後期高齢者議会 議案質疑 「平成22年度決算認定案」①(2011年8月26日)

愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会について

懇談会のあり方の改善をどのように検討したのか
【田口議員】愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会は昨年度、2回開かれています。広域連合のホームページに掲載された会議録を拝見しますと、今年3月1日に開かれた第2回懇談会は、今年度の広域連合の予算と新たな高齢者医療制度が議題でしたが、委員からは「政府に対する文句の言い合いっこだったらそれでいいが、広域連合として何がやりたいのか、何を議論すべきか」とか、「国の制度を愛知県で議論するのであれば、テーマを絞った議論にならないと」といった意見が出されています。これ受けて当局は、「広域連合で行なっている事業について、懇談会での意見を参考に事業展開ができるような内容で次回から検討する」と答えておられます。その後、懇談会のあり方についてどのように検討されたのか、お聞かせください。
懇談会の意見を参考にして事業展開したい
【事務局長】広報事業や健康増進事業など被保険者に身近なことについて議論していただく予定で、それらの意見を参考にして、事業展開したい。
懇談会の公開は出来るのか
【田口議員】この第2回懇談会では、当局が、懇談会の公開について委員のみなさんに意見を求め、委員からは「公開してもよいのではないか」という意見も出されています。懇談会の傍聴を認めて公開する方向で検討が進んでいるのかどうか、お答えください。
なお、慎重に検討する
【事務局長】懇談会を公開するには、委員の率直な意見表明の確保と新たに選任される委員の考えが重要な要件となるので、なお、慎重に検討する必要がある。
委員が了承すれば傍聴を認めるのか(再質問)
【田口議員】懇談会の公開については、「委員の皆様の率直な意見表明の確保が重要な要件となる」とのお答えでしたが、見識のある委員のみなさんですから、傍聴者がいようがいまいが、率直に意見表明されると思います。
 また、「新たに選任される委員の方々の考え」も重要な案件になるという答弁でした。そこでお尋ねしますが、来月下旬に選任される新たな委員による最初の懇談会の冒頭に、懇談会の公開について委員のみなさんに諮り、委員のみなさんが了承すれば、懇談会の傍聴を認めるという理解でよろしいですか。
なお、慎重に検討する必要がある
【事務局長】懇談会を公開するにあたっては、委員の皆様の率直な意見表明の確保と新たに選任される委員の方々の考えを踏まえ、なお、慎重に検討する必要があるものと考えております。
懇談会の委員を公募してはどうか
【田口議員】懇談会の委員の公募についてですが、当局は、「被保険者の委員の選任については、愛知県と名古屋市の老人クラブ連合会から適任者を推薦していただいており、また、任期も平成21年9月28日から2年となっているので、現在のところ、委員の公募は考えていない」という見解を繰り返してきました。しかし、行政のもとに置かれている審議会等においては、公募委員を加えることは当たり前になっていますので、県と市の老人クラブ連合会からの推薦にとどまらず、公募による委員も加えるべきです。現在の委員の任期満了は1か月後に迫っています。次期の委員からは公募委員を加えるのか、はっきりさせなければならない時です。そこで、懇談会の委員の公募についての検討状況を伺います。
全国47広域連合で5広域連合しか公募していない
【事務局長】愛知県後期高齢者医療制度に関する懇談会設置要綱により、被保険者、医療関係者、保険者団体及び学識経験者の中からお願いし、被保険者代表の委員は、現在、愛知県と名古屋市の老人クラブ連合会から適任者をご推薦していただいており、被保険者の方々の意見を、会の代表として、活発に発言していただいている。
 また、委員公募を行っているのは、懇談会は、全国47広域連合のうち5広域連合、愛知県内市町村の国保運営協議会は、54市町村のうち7市と、極めて限られたものになっている。
 こうしたことから、引き続き、愛知県と名古屋市の老人クラブ連合会に委員の推薦をお願いすることが適切である。
公募の実施団体が少ないことは理由にはならない(再質問)
【田口議員】懇談会の委員に公募委員を加えるお考えはないようですが、委員の公募を行っている広域連合がきわめて限られているからという理由は、まったく納得できません。公募に応じて委員になろうとされる方々は、後期高齢者医療制度にたいして深い問題意識をお持ちの方々です。こうした公募委員が、老人クラブ連合会からの推薦の委員などとともに議論する懇談会になってこそ、住民の意見を幅広く広域連合の運営に反映させることができるのではないでしょうか。懇談会に公募委員を加えることの意義についてはどのようにお考えか、伺います。
現状で十分な議論がされている
【事務局長】老人クラブ連合会から、後期高齢者医療制度に関心をお持ちの方をご推薦していただき、幅広くご意見をいただける委員構成となっており、後期高齢者医療制度や広域連合の運営に関し、十分な議論がなされている。

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