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2005年12月5日発行

健康福祉委員会(12月5日) 山口きよあき議員

介護保険料の大幅値上げをするな
基準額(月額)3,153円が4,300円〜4,500円

「はつらつ長寿プラン2003」の改訂で介護保険料4割もの大幅値上げに

市は、第3期高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画(案)を発表し、06年度からの第1号被保険者(65歳以上)の保険料基準額(世帯課税・本人非課税)が月額4,300円〜4,500円になることを明らかにしました。現行3,153円から4割もの大幅値上げになりますが、今後、市民意見の募集などを経て決まる運びとなります。

また、保険料段階については下図のように、現行5段階を8段階に増やし、負担能力に応じた保険料設定ができるようにし、年収563万円以上の場合が1.75倍、900万円以上の場合は2倍の保険料となります。

収入は増えないのに税制改悪で10万人の保険料段階が上がる

山口議員は、「たいへんな費用負担だ。それに加え収入は増えないのに、税制改悪で本人が課税や課税世帯になることで、保険料段階が上がる高齢者はどれだけいるのか」とただしました。

当局は「住民税の高齢者非課税限度額の廃止と老年者控除の廃止で8万8千人、住民税の公的年金等控除が140万円から120万円に縮小で1万2千人、合計10万人が影響を受ける」と答え、高齢者4人に1人が税制改悪の影響を受けることが明らかになりました。 山口議員は「医療費の値上げも予定され、こんな保険料の値上げは認められない」と述べました。

値上げしてもサービス量は増えない

市は06年度から08年度の介護保険事業計画(案)では、たとえば訪問介護は年間450万時間(04年度)から06年度548万時間と122%増、08年度666万時間に148%増と増加しています。

山口議員が「利用者1人当たりのサービス量は増えずに、利用者が増えるだけか」との質問に、当局は「そのとおりだ」と認めました。保険料が値上げされてもサービスが良くなるということではなく、介護サービスが減るなどが懸念されます。

保険料を現行5段階を8段階に変更