議案に対する反対討論 江上博之議員(7月6日)

都市高速整備計画変更には反対

7月6日の6月市議会本会議の最終日、議案の採決に当たり、江上博之議員は、都市高速道路整備計画変更(案)に対して反対の立場から討論を行いました。

 今回の計画は、都市高速道路が交差する中区の丸田町ジャンクションで、北方面から西方面へ向かう西渡り線、西方面から南方面へ向かう南渡り線を建設し、栄との連絡のための出入り口を建設するものです。そのために、平面道路の空港線と若宮大通の歩道に橋脚を建設するものです。

「通過交通を都心から排除する」という都市高速の理念に反する

 第1に、都心域である名古屋駅前に続き、栄にも一般車の自動車流入を進めようというものだからです。名古屋都市高速道路の理念である「通過交通を都心から排除しよう、都心への自動車流入を減らし渋滞を解消しよう」に全く反するからです。

歩道に橋脚が林立、騒音や大気汚染など、住民に犠牲を押し付け

 第2に、地域住民にとって、犠牲を強いるものだからです。歩道部分に橋脚が林立し、高層マンションの目の前を自動車が通過することになります。町が暗くなります。騒音、振動、大気汚染など環境が現状よりさらに悪化します。地域にとって、高速道路建設は住民に犠牲を強いるもので、反対運動がありました。反対運動があったから工期が伸びたと批判する声がありますが、環境破壊を許さず、公害対策が一定進められました。

住民犠牲を押し付けて1200億円もの巨額投資でいいのか

 第3に、市民犠牲の事業に、今回の計画だけで約600億円、名古屋駅への自動車流入計画を含めると、総額約1200億円もの巨額投資になるからです。誰もが良好な環境の下で住み続けられる名古屋をめざして、討論を終わります。


 以上の討論ののち、採決が行われましたが、賛成多数で計画変更が可決となりました。

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