日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年12月11日発行

南京事件70周年 日本共産党市議団が申し入れ
友好都市との真の交流と平和のために

要望書を提出留守名古屋市議団
申し入れ書を提出する日本共産党市議団

12月11日、日本共産党名古屋市議団は、名古屋市長に対して、南京事件70周年に際するメッセージを発信することなどを求める申し入れ書を提出しました。

南京事件は、日本の侵略戦争の象徴的事件であり、70周年に国際的注目が集まる一方、国内の一部勢力には「南京大虐殺はでっち上げ」などと事実を否定する動きもあります。

名古屋市は南京市と友好都市提携を結んでいますが、「未来に向けて交流する」として、南京事件をはじめ過去の侵略戦争にかかわる問題には触れずに交流をすすめています。しかし、真の相互交流を深め、アジア・世界の平和発展に寄与するためには、歴史の事実を避けては通れません。今回の申し入れは、この立場から行ったものです。

南京事件70周年に際する申し入れ

2007年12月11日

名古屋市長 松原武久 様

日本共産党名古屋市議団
団長 わしの恵子

今年2007年は、日中全面戦争開始70周年であり、12月13日には、日本軍による南京攻略から70周年をむかえます。南京事件は、一国の首都を占領し、捕虜や投降兵・敗残兵の大量虐殺、婦女の大規模なレイプ、放火・略奪など様々な不法行為を行った事件として、日本の侵略戦争の象徴的事件となっています。南京事件70周年の今年は、中国はもとより、世界各国で南京事件を題材にした映画やテレビドキュメントが作成されるなど、事件に対する国際的な注目が集まっています。

名古屋市は、1978年の友好都市提携以来、南京市と相互交流を図ってきました。昨年は、名古屋市民らによる「ぞうれっしゃ合唱団」が南京市で公演し、南京大虐殺記念館館長らとも交流するなど、市民レベルの交流も発展しています。南京事件から70周年の今年、名古屋市と名古屋市民が南京事件を通じて過去の侵略の事実に目を向けることは、両市の友好関係の発展と、アジア・世界の平和にとって重要なことです。

つきましては、南京事件70周年に際して、下記のことを申し入れます。

  1. 南京市では、12月13日、南京大虐殺記念館が規模を拡大してリニューアルオープンするとともに、各種の記念式典が行われます。記念式典へメッセージを送るなど、友好都市である名古屋市の市長として南京事件70周年に際するメッセージを発信すること。
  2. 両市民の真の相互交流とアジア・世界の平和の発展を図る観点から、リニューアルする南京大虐殺記念館の見学を目的とする市民代表団を派遣するなど、南京事件にも着目した友好都市関係をすすめること。

以上