日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年6月28日発行

6月議会 議案外質問 かとう典子議員

かとう典子議員が27日の本会議で行った議案外質問の概要をお知らせします。

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市バス 路線・運行回数の充実を

かとう典子議員

かとう議員は、緑区内で行った交通アンケートで出された「市バスの路線を延ばしてほしい」「1時間に一本ではつらい」などの市民の声をうけ、(1)市バス路線の本数増、(2)名鉄鳴海駅やJR線駅への市バス乗り入れ、(3)名鉄バス撤退に代わる市バスの運行を求め質問しました。

かとう議員は、「市民が安心して生活できるようにするための公共交通確保は行政の重要な責任だ。山坂の多い緑区では自転車による移動は困難で、商店街もほとんどなく、高齢者や障害者は買い物にも行けず日常生活に支障を来している」と指摘しました。

1時間に1本では需要は伸びない

市バスの本数や路線増について、交通局長は「今後も需要動向をふまえてバス路線の整備に努める」と答弁しました。かとう議員は、「1時間に1本しかないから市民は自家用車を利用する。それで乗客が減って赤字路線が増え、いたちごっこだ」と悪循環をただしました。

鳴海駅へ乗り入れは一日も早く

鳴海駅への市バス乗り入れについて市当局は、「市バスはできるだけ最寄りの鉄道駅に接続することが基本だが、需要動向を見ながら検討する」との立場に終始しました。かとう議員は「経営優先の立場でなく市民の願いを受け止め、一日も早く実現すべきだ」と迫りました。

 

保育・教育の質を落とす 認定子ども園

名古屋市は「認定子ども園」制度についての法律成立を受け、幼稚園・保育所の一体化施設の設置に向けた検討を進めようとしています。

人員、施設基準が低い方に流れる

現在、保育所は調理室の設置や0歳児3人に1人の保育士をつけることが義務になっていますが、「認定子ども園」ではこの基準が「望ましい」とされ、必ず守らなければならないものではなくなってしまいます。同様に幼稚園には必ず設置される運動場も「望ましい」に変えられます。

さらに入所の手続きについて、施設と利用者が直接契約するので、「保育に欠ける児童」への行政責任が後退するおそれがあることや、保育料が施設によって自由に設定されることにより、父母負担が増えるおそれがあります。また、企業参入によって子ども、保護者が営利追求の対象になる危険があります。

かとう議員は認定子ども園について懸念される問題を指摘し、「導入するべきでない、慎重な検討をすべきだ」と求めました。

認定子ども園とは

親の就労に関わりなく、幼稚園でも保育園でもその他の認可外施設でも、ゼロ歳児から就学前の子どもを対象に保育・教育を行うことのできる制度で本年10月から実施されます。認定の基準は文部科学大臣と厚生労働大臣が協議して決める基準を参酌して愛知県が条例を制定して決めるとなっています。

 

休日保育 公立保育園でも実施を

休日保育実施の民間園(5月14日から開始)

  • 新池保育園(千種区)
  • あかつき保育園(西区)
  • かわらまち保育園(中区)
  • ほしざき保育園(南区)

日曜日・祝日に保育を行う休日保育が、今年度から民間の4つの保育園で始まりました。市は2010年度までに10ヵ園に拡大する計画を「名古屋子ども・子育てわくわくプラン」に掲げています。

かとう議員は「2010年といわず前倒しして早くやるべきだ。民間任せにせず公立園も含めて増やすべき」と求めました。

局長は「利用者のニーズや利便性をふまえ、市内における実施園の配置のあり方を検討する」と答弁しました。