日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年5月18日発行

14件の請願・陳情を審査
5月17日・財政福祉委員会(山口きよあき議員)

障害者福祉・医療サービスへの利用者負担の軽減を

5月17日の財政福祉委員会では、健康福祉局関係の請願・陳情14件の審査がおこなわれました。

施設運営も脅かす実態を直視せよ

山口きよあき議員は、障害者自立支援法の施行に伴い利用者負担増が深刻になっています。利用料の1割負担に加え、食費負担など、低所得者には大変重い負担となり、経済的理由で退所する人も出ている実態について市の見解をただしました。さらに、施設の経営面でも大きな収入源となってきめ細やかな対応が出来なくなり、ひいては倒産、サービス低下に繋がっていく危険を指摘し、請願の採択を求めました。

精神医療費助成の切り捨てやめよ

4月から国保の精神医療費付加金制度が廃止され、自己負担が大きくなり、受診抑制や治療中断が心配されます。川崎や大阪のように無料制度を維持することが緊急に求められています。山口議員は、名古屋市は精神障害1級の手帳の人だけに助成しているだけで、愛知県下のほとんどの自治体は2級3級まで助成している実態を示し、負担軽減を強く求めました。

 

市民病院再編や斎場建設問題など、市民の願いを受けとめよ

斎場建設への地元合意はまだ未形成

斎場建設の必要性は認めつつ、「なぜここか」と言う疑問や不安に十分な理解が得られていません。それなのに事務手続きを進めることは、反対の感情を強めるだけです。山口議員は「こういう施設だからこそ誠実に話し合いを進めることが必要」と指摘しました。

災害拠点として不可欠な守山市民病院

山口議員は、市立病院整備計画に沿って守山市民病院の再編縮小を強行するのではなく、人口が急増している守山区にとって不可欠な市民病院を、災害拠点としても整備拡充すべきだという市民の願いをしっかり受け止めるべきだと、採択を求めました。

介護・医療の充実を

その他、医療や介護の充実を求める請願について、市民の負担が次々と重くなっている実態を考え、市民のくらしと安全を守る市政を行うよう、強く求めました。

 

請願・陳情の審査結果(2006年5月17日財政福祉委員会)
  請願・陳情名 (請願者・陳情者) 結果 各党の態度
(○:賛成●:反対)
共産 民主 自民 公明

新規請願 障害者自立支援法の施行に伴う利用者負担の軽減等を求める請願(きょうされん愛知支部) 不採択
障害者福祉の拡充と民間社会福祉施設職員の処遇改善を求める請願(ゆたか福祉会労働組合) 3・4・5項不採択
医師・看護職員確保対策の充実を求める請願(愛知県医療介護福祉労働組合連合会) 1・2項不採択
保留請願 障害者(児)福祉の充実を求める請願(愛知県障害者(児)の生活と権利を守る連絡協議会) 3(2)不採択
守山市民病院の整備を求める請願(地域医療を考え守山市民病院を守る会) 保留

 

介護保険制度の改善を求める請願(介護の充実を求める会愛知連絡会) 3項保留
障害者自立支援法の施行に際して、障害福祉サービスの拡充を求める請願(きょうされん愛知支部) 保留
国の責任を患者・地方自治体に転嫁する医療制度構造改革に反対する意見書提出を求める請願(愛知県社会保障推進協議会) 保留
新規陳情 港区東茶屋三丁目の新斎場建設計画の白紙撤回等を求める陳情(南陽町の未来を考える会) 聞き置く
港区東茶屋三丁目の新斎場建設計画の即時白紙撤回を求める陳情(東茶屋の将来を思う会) 聞き置く
精神障害者の医療費助成制度の改善を求める陳情(愛知県保険医協会) 聞き置く
緑区社会福祉協議会の職務等に関する陳情(緑区住民) 聞き置く
緑区役所区民福祉部民生課長の職務等に関する陳情(緑区住民) 聞き置く
名古屋市民生委員児童委員連盟緑区支部の委員に関する陳情(緑区住民) 聞き置く