【2010年度決算委員会審査】「水は余っている」 徳山ダム導水路は不要

経済水道委員会の決算審査で、さはしあこ議員は水道事業の実態についてただしました。

■節水努力が実を結び、渇水時にも対応

名古屋市の上水道では、木曽川流域の水利権だけで160万㎥/日の給水能力があります。2010年度決算では、日平均給水量は約80万㎥、最大でも96万㎥でした。当局は、異常渇水時に備えて水源確保が必要と理由をつけて、長良川河口堰や徳山ダムの水が必要だと言っています。しかし、当局が提出した10年に一度の渇水時でも、給水力は106万㎥/日です。

さはし議員は「長良川河口堰からの取水は一度もない」と事実を示し、「長良川河口堰や徳山ダムからの取水は必要ない」と指摘しました。

■豪雨や地震など浸水対策こそ優先を

2009年度から上水で46名、下水で32名の人員削減が行われました。その中で、東日本大震災や豪雨災害時に水道局の職員は被災地支援に全力で取り組んでいます。使わない水の活用を考えるより、技術者の育成や設備投資に力を入れ、災害時にきちんと対応できるよう、仕組みづくりをすることが必要です。

▼最近の給水量(各年度決算)

区分 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
給水人口 2,362,597人 2,375,915人 2,381,707人 2,388,316人
1日平均給水量 810,849㎥ 800,721㎥ 792,684㎥ 796,562㎥
1日最大給水量 1,010,970㎥ 1,015,870㎥ 905,970㎥ 959,165㎥

給水人口は伸びても、給水量は低下傾向に…

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