日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2009年2月18日発行

2月17日 財政福祉委員会
わしの恵子議員 くれまつ順子議員

介護や医療に関する請願を審査
国保料の引き下げ、介護職員の待遇改善などは
不採択

2月17日の財政福祉委員会で、国保や介護保険などについての請願3件が審査されました。

高すぎる国保料が払えないからと資格証にするな

国民健康保険に関する請願について、くれまつ議員は高すぎる国保料の引き下げなどを求めました。

国保料は国の補助金削減や医療制度の改悪などの影響で値上げが繰り返され、くれまつ議員の質問で、国保料が払えず短期保険証発行された世帯が昨年3月の約18,942から約23,557に増えたことが明らかになりました。くれまつ議員は市民の生活実態にあわせた払える国保料にすること、資格証明の発行をやめ、減免制度を拡充することなどを強く求めましたが、不採択や審査打切などの結果となりました。

低賃金・長時間・重労働の介護労働の改善を

介護保険制度の報酬単価の引上げに関する請願の審議で、くれまつ議員は3%の介護報酬引き上げできちんと介護従事者の待遇改善につながるかどうかをただし、国の調査による福祉施設の平均賃金21万円は市の特養ホーム従事者の平均給与の6割にしかならないことを明らかにしながら、一層の改善を求めました。わしの議員は、施設の職員配置基準の見直しを求めよと求めましたが、市は根本的見直しを求めることは言及を避けました。

御岳休暇村も保養所助成の対象にせよ

市の休養関連施設の老人割引を求める請願に関連し、後期高齢者医療広域連合が実施することになった「協定保養所」6ヶ所に「松ヶ島」は入ったが「御岳休暇村」が入らなかった理由や施設の利用実績などの質問に、地域的なバランスや交通アクセスなどで選定されたことなどが示されました。くれまつ議員は「御岳」など対象施設の拡大を求めました。請願はこれまでの利用者の多くが利用できることになり、おおむね趣旨実現で審査打切となりました。

国保時代の保養所助成の実績
《2007年度宿泊利用》

  全利用者 75歳以上
の利用者
割合
温泉休養ホーム松ヶ島 20,600人 7,890人 38.3%
御岳セントラルロッジ 12,927人 959人 7.4%

*75歳以上の利用者は8,849人でした。
うち、松ヶ島の利用者は91.6%です。

◆財政福祉委員会(2009年2月17日)での請願審査の結果

請願名(請願者) 請願・陳情項目 結果
国民健康保険と高齢者医療の改善を求める請願(名古屋の国保と高齢者医療をよくする市民の会) 1 国民健康保険料を引き下げる
2 国保の資格証明書を発行しない
3 国保の減免制度をなくさない
4 後期高齢者医療制度廃止を国に要望を
1、2 不採択
3 審査打切
(趣旨実現)
4 保留
介護保険制度の報酬単価の引上げを求める意見書提出に関する請願(全国福祉保育労働組合東海地方本部) 1 国の負担で介護報酬を5%引上げ、介護施設職員の賃金・労働諸条件を公務員なみに
2 介護施設の職員配置基準の改善を
3 改定が職員の賃金に確実に反映する制度に
4 改善費用は保険料や利用料に転嫁しない
1 不採択
2、3、4
審査打切
(趣旨実現)
市の休養関連施設の老人割引の実施を求める請願(全日本年金者組合愛知県本部) 後期高齢者医療制度加入者に対する市の休養
関連施設の割引を
審査打切
(おおむね
趣旨実現)