【2010年度決算委員会審査】男女平等参画推進センター 「講座の総量は減らさない」

総務環境委員会での決算審議で、田口かずと議員は、「事業仕分け」の対象となっている「男女平等参画推進センター」について質しました。

■総合的な活動拠点として活用

「つながれっとNAGOYA」の愛称で呼ばれている男女平等参画推進センターは、男女平等参画を推進するための総合的な活動拠点となっています。同センターでは講座が開かれていますが、市総務局の行政改革推進室は、「女性会館で実施されている講座等との重複が見られる」ことを理由に、「事業の整理を行うべき」として、女性会館と合わせて「事業仕分け」の対象にあげています。

■複数のチャンネルが市の方針

総務環境委員会で田口議員は、市の『男女平等参画基本計画2015』では、男女平等参画センターと女性会館、生涯学習センター、区役所で男女平等参画のための講座などを実施するとしていることを示して、「男女平等参画センターと女性会館などで行なう講座は重複してでも、複数のチャンネルで講座などを開いていこうというのが、『基本計画2015』の方針ではないのか」と質問。総務局の男女平等平等参画室長は、「啓発や教育の場はできるだけ多く確保していきたい。講座の総量を減らすことのないよう努めたい」と答えました。

■開講時間帯はダブらない

しかも、2つの会館では講座の開講時間帯が異なっています。男女平等参画推進センターでは、おおむね土曜日・日曜日ないし平日の夜間に開かれており、女性会館では、おおむね平日の昼間に開かれています。

田口議員は、「講座の時間帯はほとんど重複しておらず、この点でも2つの会館の講座を整理する必要はない」と指摘。男女平等参画室長は、「女性会館は学びの場であり、男女平等参画センターは実践の場というように、一定の役割分担がなされている」と答えました。

■講座内容を充実させたい

田口議員は、男女平等参画推進センターが果たしている役割と女性会館などとの連携の重要性についても質問。総務局の総合調整部長は、「センターは拠点施設として男女平等参画の施策全体をリードする推進役。女性会館などとの連携は強めていかなければならない。行政評価の指摘を受けて、女性会館を所管する教育委員会と話し合い、講座の内容をよりよい方向で充実させていきたい」と答えました。

質疑を通じて、男女平等参画センターと女性会館の事業は「整理」するのではなく、講座などのいっそうの充実こそ求められていることがうきぼりになりました。

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