くれまつ順子議員の個人質問②県営名古屋空港の航空機による騒音(2017年11月29日)

県営名古屋空港の航空機による騒音について
くれまつ順子議員

騒音監視でのF35への対応を
【くれまつ議員】県営名古屋空港の航空機による騒音問題について質問します。
今年7月守山区の大森に住んでいる方が、「朝9時ごろ、下から天につきあげるようなこれまでに聞いたことがないような大音量の音で驚いた」と区役所と航空自衛隊小牧基地に問い合わせをされました。区役所からは「県営名古屋空港に隣接した三菱重工小牧南工場においてF-35ステルス戦闘機の試験飛行である」との返答があったそうです。F-35は、敵のレーダーで探知されにくいステルス機能や核爆弾を投下できる機能までもつ最新鋭の戦闘機とのことです。防衛省が42機配備し、38機の組み立てを三菱重工小牧南工場で行う計画です。現在までF-35は6月以降1号機が6回、2号機は9月10月で5回、計11回の試験飛行が行われた、9月にもF-35の騒音の苦情を私は聞きました。F-35はこれから県営名古屋空港を使い、名古屋上空にも轟音を響かせながら飛ぶことになります。
  F-35A と C-130A(自衛隊ホームページより)
 F-35は米軍基地には、F-15戦闘機の次の戦闘機として、今年1月から岩国基地に配備されて、航空機騒音の苦情件数が格段に増えているとのことです。岩国市の航空機騒音の苦情の件数は昨年1年間で1710件から今年度4月からの半年間で1538件、年間にすれば3076件と1.8倍に増加しております。岩国基地周辺での騒音測定値は最高で106デシベルという大騒音が記録されています。100デシベルは、電車が通るときのガードの下の音、110デシベルは自動車の2m前の警笛の音に相当するとのことですので、耐えられません。
 F-35はこれまで聞いたことがないような爆音で、名古屋市上空を飛ぶのです。本市は飛行計画に基づく騒音測定を行い、市民の快適な生活を守る責任があるのではないでしょうか。そこで、環境局長に伺います。県営名古屋空港を利用して名古屋市上空を飛行するF-35について、航空機騒音測定・評価マニュアルに基づき、F-35の飛行計画・飛行空域などの情報を把握して、騒音測定を行うべきと考えますが、見解を伺います。

F-35は監視対象の主要な航空機には 該当しない(局長)
【環境局長】県営名古屋空港を離着陸する航空機の騒音は、「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例」 に基づき、空港周辺で毎年定期的に騒音測定を行っています。測定は、国が定める 航空機騒音測定・評価マニュアル」に基づき、飛行場の運用状況や主要な航空機による飛行経路、 風向等の気象条件から測定地点や測定時期を定めることとなっており、名古屋市は北区と守山区内の2地点で、冬季に2週間、定期監視を実施し、測定結果を公表しています。
 F-35について、名古屋空港では機体の組立後の試験飛行であり、運航も不定期であることから主要な航空機には該当しないと考えており、定期監視における測定地点等を選定する際の対象としていない。今後も引き続き、「航空機馬重音測定・評価マニュアル」に基づき、F-35も含めた県営名古屋空港の運用状況等をふまえて航空機騒音の監視を行っていきたい。

自衛隊機の低空飛行訓練の情報を得て測定を。年に1回、2か所では少ない
【くれまつ議員】F-35のこれまでにない爆音とは異なり、自衛隊機の飛行訓練などに伴う騒音も市内で発生しております。自衛隊の輸送機C-130Hが2機並んで低空で旋回飛行をしています。ゴーという低い轟音で、会話ができないくらい、とてもうるさいのです。航空自衛隊小牧基地が県営名古屋空港に隣接しているわけですが、名古屋空港全体の総発着回数は、国際線が中部国際空港に移る前の年の2004年6万回であったのが、中部国際空港が開港し県営名古屋空港になった翌年2006年には3万回に減少。しかし、自衛隊機の発着回数は、中部空港の開港前、2000年6180回が2015年に12310回に2倍以上に増えました。県営名古屋空港における航空機の騒音測定は、小牧市8か所、豊山町2か所、春日井市4か所、名古屋市は2か所で実施されております。名古屋市の航空機騒音の測定は年に1回、北区と守山区の2か所で行われています。今年1、2月の測定結果は、北区は60デシベルで環境基準の57デシベルを超過し、守山区は57デシベルで基準値ぎりぎりでした。低空飛行訓練をしているC-130の騒音の苦情は空港からはなれた緑区でも発生しており、騒音測定の場所や回数の見直しが必要ではないでしょうか。自衛隊機の飛行訓練による騒音を抑制していくために、市が、自衛隊から低空飛行訓練の空域や計画の情報を求めて、騒音を測定すべきと考えますが、環境局長の見解を伺います。

低空飛行訓練は防衛上の機密事項なので把握できない(局長)
【環境局長】航空機騒音の測定は飛行経路を把握し、測定場所の確保に関係者との調整や必要な機材の搬入等の事前準備が必要となります。しかし、自衛隊機の低空飛行訓練は、防衛上の機密事項であり、訓練内容を把握することができず、飛行経路が特定できない自衛隊機の騒音測定は因難です。
自衛隊機の低空飛行訓練を含む航空機騒音についての苦情・相談が寄せられた場合は、空港管理者である愛知県にその都度、苦情の内容を伝えるとともに、運航事業者に対し必要な対応を行うよう要請することを依頼しています。これまでに寄せられたC-130などの自衛隊機への苦情についても同様の対応をしている。

航空機騒音の監視体制強化を(再質問)
【くれまつ議員】環境局長の答弁は納得がいきません。
 F-35は「運行が不定期だから定期監視における測定地点を選定するための対象にならない」との答弁でしたが、今後はF-35が本格配備されていくと空港の利用が増えていくと予想されます。防衛省は2014年12月に三菱重工南工場を機体の整備拠点にすることを明らかにし、アメリカ政府はアジア太平洋地域におけるリージョナルデポ、すなわち整備拠点にすることを決定しました。F-35の本格配備される段階になると、部隊の運用や点検・整備のため、県営名古屋空港に飛来する機数が増加し、騒音被害が増えることが予想されます。そういった状況になっていっても、現状通りの監視測定体制でよいとお考えでしょうか。
 今後F-35の離発着数の変化が見られれば、騒音監視体制の見直しを検討するとの答弁は前向きな大事な答弁でした。F-35の動きを積極的に情報収取していただくように要望しておきます。

試験飛行なので対象になっていないが必要に応じて見直す(局長)
【環境局長】F-35は機体組立後の試験飛行を不定期に行っているもので頻度が少ないことから、現時点では県営名古屋空港の騒音を測定するにあたり、F-35は主要な航空機とは位置付けていない。
 しかし、県営名古屋空港の連用状況は今後、変化していくことがあり得ることから、F-35を含めた自衛隊機に限らず、航空機の離着陸回数が大きく増加するなど、定期監視の測定結果が現状よりも高くなっていくような場合は、「航空機騒音測定・評価マニュアル」に基づき、適切な測定地点、期間等となるよう本市の騒音監視体制の見直しについて検討したい。

低空飛行訓練による騒音間題を認識しているのか(再質問)
【くれまつ議員】自衛隊機の低空飛行訓練の騒音測定についても、納得がいかない点について、局長に再質問します。自衛隊機の低空飛行は、「防衛上の機密事項で飛行経路が特定できないから騒音測定ができない」との答弁ですが、それでいいのでしょうか。自衛隊機の空港使用が増えている。そして自衛隊機が市内上空を自由に低空飛行訓練が増えていっている。自衛隊機の騒音の苦情件数昨年は4件、今年は9月末までで2件です。「今年の苦情はC-130が複数で飛んでいてうるさかった」というものです。C-130と分かって苦情の電話をかけられる方は、本当に騒音が耐えられないのではないでしょうか。低空飛行訓練によって騒音が発生していることについて、どのような認識をお持ちでしょうか。

飛行経路や日時、機種等を聞き、空港管理者を通じて運行事業者に対応を要請(局長)
【環境局長】離着陸以外の飛行による騒音としては、C-130の低空飛行訓練やヘリコプターの緊急飛行等の騒音による苦情や相談が寄せられており、航空機による騒音が発生していることは認識しています。そのための対応としては、苦情等を寄せられた方から飛行経路や日時、機種の特徴等を聞き、空港管理者を通じて運行事業者の特定に努め、環境に配慮した運行などの対応を要請している。今後も引き続き、寄せられる苦情等には、その件数の推移なども考慮して、適切な対応を取っていきます。

騒音の苦情発生に対して環境を守るとりくみの強化を(意見)
【くれまつ議員】名古屋空港の離着陸以外の飛行による騒音の中で自衛隊機C-130の低空飛行訓練や緊急着陸等の騒音の苦情が本市に寄せられていること、航空機の騒音が発生していることを環境局として把握していると答弁いただきました。騒音の苦情の対応も航空機や飛行経路、日時、機種など詳細な聞き取りを行って航空機を特定し、環境に配慮した運行を求めると対応についてご説明いただきました。自衛隊機の低空飛行による騒音の測定は課題があることはわかりましたが、騒音の苦情発生に対して環境を守るとりくみを引き続き行っていただくよう、要望しておきます。
 今回は、県営名古屋空港の航空機による騒音について質問しました。
 県営名古屋空港で今までにない爆音を放つF-35が飛行し、今後F-35の利用が増えていくことになれば、騒音測定の見直しをおこなっていくということを表明していただきました。自衛隊機の空港利用が増えて、低空飛行訓練の騒音が発生していることについても、市民の生活を守る立場で騒音にどのように対応のとりくみも明らかにできました。F-35のかつてない爆音、C-130の低空飛行による爆音から市民生活を守るために、名古屋市が飛行計画や情報収集に努力して、低空飛行訓練の騒音測定方法の研究・見直しなどを行っていただくことを要望しまして、質問を終わります。

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