2023年6月議会

岡田ゆき子議員の反対討論(20203年7月4日)「木造復元」でなく耐震改修と検証を経て信頼回復をー完成予定期日を延長しても着工する目途なし

 私は、日本共産党名古屋市議団を代表し、第71号議案について、反対の立場から討論を行います。

 本議案は、名古屋城天守閣木造復元事業における、木材の製材の請負契約について、完成予定期日を暫定的に1年延長するもので、昨年に続き2回目の延長となります。木材は、全国4カ所に分散して保管され、その保管料に毎年1億円が支出されています。

 反対する理由は、完成予定期日を1年延長しても、着工する目途さえ立っていないからです。市長がこだわる「本物復元」は、深刻な市民の分断を招き、障害者権利条約の肝である「他のものとの平等」を権利として保障する国際水準に、近づくどころか後退させる、重大な人権問題に発展しました。それは、行政運営の在り方まで問われることになり、その検証だけでも1年程度はかかるといわれています。さらに、その検証を経て名古屋市は、障害当事者や市民との信頼回復に取り組まなければならなりません。信頼回復なくして、議論を前に進めるわけにはいきません。

 外観を史実に忠実に再現した「現天守閣」は、エレベータ―を利用して誰もが上階にのぼることができ、当時の木造天守に思いをはせ、また、戦後市民の復興のシンボルとして建設されたその重みを体感することができます。天守閣木造復元事業はいったん白紙に戻す決断をし、差別の象徴の城にするのではなく、「現天守閣」の耐震改修に直ちに着手し、名古屋市が信頼回復の道に進む城として、活用することを求めて、討論を終わります。

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