大企業・財界のための中京都は断念を

本会議で補正予算に対する反対討論をおこなう田口一登議員

6月定例会最終日となった7月11日の本会議で、2011年度補正予算の採決などが行われました。田口一登議員は、市長提出の補正予算案と自公民による補正予算の修正案に反対の立場で討論を行いました。

田口議員は、「今回の補正予算は、災害対策の推進や自然エネルギーの導入などに努めている」と、一定の評価をしつつも、「『中京都』構想は巨大インフラ整備への集中投資が狙い」と指摘し「中京都」構想を推進するための中京独立戦略本部を立ち上げる予算などが盛り込まれている、と反対理由を述べました。

「中京都」構想のキーワードである「世界と闘える愛知・名古屋」の実現とは、愛知・名古屋圏域の大企業の国際競争力を強化することにほかなりません。

この「中京都」構想を推進するための中京独立戦略本部は、本部員の半数をトヨタ自動車やJR東海など大企業の取締役が占める「名古屋・愛知株式会社の取締役会」(河村市長の言葉)です。

「中京都」構想は、陣立てからも大企業・財界のためのものであり、その推進は断念すべきです。

一方、自民党・公明党・民主党の修正案は、「補正額64億円のうち地域委員会に関する8か所の意見交換会予算189万円を削除」するものです。中京独立戦略本部の運営については容認しながら、地域委員会のモデル実施に関する市民的な議論と検証の場を保障する市民意見交換会の開催予算を削除することは認められません。

田口議員の反対討論の全文はこちらをご覧ください。

一般会計補正予算にたいする反対討論

※田口議員の反対討論は、約39分経過後からです。

【中京独立戦略本部」のメンバー】

 浅井愼平氏 (写真家)
 井沢元彦氏 (作家)
 奥野信宏氏 (中京大学理事)
 小澤哲氏 (トヨタ自動車副社長)
 木村操氏 (名古屋商工会議所副会頭、名鉄相談役)
 柘植康英氏 (東海旅客鉄道副社長)
 中村捷二氏 (中部経済連合会副会長、中部ガス社長)
 濱口道成氏 (名古屋大学総長)
 浜本英嗣氏 (日本ガイシ副社長)
 安田文吉氏 (南山大学人文学部教授)

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