日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年10月27日発行

土木交通委員会 田中せつ子副委員長・わしの恵子議員

04年度決算審議
超過勤務が138時間も…
市バス乗務員の定員確保し安全輸送を

市バス乗務員の超過勤務
一般乗務員 平均43時間/月
最長117時間/月
その他乗務員 平均19時間/月
最長138時間/月

04年度、市バス乗務員の超過勤務の実態がわしの議員の質問で明らかになりました。一般乗務員で最長117時間、若年嘱託とOBの乗務員では最長138時間にもなり、市民の安全と運転士の健康にとって深刻な事態です。

市は、04年10月の地下鉄名城線環状化に伴い、市バス運転士を150人削減する計画でした。しかし、同年10月の地域巡回バス運行開始に当たり、バス路線の新設を求める地域住民の要望が高まり、路線新設に向けて04年3月に定員を増やす計画に変更しました。結局、乗務員の採用が追いつかず、145名も欠員のままの状態です。

正規採用増やし、安心して乗れるバスに

わしの議員の追及に、市は「労使協定で50時間、さらに89年の労働省告示では、16週間に限り70時間まで認められている」と答弁。わしの議員はこれに対し、「この基準は労働条件の向上を目的としており、この基準を理由に労働条件を低下させてはならない。当局は基準を悪用している」と厳しく批判し、乗務員の健康管理徹底と正規のバス乗務員の採用を図るべきだと強く主張しました。

経営優先で地下鉄ホーム要員も減る

地下鉄駅のホーム要員について、市は「乗り換えの多い駅は終日、その他は朝夕のラッシュ時に配置。昨年度は配置時間を桜通線の今池駅で810分を180分に、平安通駅で710分を210分に減らした。転落事故はホーム要員のいないところではなく、乗降客の多いところでおきる。経営改善で見直した結果だ」と答弁。これに対し、わしの議員は「これでは転落事故が起きないとは言い切れない。経営優先の問題答弁だ」と批判しました。

 

住民の声無視-池内猪高線工事の強行は問題
わしの議員の追及に民主・自民議員らが妨害

千種区内の都市計画道路・池内猪高線は、現在、4本の橋脚が立ち工事はストップしたままの状態で、住民からは工事差し止めの訴訟がおこされています。

監査委員の出席要求も拒否

わしの議員は「住民は道路計画に反対していたわけでない。環境悪化を防ぐ対策を求め、その話し合いがつかないため、04年度は国の補助がつかず、市は単費で工事を進めた。道路が急勾配になることなど、住民の納得のないまま工事を進めたのはなぜか」

当局は「地元から了解得られたと事故繰越の扱いで工事をすすめた」と答弁しましたが、民主党や自民党の議員が大声で「事故繰越のことはすんでいる」「何の関係もない」などと質問を妨害しました。

わしの議員は「昨年度、住民からの監査請求がされたがその内容と監査委員の出席を求めたい」と要求しましたが、受け入れられませんでした。

さらに、わしの議員は「住民は納得していない。だからこそ監査請求をしたのではないのか。市当局が工事を強行したことから裁判に訴えた。それでも地元に了解を得られたというのか」とただし、、「地元住民の反対があるにもかかわらず工事を続けたことは問題だ」と厳しく指摘しました。

納屋橋の風俗店買収に2億4千万円

「90坪21億円」で有名になった堀川・納屋橋の屋台村の隣地(風俗店)の買収価格が判明しました。建物と営業補償などが2億0155万円、用地取得費(115.67平方メートル)4200万円 で合計2億4355万円です。この一角は万博後、取り壊され立ち入り禁止となっています。