日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年8月4日発行

市営プールの安全対策を求め現地調査
市の再点検で8施設が要改修

志段味スポーツランドの流水プール 二重フタだが奥の排水口は格子がなかった志段味スポーツランドの流水プール

埼玉県内の市営プールでの女児死亡事件を受け、臨時休業して市営プールの排水口を点検した市教委は、33施設のうち8施設について休業し、改修工事を実施することになりました。

日本共産党市議団は、8月4日、市営プールの現地調査を行い、すみやかに安全対策を行うように求めました。

このうち、守山区の志段味スポーツランドには、田中せつ子市議が調査し、指定管理者である民間会社の担当者に説明を受けました。流水プールの3ヵ所の吸水口のフタが愛知県条例で定めてある二重構造になっていませんでした。

山田西プール吸水口のフタがボルトで止めてなかった山田西プール

また、西区の山田西プールには、わしの恵子市議が調査しましたが、吸水口のフタがボルトで止めてありませんでした。

また、いずれのプールでも臨時休業を知らずに訪れた親子連れが、「いつ再開されるのですか」と係員に質問し、がっかりして帰って行く姿が目立ちました。

〈参考〉愛知県プール条例施行規則別表第1(5)

排水設備は、容易に排水できる能力を有し、排水口には遊泳者等の吸込みを防止するため、ネジ、ボルト等で固定された堅固な網、格子等を二重に設けること。

改修が必要なプール 8月4日現在

《市営プール》 ※7日営業再開の守山プール以外は、すべて8日から営業再開
(屋内)瑞穂運動場 
(屋外) 山田西プール 南陽プール 志段味スポーツランド 千種スポーツセンター 中村スポーツセンター 守山プール 冨田北プール

《学校プール》 ※小中学校は12日までに工事を完了する予定
(小学校)松原・戸田・大森・廿軒屋・有松・相原・大清水・上社・平針・菊住・星崎・日比津
(中学校)川名・供米田・守山西・牧野池・香流・植田・大江・名南・天白

 

 

8月4日 21世紀まちづくり特別委員会 田口一登議員

名古屋城本丸御殿復元
御殿と市民生活の格差の懸念

8月1日の経済水道委員会に続き、名古屋城跡全体整備計画(案)について審議されました。田口議員の質問で次のことが明らかになりました。

高価な天然ヒノキは重要な箇所に限定

本丸御殿の復元に、長野県上松町、岐阜県加子母村の天然ヒノキを使う計画です。一本百数十万円する天然ヒノキで全部つくると膨大な費用が必要なので、重要な箇所だけに使うとし、実際にどれだけ使うのかは不明で、今年度の基本設計で積算すると答えました。

「寄付は強要しない」

田口議員は、「寄付の強要はしないというが、8月から局長・部長級に1万円、課長級には5千円の寄付を各局部課長会でとりまとめると聞いた。事実か」とただしました。市は事実であることを認めた上で「各局に『賛同いただければ寄付を』、としている。金額の目安を聞かれたので局長1万円、課長5千円と答えたが強制ではない」と答えました。

財政が厳しい中で優先させることか

田口議員は、今、日本共産党が取り組んでいる市民アンケートの声を紹介し、「名古屋のシンボルとして推進してほしいが、財政状況に応じ、ゆっくりすすめる」「優先してまで復元するのは考えもの。市民の生活が悲惨に向かっているのに何を考えているのか」などの声をあげ、「華麗な御殿と貧しい市民生活との格差が生まれる懸念がある」と批判しました。