日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年5月20日発行

「名食」を私物化し、食い物にした
フジチクグループの不正を解明せよ

市長の責任は重大・・・日本共産党が申し入れ


申し入れを行う、右からさとう典生、かとう典子、田中せつ子、黒田二郎、村瀬たつじの各市議

 牛肉偽装事件に続き、62億円という巨額の豚肉脱税事件で名古屋市の食肉卸「フジチク」グループ会長の藤村芳治容疑者と、名古屋市の外郭団体・名古屋食肉市場株式会社(名食・名古屋市が45%、2億1600万円を出資)の代表取締役・藤村勲容疑者が再逮捕されました。

 愛知食肉地方卸売市場協同組合を通じて不正を行ってきたフジチクグループは、名食に営業権を譲渡した2001年6月以降も不正を引き続き行っていたとされています。

  日本共産党はこれまでも牛肉偽装事件や営業権譲渡にかかわる疑惑などについて追及し、徹底解明と、市長の指導・監督責任を明らかにするよう求めてきました。

 

2005年5月20日

名古屋市長松原武久様

日本共産党名古屋市会議員団
団長 村瀬たつじ

フジチクグループの「名食」私物化と代表取締役・藤村勲容疑者の再逮捕に
関わる申し入れ


豚肉の関税法違反による巨額脱税事件でフジチクグループ会長・藤村芳治容疑者とともに、名古屋市が45%出資する外郭団体・名古屋食肉市場株式会社(名食)の代表取締役・藤村勲容疑者が5月12日、再び逮捕された。
報道によれば、フジチクグループは、10年前から愛知食肉地方卸売市場協同組合(愛食)を通じ、不正に差額関税の支払いを逃れてきたが、「愛食」が「名食」に営業権を譲渡した2001年6月以降、その不正は「名食」に引き継がれてきたといわれている。そして「名食」は、書類手続きだけですませ、フジチクグループが「名食」を私物化してきたとされているが、これらについては極めて問題である。
日本共産党名古屋市会議員団は、牛肉買い上げ事業の疑惑や「愛食」からの営業権譲渡の問題などについて追及し、フジチクグループとの不自然な関係をただし、去る4月には藤村勲容疑者の逮捕に関わる疑惑解明を求めてきた。同容疑者の再逮捕で名古屋市の外郭団体をフジチクグループが食いものにしてきた実態が明確となった。
市長は、昨年11月定例会で牛肉買い上げ事業の不正受給に関連し、「名食」について「外郭団体を指導する立場から、これまで必要に応じて適宜指導、支援してきた。引き続きそのように対応したい」と答弁してきたが、名古屋市の指導監督責任とともに、事態を放置してきた市長の責任も厳しく問われる。よって以下の点を申し入れる。

  1. 名古屋市の外郭団体である「名食」がフジチクグループの不正事件に利用されてきたことについて、市が徹底的に調査し事件の全容を市民と市会に公表すること。
  2. 市の外郭団体の代表取締役が逮捕されたことについて、市長の監督責任を明らかにすること。
  3. 「愛食」から「名食」への営業権譲渡について、情報の全面公開を行うこと。

以上