2010年6月定例会 議員提出議案に対する質疑(6月21日)
かとう典子議員

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議会審議活性化促進条例案に対する質疑(自民党提案)

【提案説明】
各局からの予算要求があった段階から予算の編成過程における情報を公開し、透明性を高め、市民意見の募集で市民の声を反映できるようにするもの。透明性の確保のために、出来るだけ速やかに、重要事項は出来るだけ詳細に、わかりやすく公開するもの。これにより市民の意見がより反映される。

予算編成の透明化は必要なこと、マニフェストにあるように市長から提案すべき条例だ


かとう議員

市長から提案されるべきものではないか

【かとう議員】
ただいま提案されました議員提出議案第19号「予算編成の透明性の確保と市民意見への反映に関する条例」についてお伺いいたします。

この条例は、予算編成において透明性を確保するために、それぞれの節毎に、市民に公開し、市民意見を求めると言うものです。

予算編成に当たっては、市民の税金の使い道を決めるのですから、市民の要求をどれだけ取り入れられるかは大切な課題です。市当局は予算編成についての情報を公開して、多くの市民意見を取り入れるべきです。予算編成の透明化は私たちも必要なことだと考えています。

しかし、近年、配分型予算になってから、本市の予算編成には市民への公開、市民意見を聞く態度が弱くなっています。

本市の昨年度の場合、1月17日に行われたパブリックヒアリングの場で始めて新年度予算を、市民に発表し、市民意見を聞きました。

そこでお尋ねします。今回提案された条例は、これまでの本市のやり方とどこがどのように違うのか、お答えください。

これについては、市長のマニフェストにも「予算編成過程の関係資料などの施策決定プロセスに関する資料、施策の執行プロセスなどの資料も公開する」とあります。

この条例のとおり、また、市長がマニフェストのとおり、予算編成の透明化は私たちも必要なことだと考えています。なぜ市長はこの公約を実現しないのでしょうか。市長から提案すべき条例だと考えます。

地方自治法には、二元代表制のもと、市長と議会のそれぞれの役割を示し、市長の役割として、「予算を調整」する事務を担任する、とあります。市長の予算編成権についてのこの条例を議会から提案することについては、どうなのか。本来、市長から提案されるべきものではないか。と考えますが、提案者としてどうお考えかお答えください。

市民の声を予算に反映する制度的仕組みだ

【ひざわ議員】
私どものその通り、共産党の意見は重要だと考えます。予算に関する情報、予算編成過程における情報は市長等の執行機関側に全部集中している。市民にわかりづらい。22年度予算も1月17日になって初めてパブリックヒアリングをおこなって、予算案が固まってから市民に公開している。これではほとんど意味がない。

そのために各局からの予算編成の段階で、査定についても、市長査定だけでなく、財政局の途中の査定も含めて公開していく、重要だと考える。日程的にも幅広く市民に意見募集して予算に反映するためにも、各局からの予算要求の段階で公開する必要がある。

市民の声を予算に反映する制度的な仕組みも考え、提案した。

また、これは市長の予算編成権を侵すものではない。(市長からのヤジ頻繁に)もともと、予算編成過程の情報の公開、そして予算に対する市民意見の募集の手続きを定めた条例であって、市長に予算を義務付けるものではない。抵触はない。本来なら市長側が積極的に取り組む内容だ。他都市ではやっている。職員の事務量が増大することはあっても市長の予算編成に支障を及ぼすことはない。市長のマニフェストにも予算編成過程の公開も言っている。市長が積極的に考えている。全く問題ない。(市長がヤジとばし、議場で詰め寄る)

 

妨害する行為は慎んで(議長)

【議長】
議論をしっかりしようとしている。妨害する行為は慎んでもらいたい。(いつまでも続く市長のどなり声)

予算編成過程の公開は重要だ

【かとう議員】
市長。私は市長の予算編成権に抵触するのではないかという質問をしています。聞いていてください。これは大変重要な問題です。予算編成過程の公開は重要だが市長が提案すべきことではないかといている。重い問題なので、後は、常任委員会において、先輩、同僚議員の議論にゆだねて、質問を終わります。

 

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