教育子ども委員会 所管事務調査(5月13日)名古屋市図書館第1ブロック施設整備方針(案)について 

名東図書館の大幅な縮小化は受け入れられない!

 教育子ども委員会で所管事務調査がおこなわれ、なごやアクティブ・ライブラリー構想に基づく名古屋市図書館第1ブロック施設整備方針(案)について議論されました。
 第1ブロックは千種区、東区、守山区、名東区です。今回の施設整備方針では星ヶ丘にアクティブライブラリー(AL)を新たに整備し、コミュニティーライブラリー(CL:東、守山、志段味図書館)とスマートライブラリー(SL:千種、名東図書館)とします。そして、アクティブライブラリー以外は指定管理館となります。

それぞれの特徴は次の通りです。
■アクティブライブラリー(市直営館)                         専門書を含め幅広い配架。公務員司書を配置し、情報の収集と発信やレファレンスサービスをおこなう。ブロック内の各館支援や学校連携、ボランティア育成、自動車図書館などの運営をする。面積は2,000㎡。蔵書は約15万冊。例として中川図書館。
■コミュニティーライブラリー(指定管理館)
よく利用される小説、実用書、児童書等を配架。ゆったりした閲覧スペース。複合施設の場合は、図書館外に学習や活動交流に使えるスペースを設置。ゆったりと読書を出来る空間やボランティア活動・親子での利用などのニーズにこたえる。面積は700㎡。蔵書は5~7万冊。例として徳重図書館。
■スマートライブラリー(指定管理館)
受け入れが5年以内のあたらしい図書を配架。原則複合施設内に設置の集会室や学習スペース等はなし。交通の利便性が高い立地で短時間の利用やセルフで行えるスムーズな貸出返却。面積は約300㎡。蔵書は1~4万冊。
 

 さいとう愛子議員は、名古屋市図書館第1ブロック施設整備方針について名東図書館(写真上)について指摘しました。質問は以下の通りです。

 名東図書館は、第1ブロック内で、入館者数が東図書館に次いで二番目、貸し出し点数は最も多い図書館です。現在、9万5千冊の蔵書、1,200㎡の面積ですが、スマートライブラリーになると面積は4分の1に、蔵書は3分の1になります。スマートライブラリーは、「手に取って選び、貸し出し返却だけする人」「複合施設を利用される人」通勤通学の際に立ち寄る人」がメインの対象となり、閲覧スペースや学習室はなくなります。さいとう議員は、質問で「これでは貸し出し返却ポイントとあまりかわらないものになってしまう」と指摘しました。
 また、名東図書館は、こどもを育てる保護者の声に応えてつくられ、親子がゆったり本を楽しむスペースがあり、喜ばれてきました。さいとう議員は、このような場所はどうなるのかとたずねました。市教委の担当主幹は「星ヶ丘のアクティブライブラリーをご利用いただける。児童館やスマートライブラリーがある施設内の会議室などを共用させて貰う」とこたえました。
 さいとう議員は、「名東図書館の大幅な縮小化ともいえる整備方針(案)は受け入れがたい。」とのべ、住民の意見を聞く機会を設け、まちづくりと一体に図書館づくりを行うよう求めました。

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