米軍言いなりの情報統制と軍艦入港に強く抗議

受け渡し米イージス艦の入港に強く抗議

米軍艦船イージス艦ヒギンズが名古屋港弥冨ふ頭7号岸壁に9月4日(水)9:00から入港するとの情報が入りました。

 抗議1入港目的は、「親善・友好」とされていますが、入港予定が公表されたのは入港24時間前。米艦船に限り入港予定を直前まで秘密にしています。「米国領事館から入港24時間前しか公表しないように要請されている。24時間あればマスコミを含め周知でできる」と言いますが、港湾管理者の責任で入港の打診があった段階から公表している港も、小樽港や四日市港など少なくありません。名古屋港のアメリカ追随、秘密主義は許されません。これではとても友好・親善が目的の寄港とは思えません。
 商業港である名古屋港は米軍による軍事利用をしない平和な港にすべきだと、名古屋港管理組合に強く抗議しました。 

申し入れ全文(PDFはコチラ)。

名古屋港管理組合 管理者 大村秀章様                 
                      2013年9月3日 
                      日本共産党名古屋市会議員団 団長 わしの恵子

米軍艦ヒギンズ(HIGGINS)の名古屋入港に対する抗議と申し入れ

 カルフォル二ア州サンディエゴを母港とするアメリカ海軍のイージス艦ヒギンズ(HIGGINS・8230t)が親善・友好を目的に明日、9月4日に名古屋港に入港し7日まで停泊する、弥富ふ頭7号岸壁を使用するとの情報を受けた。

 しかし入港予定が公表されたのは入港一日前であり、その時点で入港中の行事すら明らかではない。これではとても友好・親善が目的の寄港とは思えない。米軍言いなりの情報統制と軍艦入港に強く抗議する。

 名古屋港への米軍艦船の入港は2010年11月以来であるが、商業港である名古屋港で米軍による軍事利用の既成事実を積み重ねることは容認できない。

 管理組合は「軍艦の入港についても一般の船舶と同様に対応する」としているが、ならばなぜ米艦船に限り入港予定を直前まで秘密にするのか。「米国領事館から入港24時間前しか公表しないように要請されている」というが、港湾管理者の責任で入港の打診があった段階から公表している港も少なくない。

四日市港は「米軍艦船入港対応マニュアル」を作成し、入港3週間前には議会にも報告し、1週間前には県民市民に広報すると定めている。

 小樽港では港湾管理者である市長の名で、外務省及び在札幌米国総領事館に核兵器搭載の有無を文書で紹介し、返事も受け取っている。また入港希望の一か月以上前、連絡があった時点で、議会各会派、港湾関係団体及び報道機関に情報を公表している。名古屋港のアメリカ追随、秘密主義はもはや許されない。

 そして米国が現在でも核兵器の存在を否定も肯定もしない政策を堅持している以上、非核三原則を国是とするわが国で入港希望の米軍艦船に非核証明を求めるのは当然である。しかし残念ながら今回の入港に際しても、核兵器搭載の有無を文書で確認した形跡はない。

 折しもシリアへの米国の軍事介入の動きについて世界中が慎重な行動を求めている時である。国際社会の中でも日本の米国追随の突出ぶりは際立っている。

 港湾管理者が、米軍艦に対し核兵器搭載の有無を確認することもなく名古屋港への入港を許可したことに強く抗議するとともに、下記のとおり申し入れる。

1. 米軍艦船の入港については、その情報を広く早く公開し、議会にも入港の是非について判断を仰ぐこと。また非核証明の提出を義務づけ、提出がない艦船の入港はきっぱりと拒否すること。

2. 「非核名古屋港」を宣言し、港を軍事利用させない意思を明確にすること。

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