名港議会で山口議員が一般質問と討論(2016年3月28日)

 名古屋港管理組合議会の3月定例会が3月28日に行われ、山口清明議員が2014年度決算に対する討論を行い、高橋ゆうすけ議員と山口議員が一般質問を行いました。30日に予算案などの採決を行いました。

一般質問

水族館から地域の環境情報の発信を演壇 大村と s
水族館の可能性を追求

 一般質問で山口議員は、水族館問題に集中した質問を展開。水族館の社会的使命について質問し、現代の水族館には地域と環境の二つの視点が大切だと問題を提起しました。
 そして、伊勢湾岸地域の水族館ネットワークの形成、公害の歴史を踏まえた名古屋港の環境情報の発信、藤前干潟など伊勢湾地域の生物の生息環境についての展示について具体的に質問しました。
 当局からは「果たすべき使命は、レクリエーションや教育機会の提供、希少水族の種の保存、水族の研究・保護など。希少生物や身近な生物の紹介も重要で、名古屋港周辺の生物展示を実施したい。また積極的に近隣施設と連携し、魅力ある展示を目指し、集客に努めたい」などの回答がありました。
スナメリの保護を
 山口議員は「長良川河口堰や藤前干潟などの材料を水族館らしく加工し、親しみやすく情報発信を。伊勢湾全体を展望し、スナメリの保護を」と提案しました。

20104年度決算討論

破たんしたバルク戦略から撤退を

 2014年度決算の審査は閉会中委員会で行われ、28日の本会議で討論・採決が行われました。

国際バルク戦略港湾に選定されて 既に4億円も使ったが見通しなし
 反対討論に立った山口議員は、「国際バルク戦略港湾では、2011年に国際バルク戦略港湾に選定されてから、これまでで既に約3億9445万円が支出されました。しかし、今年度も来年度もバルク関連の調査費は一円も計上されていません。国際バルク戦略港湾の事業化の見通しは全く立っていない」と指摘。

北浜ふ頭の埋め立て計画は撤退を
 「国際バルク戦略港湾として北浜ふ頭地先を埋め立てる事業計画はいま、土地需要の見通しが不透明で、事業の採算性も確保できなくなり、関係者の調整も困難となっています。この計画からは潔く撤退すべき」と討論を行いました。

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