2015年11月定例会

増大した駐車場建設費の補正予算に反対討論

IMG_5700 青木ともこ議員が本会議にて12月7日、費用が大幅に増大した金城ふ頭集約駐車場の建設費を含む一般会計補正予算に対して、反対の立場で討論を行いました。動画は名古屋市会HPを、討論の全文は下記をご覧ください。補正予算は共産以外の会派の賛成により可決しました。

11月定例会 一般会計補正予算の反対討論

 日本共産党名古屋市会議員団を代表して、一般会計補正予算に対し、反対の立場で討論を行います。反対の理由は、金城ふ頭集約駐車場の建設費について、レゴランドとの事業契約を急ぐあまり、「見切り発車」におよんだ結果、費用が大幅に増大したことです。増加額にして24億5000万円余。消費税ぬきです。

  なぜ、これほどまで増えたのか? その経緯は以下の通りです。

 金城ふ頭集約駐車場は、5000台規模の市営立体駐車場として、レゴランド開業の再来年3月までを工期としました。一昨年、建設予定地内で営業中であった店舗の移転を待たずに、土壌汚染と地盤の状態について、店舗より数キロ離れた地域の過去の測定値や、店舗の周辺4箇所のボーリング調査をもとに、推定値が見込まれ、建設契約が交わされました。

 ところが今年7月、当該店舗の移転後、更地となった土壌の調査を始めたところ、推定を大幅に超える汚染が全域で判明し、地盤についても、支持層の薄い箇所が確認されました。これによって、新たに汚染土の県外運搬処理作業が加わり、支持層の杭打ちにも補強が必要となったうえ、資材の高騰などにより、多額の追加費用が生じたのです。

 なぜ、こうなってしまったのか? その背景には、ひたすらレゴランド開業までを工期とする、時間的制約のなかで、まっとうな調査の手続きにさえ、目をつぶらざるを得なかった、この事業計画そのものの問題点があると言わなければなりません。

 金城ふ頭集約駐車場の建設費は、この度の変更で193億円以上にまで膨らみました。費用は使用料収入をもって、30年でまかなうとしていますが、その見通しが保証されるものではありません。本来なら、この駐車場を必要とするレゴランド等の民間事業者も費用負担すべきです。今後も、建設費が増大しないという保証はなく、このままでは際限のない税金投入につながるのではないかと、これまでわが会派は懸念を述べて来ました。この度の増額に至った経緯も、これだけ大がかりな事業でありながら、あまりにもずさん、そう言わざるを得ません。

 以上の理由から、債務負担行為の金額変更は認められないと申しあげ、この期に、事業の抜本的な見直しを強く求めて、討論を終わります。

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