2022年9月議会

江上博之議員の個人質問(2022年9月15日)③旧統一協会や関連団体と名古屋市とのかかわりについて

世界日報が統一協会の関係団体であることを知っていたか

【江上議員】統一協会は、1点は、つぼや印鑑を多額に売りつけるという霊感商法や家族崩壊を招く多額の献金強要などの問題を起こし、刑事事件、民事事件まで起こしている宗教に名を借りた反社会的カルト集団であること。もう1点は、統一協会と表裏一体の組織として国際勝共連合があり、安倍元首相が主張していた改憲案とそっくりの主張をし、選択的夫婦別姓反対などジェンダー平等を攻撃してきたことです。政治家は選挙応援をうけ、協会側も政治家を広告塔として利用する。持ちつ持たれつの結果、深刻な被害が広がりました。そのような団体と関係することは認められない、と大きな問題となっています。
 河村市長は、7月25日の記者会見で、統一協会と関係が深い「世界日報」のインタビューに応じたことを明らかにしました。2019年12月10日付で、「地方創生・少子化対策 首長は挑む」と題していますが、記事の内容は、あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に触れて、表現の内容に立ち入った発言など「表現の自由」に反する発言も含め河村市長個人の思いが語られています。これがその新聞です。さらに、今の記事を抜粋したものが世界日報ダイジェスト2020年1月号1面で、河村市長の写真を大きく取り上げて載っています。これです。まさに、広告塔となっています。市長は、「公務として受けておりますんで、名古屋市がOKと言っとるわけ」だから、ご自分には責任がないかのような発言をしています。しかし、名古屋市の代表が市長ですから、河村市長が認めてインタビューしたということです。
 統一協会と政治家との関係では、名古屋市会議員も関係していることが明らかになっています。とった行動に反省が求められており、市長も反省を表明すべきです。
 そこで、河村市長に質問します。世界日報が統一協会の関係団体であることを、市長は、ご存じなかったのですか。お答えください。

全く知りませんでした(市長)

【市長】世界日報のインタビューは、いわゆる公務として市が判断して受けてください、受けてもいいと、スケジュールも入れ、市長室でインタビューを受けており、統一協会と関係があったかどうかについては全く知りませんでした。

5期も衆議院議員をやっていて知らないはずがない(再質問)

【江上議員】知らなかったとのことでしたが、1993年から5期16年、この時期、霊感商法が大問題になっていましたが、この時期に衆院議員を務められました。被害者のことを知らなかったのか。驚くばかりです。
 そこで、市長に質問します。現時点においては、統一協会は、反社会的カルト集団であり、政治家と癒着している団体であり、世界日報は、統一協会の関係団体であるということを承知していますか。

ツボを売ったりしていたことは知っていたが、一方的な情報だけでは言えない(市長)

【市長】統一協会がツボを売ったりして、詐欺と言ってもいい感じですね。それは知っておりました。いまどうか、統一協会も会見をしてどうのこうのと言っていましたが、政府でもヒアリングをされて依然として詐欺があるのかどうか細かいことは発表されていませんが、相当いかん部分があるんじゃないかということですが、一方的に一方的な情報で言うわけにはいきませんので、今の場合で言うと、大変慎重に考慮しないかん状況であると思っております。

勉強不足だ。反省、謝罪を

【江上議員】一部承知しているとも言われました。過去知らなかったとしても、勉強不足ではないか。そこで、市長に質問します。このような反社会的団体の関係団体のインタビューに応じたことの反省、謝罪を市民に行うことを求めます。反省するかどうか明らかにしてください。

役所に言われて公務としてやったので謝罪するのはおかしい(市長)

【市長】役所に問い合わせがあり、役所がOKということで、公務かどうかは役所が判断する。そこで判断して市長室で受けたということで、それを謝るということはおかしいので、あくまで公務として受けたものであるということは間違いない。公務として市長室で受けた。結果としてこうなったという人もいますが、僕としてはジャーナリズム、国民の知る権利に奉仕する、報道の自由、取材の自由にはなるべくこたえようという基本的な姿勢があり、そういう立場で、また公務として受けた。

名古屋市の代表は河村市長であり反省するのは当然(意見)

【江上議員】名古屋市がOKしたからというが、名古屋市の代表は河村市長、市長がインタビューをOKしたのだ。中身について反省するのは当然のことです。今回、統一協会及び関係団体と市長との関わりを質問しましたが、市民から見れば議員はどうかという意見もある。日本共産党名古屋市議団として9月13日に議長に対し団体と議員との関係・癒着について徹底解明を求める申しれを行った。その際の記者会見で政務活動費をつかって統一協会の関連団体の研修会に参加費として支出した事例を明らかにいたしました。はっきりしておきたいのは、統一協会は宗教に名を借りた反社会カルト集団だということです。私ごとですが、40数年前の学生時代、大学に原理研究会という統一協会関連団体が学生を勧誘をし、生活被害を出していました。反社会的カルト集団が今なお活動していることは許されません。生活を破壊された被害者・市民をもう作らない、被害を受けた方の支援を議員として改めて行う決意です。

先日公表された以外に旧統一教会やその関係団体と名古屋市が関係する事案はあるか

【江上議員】総務局長に質問します。先日公表された以外に、統一協会やその関係団体と名古屋市が関係する事例はありませんか。

名東区役所の寄附の受領をはじめ6件の事案以外はない

【総務局長】去る9月7日に公表した「本市と旧統一教会関係団体との関わり」は、世界平和統一家庭連合や平和大使協議会など9団体を対象として、2019年度から現在までの間に、本市との関わりとして、寄附の受領、行事等への出席・祝電の送付・後援名義の使用許可、補助金の支出、表敬訪問・取材の有無について調査した。
 その結果、名東区役所の寄附の受領をはじめ6件の関わりが明らかになった。それ以外の関わりについてはないと考えている。

新たに事例が出れば報告を(意見)

【江上議員】事例があれば報告することを求めます。

キーワード: