日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2008年12月15日発行

12月15日 財政福祉委員会
わしの恵子副委員長 くれまつ順子議員

介護保険料 4月から値下げへ
年間2,400円程度−市民の願いが実現
65才以上の保険料基準額4,398円から
月額4,100円〜4,300円程度へ

財政福祉委員会では2009年度〜2011年度の「第4期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(案)」について審査しました。

同(案)では介護保険料の見込みについて65才以上の保険料基準額が現行の月額4,398円を4,100円〜4,300円に抑えると説明されました。今後、国が示す介護報酬引き上げ(現在3%で検討中)などにより具体的に金額が決まりますが、年間2,400円程度の値下げの見通しです。

請願や決算審査で引き下げを要求

党市議団は介護保険料引き下げの請願や、07年度の決算審査の際、65億円の黒字のうち保険料で22億円ほどであることを明らかにし、次期の保険料を下げるように要望してきました。市民運動と力を合わせてつくりあげた一つの成果です。

介護保険料は第1期(00〜02年度)2,876円、第2期(03〜05年度)3,153円、第3期(06〜08年度)4,398円と大幅に引き上げられてきましたが、いよいよ引き下げに転じることになります。

保険料段階を8から9に

65才以上の介護保険料段階は現行の第5段階を所得125万円で分けて全部で9段階とします。第4段階のなかの年金収入80万円以下の世帯と第5段階には、2006年度の老年者非課税措置廃止による保険料急上昇を抑える軽減措置を継続させています。対象人員は第4段階で約8万人、第5段階は約5万人です。

第4期の保険料男系と被保険者割合

特養整備など計画の中身は不十分

わしの議員は事業計画に必要なヘルパーの確保について、「ヘルパーの報酬が低く、なり手が減っている。訪問介護の見込み量を09年度は1.07倍と見込んでいるが、ヘルパーを確保できるのか」と質問。健康福祉局は「従事者の不足は大きな課題だが何人必要かはつかんでいない」と答え極めて不十分な計画であることがわかりました。

特養老人ホームの整備については待機者が5,600人いるにもかかわらず、3年間で523人分の整備をする計画です。わしの議員の「少ない」との批判に、健康福祉局は29人以下の小規模特養老人ホームとあわせて大規模な施設も整備すると答えました。

パブリックコメントに意見を

この計画(案)は「はつらつ長寿プランなごや2009(仮称・素案)」として12月24日〜1月26日にかけてパブリックコメントにかけられます。その後、条例改正等を経て3月に決まります。介護保険だけでなく、休養温泉ホーム松ヶ島の1000円の補助についても、意見を出しましょう。

 

休養温泉ホーム松ヶ島
75才以上1,000円の割引は行わない

後期高齢者医療制度によって廃止された75才以上への1,000円の補助について、わしの議員の質問に、「割引はない。広域連合に要望すること」と、お年寄りの願いに背を向けました。請願審査で引き続き追及します。