市がアルミ缶持ち去り禁止条例を検討中 収入源としている方へ福祉的支援を

 7月1日の市議会総務環境委員会で、所管事務調査が行われました。

市は、アルミ缶など家庭からの資源ごみを無断で持ち去ることを禁止する条例(案)を検討しています。その検討状況が7月1日の総務環境委員会に報告されました。
 市は条例(案)の目的について、持ち去り行為への不安など市民の声にこたえるものだとしています。条例(案)には、市による是正勧告、警察への告発、罰金規定などが含まれます。
 みつなか美由紀議員は、アルミ缶などの資源ごみを収入源としている路上生活者がいる状況を踏まえ、「条例施行された場合、路上生活者のいのちにかかわる事態も起きるのではと心配している。生きる道を絶つようなことはあってはならない。誰もが人権が守られ、人間らしい生活ができるようにすることを市は第一にすべき。福祉政策が不十分なまま、条例制定をすすめるべきではない。持ち去る人の現状もきちんと踏まえて、一人として命にかかわることがないようにしてほしい」と要望しました。
 条例を所管する環境局は 「今後条例ができた場合、(行政の支援から)とり残される人がいないよう(福祉関係部局との)適切な情報交換や手続きを行う」との考えを示しました。
 みつなか議員は「福祉面は健康福祉局の担当であるように、様々な面からのアプローチがないと解決できない問題であり、関係部局との連携をさらに強めるよう」求めました。
 条例(案)は、パブリックコメント(7月中ごろから8月中ごろ)を行い、11月定例会に提出される予定です。

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