米掃海艇「アヴェンジャー」入港拒否の申し入れ

もうしいれsavenjar15日朝、米海軍掃海艇「アヴェンジャー」が名古屋港大江埠頭に初入港しました。 日本共産党市議団は、平和な商業港である名古屋港への軍艦艇の入港は港の軍事利用を促進し容認できないと、入港を認めた名古屋港管理組合に強く抗議しました。 また、米軍艦船の入港予定は入港24時間前にしか公表しない、いわゆる24時間ルールが今回も適用されましたが、米国追随のこのルールを速やかに撤廃することも強く求めました。申し入れ全文は、以下の通りです。 

名古屋港管理組合 管理者 河村たかし様        2014年5月15日

日本共産党名古屋市議団 団長 わしの恵子

アメリカ海軍の掃海艇アヴェンジャーの名古屋港入港に関する申し入れ 佐世保を母港とする米海軍の掃海艇(対機雷戦艦艇)アヴェンジャー(AVENGER1312t)が5月15日から20日までの6日間、親善訪問を目的に名古屋港に入港し、大江ふ頭38号岸壁を使用するとの情報提供を受けた。 入港目的は相変わらず親善訪問としか公表されていない。そのために6日間も停泊するというのだが、入港目的の信憑性にも疑問を持たざるを得ない。 この艦艇は湾岸戦争にも参戦したとされている。米軍艦艇の名古屋港入港は昨年9月のイージス艦ヒギンズ(HIGGINS・8230t9月4日~7日)に続くものであり、平和な商業港である名古屋港へのあいつぐ軍艦艇の入港は、港の軍事利用を促進し容認できない。入港を認めた名古屋港管理組合に強く抗議する。 米軍艦船の入港予定は入港24時間前にしか公表しない、いわゆる24時間ルールが今回も適用された。昨年の名古屋港管理組合議会11月定例会では24時間ルールの法的根拠をたずねた質問に対し管理組合からは「法的なものではなく、艦船の動静や警備上の理由による在日米海軍及び在名古屋米国領事館からの要請」に基づくものと答弁された。米軍艦艇は日本各地に入港しているが、24時間より前に公表している港湾管理者も少なくない。名古屋港の対応は24時間ルールを絶対視し、情報公開にあまりにも消極的である。しかも管理組合議会議員への連絡は入港前日に通知を郵送するものであり、これでは入港当日又はそれ以降にしか通知が届かず、事前公表の意味すらない極めて機械的かつ議会軽視の対応であり強く抗議する。あらためて、米国追随のこのルールを速やかに撤廃し、港湾管理の自主性・主体性を発揮することを強く求める。 米国は現在でも核兵器の存在を否定も肯定もしない政策を堅持しており非核三原則を国是とするわが国で入港希望の米軍艦船に非核証明を求めるのは当然である。掃海艇の性能を考えれば核兵器搭載の可能性は高くないと推測でき、非核証明にも支障がないと考えられるが今回も核兵器搭載の有無を文書で確認した形跡はない。 折しも安倍政権が、日本を海外で戦争できる国に変えるため、強引に憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使容認に大きく踏み出そうとしている時である。 名古屋港管理組合が日本国憲法に基づく主体的な判断で、名古屋港の軍事利用に道を開く米軍艦艇の入港を認めぬよう、あらためて強く申し入れる。

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