2008年11月定例会 議案質疑 かとう典子議員(11月21日)

名古屋市市税条例の一部改正について


かとう議員

市民税の年金天引きをやめよ

【かとう議員】
公的年金から個人市民税を特別徴収、すなわち天引き徴収する条例の改正について質問します。

これまで所得税、介護保険料が天引きされていましたが、今年4月から後期高齢者医療制度の保険料の天引きが始まり、来年10月から65歳から74歳までの国民健康保険料とあわせて個人市民税も年金から天引きするとのことです。一人世帯で155万円以上、夫婦世帯で211万円以上なら 年金から強制的に天引きするとしています。高齢者の6割が年金収入のみであり、年金しか収入のない高齢者にとって、毎月の家計のやりくりに四苦八苦している中で、納税方法の相談の余地もなく、無理やり税金を徴収するものでしかありません。病気や入院でお金が要り用になり、払う時期を少し遅らせてほしいという申し出があったときにどのように対処できるのでしょうか。まさに人の財布に手を入れてむしり取るやり方といっても過言ではありません。納税者は、税金を納める義務とともに、納め方を選ぶ権利もあり、本人の同意なしに個人の財産である年金から一方的に天引きすることは許されません。

個人市民税の、年金からの天引きは、市民の納税方法の自主決定権を侵害するものであると考えますが、見解を求めます。

住民税の天引きで利便性が向上する(局長)

【財政局長】
出かけなくてもすむ利便性や納付忘れの防止による徴収の効率化から導入される。個人住民税では一定の年金額以上の方に適用される。納付が現在の年4回から年6回になり、緩やかな負担になる。

全国一律に実施され、広報なごや等による広報や納税通知書送付時など個別的な広報にも努める。

名古屋城本丸御殿復元工事の契約の締結について

本丸御殿の工事は今やることではない

【かとう議員】
名古屋城本丸御殿復元工事は、入札予定価格は123億4千万円で、10月3日に間組JVが109億7千万円で落札しました。しかし、10年の長期にわたり巨額の支出をしてもよいのか、今一度考えるときではないかと思います。

今、市民の暮らしは、定率減税の廃止、国民健康保険料や介護保険料などの負担増、物価の値上げなどの上に、さらに、アメリカの金融危機の影響をうけ、かつてないほど厳しくなっています。こんな時だからこそ、予定を変えてでも、市民生活を守る緊急対策が求められます。たとえば、家計で考えるなら、家計が厳しければ、高い買い物は控えるのではありませんか。市民の生活が厳しい今「なぜこんな時に本丸御殿」と、税金の使い方に対する批判も少なくありません。もっと市民生活に目をやるべきではありませんか。

ところで、松原市長は去る10月23日「4選出馬はしない」と表明されました。それなら、来年4月には新市長が誕生するのですから、この時期に長期の事業の契約を行なうことは、後にタガをはめることになるのではありませんか。なぜ、今、この巨額の事業の契約を進めるのか疑問です。

そこで市長にお尋ねします。今の時期に契約はするべきでないと考えますが、お答えください。

本丸御殿は意義ある事業(市長)

【市長】
名古屋城本丸御殿の復元は一大文化事業として取り組み、文化庁の許可もいただいている。本丸御殿を郷土名古屋の誇り高き文化的シンボルとして復元し、近世武家文化を体験できる屈指の名城として再生したい。本丸御殿積立基金は10月末までに1万1千件余の市民や団体から38億5千万円を超える寄附をいただき、関連グッズによる企業協賛も拡がり、機運も様々な形で重層的に高まってきている。市民の要望を受け、全体の工期を10年に短縮した。国からの補助も認められ、愛知県にも補助をお願いしている。

2010年は開府400年であり、その時に一部公開することは大変意義のあることと考えており、今年度中に着工できるよう、契約議案として上程させていただいた。

談合グループなのに告発を逃れた企業が受注した

【かとう議員】
落札した間組は、昨年発覚した本市の地下鉄工事をめぐる談合事件で、他の企業と共に指名停止を受けた企業です。他の企業は現在も指名停止中ですが、間組は、同事件での談合をみずから申告し、公正取引委員会の刑事告発を免れたことにより指名停止期間が短縮され、今年3月19日で指名停止期間が終了しています。しかし、刑事告発は免れても、独占禁止法違反の談合を行った企業には間違いありません。地下鉄工事談合事件は、市民の記憶に新しく、これから本丸御殿を見るたびに、地下鉄の談合事件を思い出すことになるのではありませんか。

自らの告発で、談合業者の指名停止期間が短くなるという制度を利用し、指名停止期間を短くした企業に、この工事を任せることは、市民感情として受け入れられないのではないかと思いますが、お答えください。

指名停止は終了しており、問題ない

【財政局長】
本市地下鉄工事を巡る入札談合事件で、事件に関与した33者全ての事業者について、それぞれ6カ月から24カ月までの指名停止を行っており、本丸御殿復元工事の仮契約の相手方である特別共同企業体の代表構成員に対しても、平成19年3月20日から平成20年3月19日まで12カ月間の指名停止の措置を行った。

本工事の入札を執行する際には、「公告の日から落札決定までの間に指名停止の期間がない者」との資格を設けたが、仮契約の相手方である特別共同企業体の代表構成員は、今回の本丸御殿復元工事の入札手続期間中に指名停止は満了しており、問題はない。

まったく冷たい態度だ

【かとう議員】
景気の悪い今だから、市民の暮らしに目を向けてほしいと言っているのに、市長も財政局長も、市民の暮らしに目を向けないまったく冷たい態度で、まったく答えになっていません。委員会での審議にゆだね、私の質問を終わります。

 

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