2006年度用の教科書選定

みんなで力あわせ
危険な動きにストップを

■　「つくる会」教科書にノーを

来年度からの小中高の教科書の選定作業が始まっています。侵略戦争を美化する「あたらしい歴史教科書をつくる会」の歴史・公民教科書（扶桑社）もその中に入っています。

いま、憲法・教育基本法を変えて、国のために命をささげる「愛国心」を子どもたちに植え付けようとする動きが強まっています。この動きに乗って「つくる会」は、この教科書の採択を大幅に増やそうと県内各地の教育委員会に圧力をかけています。

名古屋市では、教師向けの展示が終わり、学校ごとの報告書（学校票）のとりまとめなど選定作業が進められ、市教委は八月上旬までに結論を出す運びです。

■　自民党市議らが活発な動き

「つくる会」教科書の採択へむけ、自民党市議は市議会で「学校票はやめさせるべきだ」と質問。自民党元代議士は市長選挙の中で「子どもの教育に対し正しい教科書ができた」「親孝行や主人に対する尊敬、国を愛する教科書を採用するのは当たり前だ」と発言するなど、「つくる会」の動きが活発になっています。

 

■　6月11日から市内で教科書展示会

教科書展示会で意見を出そう
期間　6月11日（土）〜7月5日（火）

教科書センター	所在地	展示教科書の種類
名古屋鶴舞中央図書館教科書センター（昭和区）	名古屋市鶴舞中央図書館研修室	小・中・高
名古屋西図書館教科書センター（西区）	名古屋市西図書館	小・中
名古屋市教育センター 教科書センター（熱田区）	名古屋市教育センター図書室調査普及教科書資料室	小・中
愛知県総合教育センター教科書センター（東郷町）	愛知県総合教育センター図書資料室	小中高特殊一般図書

一般市民向けの教科書の展示会は、六月十一日から七月五日まで県下二十一カ所の会場でいっせいに開かれます。この展示会では、市民の意見を出すことができます。

「つくる会」は全国各地の展示会への動員をよびかけ、意見の書き方まで指示しており、油断できません。