「市立大永寺保育園の民間移管は中止する」―党市議団申し入れに局長表明

日本共産党名古屋市議団は6月26日、市立大永寺保育園(守山区)の民間移管計画を直ちに中止するよう市に緊急の申し入れを行ないました。応対した杉野みどり子ども青少年局長は、同計画の中止を決めたことを明らかにしました。

大永寺保育園は、「名古屋市公立 保育所整備計画」(2009年)に沿って、2020年4月に 民間移管する予定で、今年4月から引継ぎ共同保育が 開始されていました。 ところが、民間移管の公募要項で定められた「引 き継ぎ保育士5人」の要件を満たさず、園長予定者も 5月末に退職する異常な事態が生まれ、保護者の不安 は極限まで達していました。

市議団の申し入れに対し、杉野局長は「公募要項に基づく引継ぎ保育士が配置されて おらず、改善の見込みがないため、大永寺保育園の 移管を取り消し、2020年4月からの移管を行わないこ とを決定した」 と述べました。

市議団は、 公立保育所を 123カ所か ら78カ所ま で削減する計 画そのものに 一貫して反対 してきましたが、とりわけ今回の事態は「保育士不 足により保育所運営が困難な状況が広がる中で、強 引に民間移管を進めてきた結果であり、民間移管が 限界に来ている」と指摘し、整備計画そのものの見 直しを求めました。(ニュースはこちら)