名古屋市13年度予算の財支局案、1兆263億円

2013年度名古屋市予算の財政局案が公表されました。各局が、配分された財源とは別に要求している事業のうち、新規事業は軒並み未計上です。市長選挙を4月に控えているので、「SL博物館」「金シャチ横丁」「名古屋城天守閣の木造復元」など、河村市長がエンターテイメントと位置付ける事業は見送られました。

 未計上となっている事業のうち、小・中学校の普通教室の冷房化やいじめ対策の充実、重症心身障害児施設の整備、津波被害が懸念される南部6区での街路灯への海抜表示などについては、市長査定での復活を要求していきたいと思います。

 「事業仕分け」実施事業については、休養温泉ホーム松ヶ島の将来的な廃止、生活衛生センターのファーブル号(移動相談車)の廃止、生涯学習センターへの指定管理者の導入準備、男女平等参画推進センターの女性会館への移設(統合に向けて)などが、予算要求どおり計上されているのは問題です。

  また、保育料の2年連続値上げ、国保料の算定方式の変更による値上げなど、市民への負担増も計上されており、撤回を求めていきたいと思います。

 未計上となっている事業のうち、名古屋駅周辺の公共空間整備(笹島交差点からささしまライブ24への巨大地下通路)については、日本共産党市議団は、「賑わいなら地上で行うべき」と反対している事業ですので未計上のままにしていただきたいと願います。 

 なお、田口一登市議が昨年11月議会の本会議質問で求めた、市施設の「屋根貸し」による太陽光発電設備の設置については、環境局が予算計上しました。