「東部療育センターはもっと利便性のいい所に」の請願 審査打ち切り

8月22日の教育子ども委員会 請願審査
“緑風荘跡地(千種区)で公募している”からと「審査打切り」

8月22日に開かれた市議会教育子ども委員会で6月議会に受理された請願・陳情5件の審査が行われました。

守山区からは遠すぎる

障害の発生率は約10%といわれていますが、受診率を高くすることで早期診断や治療が可能になり、その後の発達にも影響します。守山区など東部地域は療育センターが遠いことなどから低い受診率になっています。

市内の地域療育センターの配置

「東部地域療育センターの建設場所に関する請願」に関し、岡田ゆき子議員は「市が示した建設予定地は、現在通っている中央療育センター(児童福祉センター)に近く、守山区、とりわけ志段味地区などから遠いままで建設地の再考は必要ではないか。特に障害のある子の身体的負担や親の身体的精神的負担が解消されない」と指摘し、検討を求めました。当局は「距離が遠いという話は聞いているが、市有地の有効利用ができる、早期着工ができる」などを理由に予定地での着工を進めることを明らかにし、「地域に大きな偏りはない」という見解を示しました。

紹介議員の会派(減・自・民)も「打切り」

請願の紹介議員になった会派の委員からは、建設が遅れれば予定地に近い人に迷惑がかかる、5つだけで終わらせるものでもない、バスの直行便を出せばいい、などの意見も出され、当局は「利便性は事業者に求める」と答えるにとどまりました。

採決の結果、喫緊の課題なので今年度予算で早期に整備可能な場所の選定を行い、事業者の公募を始めていることから「審査打切り」となりました。

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