2019年11月議会

田口一登議員の請願採択を求める討論(2019年12月6日)

相生山緑地・・・道路廃止でこそ自然も生活も守れる

                  田口一登議員

「相生山緑地に関する道路事業の廃止と整備について、市民による住民意向調査の集計結果を尊重し反映させることを求める請願」について

【田口議員】私は、相生山の道路事業の廃止を前提とした請願

第9号の採択を求めて討論を行ないます。

「自然環境の保全と生活環境の改善を両立させる」ことを基本に
 弥富相生山線について私は、着工前の2002年から、この議場で8回にわたって質問してきました。その基本的なスタンスは、地元住民の間で賛成、反対と意見がわかれている問題であることから、「自然環境の保全と生活環境の改善を両立させる」というものでした。

市長の廃止表明で保全の道へ
 市長が道路事業の廃止を表明したことによって、相生山緑地の分断が避けられ、自然環境を保全する道が開けました。緑地近隣地区において通過自動車の入り込み対策が講じられ、野並・島田両交差点の渋滞対策も計画されるなど、生活環境の改善も図られつつあります。道路事業を廃止してこそ、自然も生活も守ることができるのです。

市長は、住民への丁寧な説明を
 ただし、市長の判断に反発する声もあることから、住民の理解と合意を得ながら進めることが肝要です。市長は廃止表明後、住民にたいして一度も直接説明されていません。市長には、住民にたいする丁寧な説明を求めます。

議会も「市長の責任で決定を」と決議
 議会は、2014年2月定例会において、「弥富相生山線の建設工事については、市民に責任を押しつけることなく、市長の責任で決定をすること」との附帯決議を上げています。この附帯決議を踏まえるならば、市長の責任でくだされた道路事業廃止の判断を、議会としても尊重すべきであります。
 以上から、本請願の採択を求めて討論を終わります。

2014年2月の一般会計予算案に係る附帯決議
1、弥富相生山線の住民意向の調査については、地域の亀裂が入ったり、対立が生じるような手法はとらないこと。
1、弥富相生山線の建設工事については、市民に責任を押しつけることなく、市長の責任で決定をすること。
(自民党、公明党、民主党など5会派の共同提案)

道路事業中止の請願は不採択に
 その他、減税が同様の討論を行いましたが、採決は、自・民・公の多数で、道路建設反対の請願は「不採択」、建設促進の請願は「採択」となりました。

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