日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年2月14日発行

国保の資格証明書発行するな
党市議団が市長に申し入れ

2月13日、日本共産党名古屋市議団は松原市長に対して下記の申し入れを行いました。

国民健康保険の資格証明書を発行せず、
保険料滞納の抜本的解決を求める申し入れ

名古屋市の国民健康保険制度は、市内最大の加入者である健康保険として、市民の健康を支える大きな役割を担っている。国民皆保険制度の下、すべての市民が、安心して医療を受けられるようにすることは、国と保険者である自治体の責務です。

しかし国は、国保への補助金を削減して保険料を引き上げざるを得ない状態に各自治体を追い込み、それにより保険料滞納者が増大すると、保険証を取り上げ、窓口10割負担となる資格証明書の発行を義務化してきました。

そのなかで本市は、「資格証明書の発行は保険料の徴収率の改善には役立たない」との姿勢を堅持し、全国でも先進的な保険料減免制度の活用や国保推進員をはじめ担当職員の努力で、被保険者との接触に努め、資格証の発行を最小限に抑え、かつ政令市中、上位の保険料収納率を維持してきました。

ところが、名古屋市は、昨年、保険料の長期滞納者を認定し、末連絡となっている市民1002名に対して、年度内にも保険証を取り上げ、資格証明書を発行するとのことです。この資格証明書の大量かつ一律的な発行は、かえって被保険者との接触を遠ざけ、徴収率の向上に役立たないばかりか、何よりも国民皆保険を掘り崩し、市民の医療を受ける権利を奪うものに他なりません。

よって日本共産党名古屋市議団は、以下の点を強く要請します。

  1. 資格証明書を発行しないこと。
  2. 長期滞納者への訪問など、粘り強く接触する努力をつづけ、きちんと面談すること。
  3. 多重債務の有無など滞納者の生活実態を把握し、問題解決のために必要な援助すること。

 

都市消防委員会(2月13日) さとう典生議員、わしの恵子副委員長

請願審査
「名古屋高速道路―環境と健康守れ」不採択に

都市消防委員会では「高速3号線を考える連絡会」から出された請願の審査が行われました。名古屋高速道路高速4号線の建設計画は尾頭橋から南下し伊勢湾岸自動車に接続される計画です。

さとう議員は、「現状でも騒音等の環境保全目標を達成できていないのに、新たに高速道路をつくって、どうして達成できるのか」と追及し、「地元合意があるといっても、昨年1293人の要望署名が出されたように住民は不安を持っている。請願を採択し最善の対策を」と強く主張しました。当局の「1293人の中に東築地の人が何人いるのか知らない」との開き直りに対して「そんな姿勢はおかしい」と批判しました。

NO2問題でも「10年前よりぜんそく患者が増えている。簡易測定結果を見ても、環境保全目標どころか環境基準も守れていない。こんな所に高速道路を造って環境が守れるのか」と厳しく指摘しました。

採択を求めたのは日本共産党だけ。請願項目1は事業者の対策や国の施策で環境基準を守れるとして審査打切りに、同2は国の調査等を見極めるとして保留になりました。同3では、「保健所に汚損の苦情が確認できず、助成の必要性低い」、同4は「野球場等の復旧が協議されている」、同5の出入り口設置は「昨年9月に地元と合意」との理由でそれぞれ不採択になりました。

名古屋高速道路による環境破壊の緩和に関する請願の結果
請願項目 結果 各派の態度
共産 民主 公明 自民 新風
1 騒音等の環境基準を守るために、シェルター式など最新の対策を 打切り
2 ぜん息児童対策に粉じん浄化装置等を 保留 みまもる
3 洗濯物や布団が干せなくなるため、助成制度を 不採択
4 港北公園などの街路樹を切り倒す代替と環境改善のため、大きな森などの計画を 不採択
5 東築地の出入口は、国道23号南の工場地帯に移す 不採択

○:採択 ●:不採択 ▲:打ち切り