日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年8月24日発行

公社対策特別委員会(8月23日)
山口きよあき副委員長、田口かずと議員

フジチクが食いものした名古屋市の外郭団体名食を追及

名古屋食肉市場株式会社(略称=名食)の社長だった藤村勲氏が、フジチク・グループの資産隠しと豚肉輸入をめぐる差額関税脱税事件で逮捕・起訴されました。名古屋市の出資する第三セクターの社長が逮捕されるというのは前代未聞の異常事態です。田口一登議員は、「『社長の犯罪』と言い逃れはできない。名食のあり方と名古屋市の指導監督責任が問われる問題だ」と指摘し、不正な豚肉輸入と名食との関わりをただしました。

 愛食の営業権譲渡で名食が不正の舞台に

田口議員は、名食の輸入豚肉の取扱高や卸先についてただしたうえで、「輸入豚肉は名食の取扱高の4割を占めており、すべて愛食から営業権を譲り受けた熱田市場での取り扱いだ。愛食から営業権を譲り受けたことで、名食がフジチクグループの不正の舞台にされていたのではないか」と指摘し、「藤村勲被告以外の役員は、輸入豚肉の不正に気づかなかったのか」と追及しました。出席した公社役員は、「豚肉を卸していただけで、その豚肉が関税を払っていたかどうかはわからない。不正には気づかなかった」とこたえました。

 フジチクグループの私物化が明確に

田口議員は、「輸入豚肉の実態がどうなっていたのかわからなかったということは、まさに、名食が、フジチクグループに私物化されていたことにほかならない。名古屋市にはそのような認識はないのか」とせまると、市当局は「輸入豚肉を必要とする顧客がフジチクグループで、顧客として卸していただけだ」と開き直りました。田口議員は「名古屋市の指導監督責任が問われる。設置した調査委員会の報告は公開すべきだ」と求めました。調査委員会の報告については、当局も「できるだけ公表する」ことを明らかにしました。