名古屋市不正採用、口利き防止策機能せず

 自民党・渡辺市議から「口利き」を受けた市幹部職員が、嘱託職員の不正採用を行ったとされる問題の真相解明が急がれています。愛知県選挙管理委員会が、ホームページで公表している渡辺議員の収支報告書はコチラです。

 この問題では、03年秋に発覚した道路清掃談合事件を踏まえてつくられた「口利き」防止策=「市適正職務サポート制度」が機能していなかった問題が指摘されています。この制度の制定にあたって、田口市議は、04年の11月定例会の本会議質問で、問題点を追及しています。 田口議員は質問で「要望・働きかけの対象が、法律や条例、要綱などに違反する場合に限定され、特定のものの利益を求めるような不当な働きかけに抜け道をつくることになるのではないか」と松原市長を資し、すべて対象とするよう求めたのですが、対象は限定されてしまいました。今回の問題を踏まえて、この制度の抜本的な見直しも必要です。