2020年6月議会

田口一登議員の議員提出議案に対する討論(2020年7月6日6月定例会)

減税ナゴヤの報酬800万円条例案は政治的思惑を優先するパフォーマンス
田口一登議員

提案理由での事実誤認を認めながら条例案に固執
【田口議員】私は、日本共産党市議団を代表して、減税日本ナゴヤ提出議案に対し、反対する立場から討論を行います。
 わが会派は、議員報酬を特例的に800万円に削減すること自体を否定するものではありません。反対する理由は、提案趣旨説明をめぐる齟齬によって議会を混乱させたにもかかわらず、提案者が本案に固執しているのは、自らの政治的思惑を優先するパフォーマンスと言わざるをえないからであります。

制度値を決める条例の提案時には市民意見を聞く姿勢を示した事には共感
 私は、本会議などでの私の質問にたいして減税ナゴヤが、今後は民意を聴取する手続きを伴わないで報酬の制度値を提案することはありえないとの認識を示したことから、本案に賛同できると考えていました。

減税ナゴヤの説明で議会が混乱、賛同できない事態に
 ところが、本案が付議された総務環境委員会での質疑が終結した後に、本会議での提案趣旨説明における財源に関わる部分について、提案者の中から「誤解を与えるところもある」との発言があり、この部分の議事録削除を申し出たのに、翌日には取り消し、議会を混乱させました。提案趣旨説明の内容について提案者の間で事前の意思統一がなされておらず、問題となった箇所にたいする認識もバラバラであることも明らかになりました。

削減より政治的思惑を優先
 提案理由に齟齬があることが判明した議案は、取り下げて出し直すのが筋ではありませんか。提案者の議案にしがみつく姿勢は、「コロナで苦しむ市民に寄り添う」という言葉とは裏腹に、報酬800万円を弄ぶものと言わざるをえません。
以上で討論を終わります。

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減税ナゴヤの幹事長が交代
 減税ナゴヤは賛成討論にたちませんでした。自・民・公は反対討論(2分)より長い時間を使っての委員長報告の中で、減税会派に対する批判と「反対理由」を説明し、単独での討論は行いませんでした。
 この間の委員会での減税議員の対応をめぐり、減税の大村議員が幹事長・議運理事を辞任しました。

報酬問題での日本共産党の考え
 議員報酬は特例的に800万円に戻し、新たな報酬額(制度値)は市民参加の第三者機関で議論して決めるというのが日本共産党市議団の立場です。800万円から1450万円に引き上げられて以降、増額された手取り分は使わずに寄付する態度で臨んでいます。

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