2012年2月定例会

岡田ゆき子議員の議案質疑② 環境科学研究所は縮小せず拡充を(2012年2月24日)

研究の充実を図る考えはあるのか
【岡田議員】環境科学研究所手数料条例の一部改正について環境局長にお聞きします。
 本件は、手数料をいただいて実施している試験・検査事項について削除するということと、同時に、名称も『環境科学研究所』から『環境科学調査センター』へあえて変更するというものです。
 一昨年の5月、総務環境委員会では、「環境科学研究所の存続を求める請願」を、全会一致で採択しました。請願項目の一つは「環境科学研究所の存続」、2つめは「名古屋市民の健康と安全、安心を守る研究の充実」でした。
 環境局長にお聞きします。今後、研究の充実を図る考えはおありですか。そうお考えであるならば、「研究」という看板を下ろして「調査」という看板に付け替える必要はないのではありませんか。
公的関与が必要な業務は継続し、新たな課題にも対応する(局長)
【環境局長】請願審査でも、市民の健康と安全の確保と「効率的な施設運営」の両立を図ることを前提に見直しをすすめるということで、存続を採択された。
 見直しに当たっては、1、規制指導に伴う調査・分析や、緊急時の対応など公的関与が必要な業務は引き続き実施、2、生物多様性の保全など、新たな行政課題への対応に業務を重点化、3、民間で実施することが適当な業務の外部委託化する、を検討した。加えて、市内の大気環境等の調査を行っている公害総合監視センターを併任することで、これまで蓄積してきた知識や技術を活用し、測定から調査の機能の充実を図る。
 市民に親しみやすいやすい名称として環境科学センターとした。
名称変更を機に、研究所としての役割を失くしていく危惧がある(意見)
【岡田議員】環境科学研究所を「環境科学調査センター」に名称変更することについて、市民に親しみやすい名称にするためとの答弁でした。
「公的な関与が必要とみられる業務や、新たな行政課題への対応」こういう点に、研究活動が位置付けられていると、答弁からそう考えていいのであれば、だからなぜ「研究」という言葉をとるのか、という疑問が残ります。
 なぜ名前にこだわるのかといいますと、名は体を表すといいます。この見直しを機に、今後研究所としての役割を名古屋市が失くしていくことにならないかと危惧が残るからなのです。この続きは所管の委員会にゆだねるとして、以上で質問を終わります。

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