日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2010年12月25日発行

「新市立病院改革プラン(案)」パブコメ始まる
地域医療を守る計画へ住民の声あげよう

名古屋市病院局は「新名古屋市立病院改革プラン(案)」のパブリックコメントを12月24日〜1月24日まで実施し、市民意見を募集します。プラン(案)は2011年度から2013年度までの3年間を計画期間とするものですが、住民にとって見逃すことのできない重大な内容を持っており、地域医療を守るために声をあげることが強く求められています。

城西売却・緑の分娩廃止に反省なし

プラン(案)は、「平成23年5月に西部医療センターが開院することに伴い、市立病院整備基本計画に基づく市立病院の再編・整備は概ね終了し、同計画の主要な目的は達成することになります」と述べています。また、「選択と集中により、5つの市立病院を2グループと1病院に再編し、医療機能の集約化と役割分担をすることで、限られた医療資源を最大限に活用することに取り組み、救急医療や四疾病に対する高度・専門医療の充実を図るなど、各市立病院の特徴を明確に打ち出し、市民の皆様に見える病院」を目指してきたと言います。

城西病院の民間譲渡や緑市民病院指定管理者制度導入による分娩廃止などに反省の言葉はなく、「これらの進捗管理を着実に行う」と住民に冷たい態度を露わにしています。

守山は「抜本的な見直し」打ち出す

守山市民病院については、「3年連続で病床利用率が70%を下回ったことなどから、総務省の公立病院改革ガイドラインを踏まえ、病院のあり方を抜本的な見直しを検討」としており、計画半ばでも抜本的な見直し策が出される危険があります。

「さらなる選択と集中」を明記

プラン(案)は「この計画は、医療を取り巻く環境の変化に的確に対応しながら、安定的かつ持続的に市立病院を経営していくために、さらなる選択と集中により、病院改革のスピードを加速」と明記し経営優先の姿勢を鮮明にしています。プラン(案)の表紙には「自立した経営を目指して」の文言が記載され、前プラン表紙にあった「患者さんと職員の笑顔が見られる病院」の文言が消えました。

【成果指標】を初めて導入

プラン(案)には医療行為に係る【成果指標】が盛り込まれました。これまでになかったことです。

こうした指標を医療現場に導入することがふさわしいのでしょうか。プラン(案)は「職責・業務内容・業務量・貢献度を給与に反映させる」としており、すでに成果主義賃金を導入した国立病院機構ではチーム医療を壊すなどと問題になっています。

西部医療センターの【成果指標】より抜粋
指標項目 現状値 平成23年度 平成24年度 平成25年度
二次救急 100件 2400件 4700件 4700件
手術件数 1600件 2000件 2600件 2600件
陽子線がん 0人 160人

「新名古屋市立病院改革プラン(案)」意見募集

  • 募集期間
    2010年12月24日(金)〜2011年1月24日(月)
  • 意見提出方法
    ご意見・住所、氏名を記入し下記に郵便、ファックス、電子メール、局に直接持参(西庁舎11階、平日8:15-17:15)
    詳しくは、名古屋市ホームページで
  • 提出先
    〒460-8508 中区三の丸3-1-1名古屋市病院局管理部経営企画室
    電話:972-3348 FAX:972-3381 メール:a3348@byoin.city.nagoya,lg.jp
  • 案は区役所・支所・市立病院、ホームページなどでご覧いただけます。

 

競輪組合議会の議員報酬は廃止、費用弁償は実費支給に

さとう典生議員が競輪議会で主張

12月24日の競輪組合議会で、河村市長が報酬廃止案を提出。日本共産党市議団も同議会の議員報酬廃止、費用弁償は実費支給にするべきと考えています。

さとう典生議員は、「市長の提案内容に反対ではないが、議会が来年3月までにまとめるというときに、二元代表制に反して押し付けるべきでない」と反対。市長案は否決されました。

日本共産党市議団は同議会の費用弁償(日額1万円)は以前から廃止をかかげて受け取りを拒否しています。名港管理組合議会の議員報酬・費用弁償も議員報酬廃止・費用弁償の実費支給の主張を明らかにしています。

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