を求め続けてきましたが、24年度も入っていません。県・名古屋市の老人クラブ連合会から推薦を受けた人たちの声を聞くのも大切ですが、60歳以上の加入率20.8%をみても、老人クラブに加入している高齢者の方は少数ではないですか。被保険者からも幅広く意見をいただく構成というなら、老人クラブの加入のいかんに関わらず、この制度に問題意識を持っている方にも委員を務めてもらい、一層幅広い意見を聴くことが必要ではないですか。なぜ公募委員を選定しなかったのか、公募委員の検討状況をお聞かせください。

県と名古屋市の老人クラブ連合会に委員の推薦をお願いする
【事務局長】懇談会の委員は、「愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会設置運営要綱」により、被保険者、医療関係者、保険者団体及び学識経験者の中からお願いし、被保険者代表の委員は、現在、愛知県と名古屋市の老人クラブ連合会から適任者を推薦していただいており、引続き、愛知県と名古屋市の老人クラブ連合会に委員の推薦をお願いすることが適切である。

様々な角度から率直な意見が言える環境をつくることが重要だ(再質問)
【わしの議員】懇談会については、公募委員を加える考えはないようですが、被保険者を代表する6名の委員は、全て老人クラブ連合会の役員の方となっています。もちろん、その方達も後期高齢者医療制度に深い関心もお持ちだと考えますが、被保険者の中には、老人クラブに加入していない方も多くいらっしゃいます。
 8月6日、社会保障制度改革国民会議の最終報告書が出されましたが、後期高齢者医療制度については、「創設から既に5年が経過し、現在では十分定着していると考えられる。今後は、現行制度を基本としながら、実施状況等を踏まえ、後期高齢者支援金に対する全面総報酬割りの導入を始め、必要な改善を行っていくことが適当である」とあります。しかし、75歳以上という年齢によって高齢者を差別する後期高齢者医療制度は、見直し・廃止を求める声は依然として多くあると考えます。さらに年金給付は減らされ、消費税増税と社会保障制度の一体改革が進めば、とりわけ高齢者にとっては、負担増は容赦なくのしかかってきます。また、後期高齢者医療制度は、支援金として負担を強いられている75歳未満の方々にとっても大きな問題です。このような制度について、被保険者である当事者として、様々な角度から率直な意見が言える環境をつくるということは大変重要なことだと考えます。そのためにも広く公募で委員を募ることは必要だと考えますが、連合長に答弁を求めます。

公募や無作為抽出で75歳以上の生の声を聞くのはええこと(連合長)

【連合長(河村市長)】老人会の人ばっか推薦でやる必要はないと思います、私も。今までの実際の運営の中でも、これでやりにくいとかあるか分かりませんので、公募も1つですし、無作為抽出でやっていくというのもありますので、特に75歳以上の方は、戦後の大変苦しい日本の再建を担ってきた大変重要な方でございますので、その生の声を聞くというのは、私は別にええんじゃないかと思っていますが、後でどうなるかということで、没になるかよく分かりません。

*請願も不採択になりましたが、10月になって無作為抽出400名から2名の公募という形で公募委員が募集されることになりました。