2012年5月臨時会

ミニボートピア反対で田口議員が討論(2012年5月16日)

 

 5月16日の臨時会で、中区栄のミニボートピア(小規模舟券売場)設置について、賛成反対両者から提出されていた請願20件についての採択が行われ、田口議員は設置委反対の請願を採択するよう討論しました。

採決の結果は推進請願に賛成48、反対14の賛成多数で採決されました。

 田口議員討論の概要 「地元の町内会総会の同意は形式的で、地元町内会の同意が得られたとは到底言えない。地元では賛成・反対で対立が深まっているが住民同士が力を合わせて安心・安全なまちづくりに取り組めるようにするために設置計画をいったん白紙に戻すことが必要です」

反対請願の紹介議員は、日本共産党の5人を含め、採決時で19人。その中で採決に加わらず退場(棄権)した議員は7人。減税3人中2人、民主4人全員、減税クラブ1人でした。反対の意向を示していた減税の2人も退席。また、自民党の紹介議員3人はすべて反対。欠席は紹介議員の自民1人です。

全文:私は、ただいまの委員長報告に反対し、中区栄四丁目13番におけるミニボートピア設置に反対する請願の採択を求めて討論を行ないます。
委任状を賛成票とした結果は同意と言えない
 場外舟券売場の設置にあたっては、「地元町内会の同意」が条件の一つとなっていますが、本件のミニボートピアに関しては、地元の町内会の同意は、形式的なものにすぎません。同意を得たとされる2010年12月の町内会総会は、出席が過半数に満たず、委任状投票を含めてようやく賛成票が全会員の過半数になった。しかし、これは、当時の町内会長に委任した会員の票が、すべて賛成票にカウントされたことによるものです。その後、反対署名に応じた町内会員が過半数を超えていることからも、地元町内会の同意が得られたとは、到底、言えないのであります。
 設置計画をいったん白紙に 戻すことが必要
 地元では、住民同士が推進派、反対派に分かれてポスターを貼り合うなど、対立が深まる不幸な事態が続いています。この地域の住民に深刻な亀裂をもたらした要因は、民間事業者がミニボートピアの設置計画を持ち込んだことにあります。住民同士が、力を合わせて安心・安全なまちづくりに取り組めるようにするためには、対立の火種となっているミニボートピア設置計画をいったん白紙に戻すことが必要ではないでしょうか。
ボートピアそのものの是非は脇に置き、反対決議を
 こうした地元の状況を勘案するならば、本市会には、ボートピアそのものの是非は脇に置いて、反対の決議を上げることが求められていると思います。以上の理由から、反対請願の採択を求めて、討論を終わります。

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