2016年2月定例会

自民公提案の報酬引上・定数削減の条例案に反対する、さはしあこ議員の討論(2016年3月8日)

身を切るとの言い訳をすれども、実態は議員報酬ばかりが増えるやけ太り

3月8日の本会議に自・民・公が提出した「名古屋市議会の議員の定数及び選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例(案)」および「名古屋市議会の議員の議員報酬の特例に関する条例(案)」について、さはしあこ議員が反対討論を行いました。討論時間は2分と制限され、自・民・公は賛成討論もなし。さはし議員の討論を紹介します。

【さはし議員】日本共産党名古屋市会議員団を代表して、「議員定数を削減する条例(案)」および「議員報酬の特例値を引き上げる条例(案)」に反対する立場から討論いたします。

市民の声を切り捨てる定数削減
 反対する第一の理由は、現行の議員定数75は、名古屋市民の多様な民意を市政に反映させ、市政をチェックする役割を果たすために、最低限必要な人数と考えるからです。市会議員の数が少なくなれば、それだけ市民の声が届きにくくなることは明らかです。また、名古屋市議会として、市長の行き過ぎに歯止めをかけるには決して多くない数です。削減によって「身を切る」といいますが、切られるのは市民の声です。区別1人当たり人口(68人)

報酬引き上げの理由が説明できない
 第二の理由は、2011年の出直し市議選で争点となった議員報酬800万円を特例とはいえ、全会一致で可決したのに、報酬を655万円の引き上げる理由について、市民が納得を得られるような説明はされていません。

市民意見も聞かずお手盛りの引き上げ
 第三の理由は、多様な民意を反映すべき議会なのに、その市民の意見を聞く場すら設けないまま決めようとしていることです。自ら定めた「名古屋市議会基本条例」の参考人制度や公聴会制度を活用することさえしない、さらには委員会審議も省略するのは、論外です。
 市民意見を聴取しつつ、常任委員会での徹底審議を求め、討論を終わります。報酬推移

 

 

 

反対討論の全文は下記を、動画は名古屋市会HPをご覧ください。

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