日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2008年1月21日発行

4艦の自衛艦が入港(1月27〜30日)
名古屋港への自衛艦入港拒否を
日本共産党市議団が名港管理組合へ申し入れ

要望書を提出しました
名港管理組合に申し入れを行う、右から、さとう典生市議、わしの恵子団長、山口きよあき市議。

平和な名古屋港こそ市民の願い

またもや自衛艦が入港します。日本共産党名古屋市議団は1月21日、名古屋港管理組合(管理者=神田知事)に対し、入港を拒否するように申し入れました。

日本共産党は、「度重なる入港は異常だ。開港100年をむかえた今こそ、平和な商業港としての発展を図れ」と入港に反対するよう申し入れました。申入れにはわしの恵子市議団長、さとう典生、山口きよあき市議が参加しました。

 

自衛艦の名古屋港入港及び一般公開についての申し入れ

2008年1月21日

名古屋港管理組合 管理者 神田真秋様

日本共産党名古屋市会議員団
団長 わしの恵子

来る1月27日、海上自衛隊の練習艦「かしま」(4050トン)「しまゆき」(3050トン)「あさぎり」(3500トン)護衛艦「うみぎり」(3550トン)の計4艦が名古屋港に入港し、そのうち「かしま」と「うみぎり」は3日間にわたりガーデンふ頭で一般公開する予定が明らかになりました。

2007年度は、5月にアメリカのイージス艦「ポールハミルトン」が入港したのをはじめ、5月と8月の2回にわたり海上自衛隊の護衛艦「さわゆき」が入港し、一般公開されています。

このような軍艦のあいつぐ入港は、名古屋港の恒常的な軍事利用につながるものであり、認められません。ガーデンふ頭での一般公開についても、人殺しのための兵器を何の配慮もなく多くの子どもたちに見せるもので教育上の問題も指摘されており、行なうべきではありません。

名古屋市内では陸上自衛隊の市街地行軍訓練の回数も増加してきています。憲法違反の軍隊である自衛隊の存在を市民にアピールするための寄港は中止すべきです。新テロ特別措置法が、国民の意思を無視して衆議院で再可決されましたが、海外での米軍の戦争への自衛隊派兵には厳しい批判の声があがっています。

名古屋港は百年の歴史がある商業港であって軍港ではありません。とりわけアジア各国との貿易が比重を高めつつある名古屋港にとって、日本の侵略戦争や植民地支配の歴史を踏まえ、憲法9条を守り、港の軍事利用を許さぬことこそが求められています。

よって以下のとおり申し入れます。

  1. 港湾管理者は、名古屋港の軍事利用につながる自衛艦の入港を拒否すると共に、一般公開も中止させること。
  あさぎり型護衛艦うみぎり かしま型練習艦かしま
 
基準排水量 3,550t 4,050t
主要寸法 137×14.6×8.8×4.5m
(長さ、幅、深さ、喫水)
143×18.0×12.3×4.6m
(長さ、幅、深さ、喫水)
主機 ガスタービン4基2軸 ガスタービン2基 ディーゼル2基2軸
馬力 54,000PS 27,000PS
速力 30kt 25kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲×2、62口径76ミリ速射砲×1、短SAM装置一式、SSM装置一式アスロック装置一式、3連装短魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター×1 62口径76ミリ速射砲×1、水上発射管×2
定員 220名 360名