西山あさみ議員の「請願採択」を求める討論(2017年9月27日)

こだわるべき本物は、天守閣でなく「石垣」です。学芸員の増員などで保全にもっと力を
                西山あさみ 議員

石垣保全が議決対象になったことはない
【西山議員】ただいま議題となっております、「名古屋城の石垣および天守の保存を求める請願」についての採択を求め、討論を行います。

自・公・民・減が、議会意思確定済として「打切」に
 この請願は、築城時から残る石垣の保全こそ最優先とすべきであり、天守閣解体ありきの議論を見直すべきというものです。
 この請願は委員会で「すでに議会意思確定のため」との理由により、審査打ち切りとなりました。
 しかし、請願の中でも、第1項の「名古屋城の石垣を毀損させず、保全を最優先すること」は、議会で議決の対象になったことはありません。

石垣部会で、保全に対応したい(市長)
 8月9日の石垣調査、保全、修復をどういう方向で進めるかを検討する石垣部会で、市長も「特別史跡である石垣を保全していくことも重要と認識している。部会の意見を伺いながら文化庁が指摘している保全につて対応していきたい」とコメントしています。
 その石垣部会で有識者からは、「特別史跡の価値を古文書などで証明すべき」「何のために調査するのか明確にすべき」「調査期間が短すぎる」「調査は市が主導すべき」という多くの指摘がありました。
名古屋城の石垣保全を最優先するにあたっての本市の調査体制の不備が課題としてあがっているところです。

        
(築城後150年で傾いた石垣を組みなおした跡も見えます。写真左)
(崩れた石垣を組みなおすため何年も保管されている石垣。写真右)

学芸員を増員し調査体制の強化を
 市長がこだわるべき“本物”は、天守閣でなく石垣です。石垣保全のためにも、学芸員を増員し、調査体制を強化して“本物“である石垣保全に取り組むべきです。
 これらの点をふまええても、 名古屋城の石垣および天守の保存について最優先にするべきです。
 以上、採択を求めて討論を終わります。

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