2008年2月定例会 代表質問と答弁 わしの恵子議員(3月4日)

録画中継を名古屋市会サイトにて配信しております。
>> ご覧になりたい方はこちら(別ウィンドウで開きます)

市議会の録画中継サイトへ

市民の暮らしに目を向けた予算編成を


わしの議員

【わしの議員】
市民の生活は、増税や負担増により大変になるばかりです。その上、原油高騰により灯油やガソリンだけでなく、牛乳、みそ、しょうゆなど生活必需品の値上げラッシュが、家計を襲っています。電気やガス代も値上げが計画されています。子育て世代からは、「これ以上の節約はできない」とか、高齢者からは、「少ない年金ではもう暮らせない」と深刻な声が寄せられます。私は、自転車駐車場の有料化が予定されている西区上小田井と庄内緑地公園駅でアンケートを行ったところ、「4月から高校生、地下鉄代もいるのに1500円も余分にかかると困る、絶対やめてほしい」と、家計を心配する子どもたちの声には、本当に胸が痛みました。貧困と格差はますます増大しています。

政府も、2月末の閣僚会議に対して、景気判断を下方修正しました。ところが、市長は予算編成方針でも、「企業部門の底堅さが持続するとともに、家計部門が緩やかに改善し、物価が安定している」との認識を示されましたが、そんな認識でいいのでしょうか。市民の暮らしにもっと目を向け、市民生活が向上できるような予算編成をすべきであります。

だれもが安心して暮らせる、温かい市政に

高齢者支援について
高齢者の市税減免制度改悪をやめなさい

【わしの議員】
第一に、だれもが安心して暮らせる、温かい市政にすることを求めて具体的に提案します。

相次ぐ増税や介護保険料の値上げ、さらに、市税の減免制度の見直しや、後期高齢者医療制度の実施、ささやかな敬老のお祝いさえも削るなど、市長の示した予算案は、高齢者にとって、全く冷たいとしかいえません。

まず、市民税の減免制度の見直しについては、減免規定から65歳以上の要件が外されます。これにより、これまで減免を受けていた63,000人の内、40,000人が受けられなくなります。3年かけて段階的に廃止するといいますが、対象となる4万人にとっては、新たな負担増が押し付けられることになります。市民税減免制度は、これまで所得の低い弱い立場の高齢者だからこそ受けられていたのではないでしょうか。減免を続けるよう、市長の見解を求めます。

負担の公平から見直した(市長)

【松原市長】
名古屋市税制研究会の提言を踏まえ、公平性や有効性等の観点から、見直しをさせていただく。

個人住民税の近年の税制改正は、広く公平に負担を分かち合う観点から、65歳以上という年齢を要件とする非課税措置や老年者控除が廃止された。

市も、地方税法の改正趣旨に沿ったものとなるよう、年齢を要件とした減免の見直しをお願いするが、地方税法と同様な激変緩和措置として、平成21年度から3年間かけて段階的に廃止してまいります。

65歳以上のかたの減免制度の見直しと合わせ、所得の低い方に対する減免について減免率の引き上げを予定している。

後期高齢者医療制度の中止を

【わしの議員】
4月から始まる、後期高齢者医療制度についてです。この間の説明会では、どこの会場でも、「もう年寄りは死ねということか」、「なぜ、75歳以上が後期高齢者になるのか」などと、怒りや不安の声がいっぱいだったそうです。この制度は、「医療費の削減」のために、高齢者を差別するもので、世界にも例がない姥捨て保険であると批判の声が高まっています。

国会では、野党4党が、後期高齢者医療制度の導入そのものを、撤回させる、廃止法案を衆議院に提出しました。市民の健康・命をあずかる市長も、国に対して、「中止するように」求めるべきであり、どうしても実施するなら、高すぎる保険料を助成すべきです。

保険料は、法定軽減措置を講じても、一人あたりの平均は、年額84,440円にもなります。いままでの国保では、75歳減免という制度があり、82,000人もの対象者が恩恵を受けていました。ところが、こうした減免制度もなく、収入のない人からも容赦なく取り立てるものです。こんな制度を実施すれば、混乱は目に見えています。

市長は、国に対して、高齢者いじめの後期高齢者医療制度の中止を求めるべきと考えますが、見解を伺います。

世代間の不公平感を無くし、安心して医療が受けられる制度だ(市長)

【松原市長】
後期高齢者医療制度を含めた今回の医療制度改革は、超高齢社会を迎える中で、高齢者世代と現役世代が可能な範囲でそれぞれが負担し支えあうことによって、世代間の不公平感を無くし、将来にわたって安心して医療が受けられる制度となるために必要な改革である。

制度の開始まで残り1ケ月を切り、新しい保険証をお届けする段階での制度の中止は、新たな混乱を招くと考える。制度の円滑な実施に向けて、引き続き努力していくことが、今必要なことだ。

独自の新たな福祉制度の新設を

【わしの議員】
実施するなら、高齢者の負担増を減らすために、本市として、独自の新たな福祉制度を新設することを求めます。この点については健康福祉局長にお聞きします。

独自に実施したら新たな不公平を生む(局長)

【健康福祉局長】
後期高齢者医療制度に加入する市の被保険者約208,000人のうち、約1/3の約67,000人が、保険料均等割額の7割軽減となり、保険料は月額1,000円の負担となる。名古屋市国保の加入者で75歳以上の減免の対象となっている方は、後期高齢者医療制度でも、保険料均等割額の7割・5割・2割を軽減する制度の対象者となる。

都道府県単位の「広域連合」という枠組みで実施する制度の中で、特定の市町村のみが、保険料負担を補填するための制度を創設することは、新たな不公平を生じさせることとなる。

子育て支援について

入院・通院ともに中学3年生まで医療費無料の拡大を
妊婦無料健診は14回に
保育料の値上げはやめよ

【わしの議員】
子育て支援について、今回の予算案では、子どもの医療費無料化が、入院は中学3年生まで、通院は小学6年生までに拡大されます。また、妊婦無料健診についても、5回に拡大されることになりました。わたしども日本共産党市議団も、市議会で繰り返し質問を行い、請願の紹介議員や採択にも力を注いできましたので、今回の提案は一定の前進だと評価するものです。そこで質問します。

子どもの医療費については入院・通院ともに中学3年生までに拡げること。妊婦無料健診についてもさらなる拡大を求めます。東京都では23区のうち、21区で14回に拡充されることになりました。本市でも更に拡充されるよう市長の決断を求めます。

一方で、保育料については、平均3%値上げしようとしていますが、市長がいう「子育てするなら名古屋で」の理念に逆行するものではないでしょうか。市民生活が大変になっているときだからこそ、保育料の値上げはやめるべきです。市長の見解を伺います。

多額の財政負担を伴うので検討課題、多様な保育ニーズの財源だ(市長)

【松原市長】
子ども医療費助成は、子どもの健康を守る観点からも、重要な施策と認識している。一方過剰な受診を心配する声もあり、まずは、今回ご提案した制度を持続的、安定的に維持していくよう努めたい。

さらなる対象者の拡大は、多額の財政負担を伴い、今後、本市の財政状況を見極めながら、検討すべき課題です。

妊婦健康診査の公費負担回数は、平成19年1月の国の通知を踏まえ、平成20年7月に現行の2回から5回に増やす。

妊婦健康診査は、母体と胎児の健康確保を図る上で、極めて重要であり、公費負担の拡充とあわせて積極的な受診勧奨にも努めたい。

公費負担のさらなる拡充は、多額の経費を要することから、今後の研究課題とさせていただきたい。

本市の保育料は、国基準の保育料に対して、指定都市の中でもトップクラスの負担軽減を実施しております。また、児童が3人以上いる世帯の3歳未満の乳幼児については、本市独自に保育料を無料にすることにより、とりわけ経済的負担が重い、多子世帯の負担軽減を行っています。

保育料は、子育て家庭の経済的負担の軽減や多様化する保育ニーズへの対応など子育て支援の観点に加え、本市の財政状況や適正な受益者負担の観点などもふまえて検討し、厳しい財政状況が続く中、多様な保育ニーズへの対応など「なごや子ども子育てわくわくプラン」や「名古屋新世紀計画第3次実施計画」の推進に必要な財源を確保するため、改定したい。

地球温暖化防止対策について

2010年目標が達成できるのか

【わしの議員】
第二に、地球温暖化防止対策についてです。

わが国では、京都議定書を批准してCO2等の6%削減を約束しましたが、CO2をはじめ、温室効果ガスの排出は、7.7%も増えています。

本市では、国の目標を上回る10%削減をかかげて取り組んできましたが、2005年のCO2排出量は、基準年の1990年と比較して、やはり減るどころか、2.6%も増加しています。市当局は、工場等の排出量は減っているが、家庭生活や店舗等から増えているのが大きな原因と説明されます。しかし、絶対量からいえば、大口排出者である工場や自動車、オフィス等の抜本的な対策が必要です。

こういう状況にもかかわらず、市長は2010年の目標達成については言明されず、いきなり、2050年をめざして、温室効果ガスの大幅な削減など「低炭素社会」への転換に向けて、世界に誇れる環境首都なごやの実現を図るといわれます。それなら、まずは、2010年目標を達成させることです。そこでお聞きします。

2005年では、2.6%も増えているのに、市長は、本当に、2010年目標が達成されると考えているのですか。

そして、2050年をめざすなら、次は、2020年に向けての目標をもつなど段階的な数値目標をかかげて取り組むことが必要ではないですか。見解をお聞きします。

達成しなければならない目標だ(市長)

【松原市長】
本市のC02排出量は、いまだ基準年の排出量を上回ってはおりますが、2002年をピークとして減少傾向にあります。基準年と比較して増加の著しいのは、家庭生活、オフィス・店舗、マイカーであり、これらの部門での削減に重点的に取り組んでいる。

2010年目標は、2050年の「低炭素社会」実現のための最初の一里塚だ。10%削減は簡単ではないが、達成しなければならない目標である。

来年度、策定を予定している「脱温暖化2050なごや戦略」は、化石燃料に頼らない都市構造への転換など、将来の名古屋のまちづくりが目指すべき方向性を示したい。

この戦略の中で、挑戦すべき課題の整理と中期的な数値目標の設定について、検討を進めたい。まずは、エコライフ宣言者が40万人を超えており、こうした市民の地道な行動を支援する働きかけを幅広くしたい。

広小路ルネサンスの現在の計画は温暖化防止に効果がない

【わしの議員】
さて、CO2削減のためには、車からの排ガス問題は避けて通れません。その観点から、都心部におけるまちづくり、広小路ルネサンスについて伺います。当初の計画では、車線を減らしてバス以外の自動車の通行を規制する等のトランジットモール化を目指していましたが、地元や関係団体などの調整がつかずに、現在は片側1車線に変更されました。市はこれまで公共交通とマイカーの割合を3対7から4対6にすることを掲げてきました。

わが党市議団は、都心部からの自動車を減らすことは、CO2削減等、環境の上からも大切なことだと思います。

そこでお聞きしますが、変更された、広小路ルネサンスの現在の計画では、地球温暖化防止対策について、あまり効果が期待できないと考えますがいかがでしょうか。市長の見解を求めます。

CO2削減について考えるきっかけに(市長)

【松原市長】
広小路ルネサンスは、都心部における「人が主役のまちづくり」を目指し、自動車に頼りすぎないまちづくりを進めるための先導的な事業として取り組んでまいりたい。この計画を推進することによって、市民一人ひとりが自らのライフスタイルを見直し、CO2削減について考えて頂くきっかけになることを期待している。

「名古屋の顔」である広小路通で取り組むことにより、「環境首都」を目指す「都市の意志」を示したい。このことによる定量的な効果はきちんとわかっておらず、社会実験等をする中で渋滞解消、交通量などを総合的に考える中で定量的なことを測定できるものなら行いたい。

道路特定財源について

「道路中期計画」に沿った無駄な道路づくりをやめよ

【わしの議員】
第三に、道路特定財源について伺います。

政府は、道路特定財源、ガソリン税の暫定税率を10年間延長しようとしています。その背景には、今後10年で59兆円も使う「道路中期計画」がありますが、内容は、「国際競争力強化」を名目にした無駄な道路ばかりであり、通学路、バリアフリー化には、ほんの数%しか使われません。市は、「暫定税率が廃止されたら200億円も財源が減る」と不安をあおっていますが、都市高速道路を始め、池内猪高線など、ムダな道路建設をやめれば問題ありません。もちろん、市民にとって必要な道路は、道路特定財源を一般財源化してつくり、維持管理も行えばよいと思います。そして、財源は、通学路の整備やバリアフリー対策、社会保障にも教育にも使えるようにすべきです。そこで市長にお聞きします。国の「道路中期計画」に沿った、無駄な道路を造り続けることはやめるべきだと考えますが、いかがでしょうか。

まだ53kmの整備に4000億円必要(市長)

【松原市長】
財政健全化計画のもと投資的経費削減の中で選択と集中により効率的な整備を進め、未着手の都市計画道路の延長約79kmを16年度から見直し、17年度には未着手都市道路計画の整備方針を、18年度には「都市計画整備プログラム」を策定した。その中で、今後も整備が必要な道路として延長約53kmに絞り込み、整備優先度が高い路線への重点的な投資による効率的なネットワーク形成を図っている。

新規着手路線や、継続中の路線、立体事業費を合わせると、概ね4,000億円が必要であり、現在の事業費水準が確保されたとしても約30年間かかる。今後とも計画的効率的な整備に努めたい。

一般財源化を、国に求めるべきだ

【わしの議員】
次に、道路特定財源は、道路にも暮らしのためにも使えるよう、一般財源化を、国に求めるべきではないか、認識をお聞きします。

道路特定財源の配分拡充を求めている(市長)

【松原市長】
国の道路特定財源は道路歳出を上回っているが、地方の道路整備や維持補修には5割程度しか道路特定財源が配分されていない。さらに、本市の平成20年度の道路関係予算903億円についてみると、道路特定財源は43%にすぎず、残りの57%は市税や市債の発行などにより財源を償っている。

地方の道路整備や維持更新を計画的に確実に進めていくためには、今後とも安定的な財源の確保が必要であり、地方への道路特定財源の配分拡充を、これまでも指定都市共同で強く求めてきた。

暫定税率の廃止を求めよ

【わしの議員】
さらに、今問題になっている暫定税率を廃止することも緊急課題です。

暫定税率を廃止すれば、原油の高騰で苦しんでいる中小業者の経営改善にも役立つとともに、ガソリンや灯油代、生活必需品などの値下げも可能になり、家計の苦しさをやわらげることになります。市長は、市民生活の安定をはかるために、いまこそ緊急策として、暫定税率の廃止についても、国に求めるべきではないでしょうか。

暫定税率の維持を求めている(市長)

【松原市長】
本市の平成20年度予算における道路特定財源は、384億円を計上しています。この暫定税率がなくなると、軽油引取税交付金などが135億円、地方道路整備臨時交付金が60億円、あわせて約200億円もの歳入不足が生じる。そのような事態に陥らないよう国などの関係機関に対し、指定都市共同で強く要望を行っている。

不要不急の大型公共事業について

ムダにムダを重ねる徳山ダム連絡導水路

【わしの議員】
第四に、不要不急の大型公共事業についてです。

増税や社会保障切捨ての政治によって、市民には、痛みばかり押し付けられているとき、不要不急の事業よりも、市民の暮らしや福祉を充実させる予算に切り替えるべきではありませんか。

ムダの典型との批判を受け、建設された徳山ダムにつづく、徳山ダム連絡導水路の建設計画は、約890億円もの巨額の資金を要する公共事業であり、実際には、豊富な木曽川の水で十分に足りているにもかかわらず、依然として過大な水需要計画を基にしているもので、まさに不要です。これ以上ムダにムダを重ねることは許されません。徳山ダム連絡導水路事業については、きっぱりやめるべきです。市長の決断を求めます。

渇水対策に必要(市長)

【松原市長】
近年、気候変動に伴い、地球規模で干ばつと洪水が頻発する傾向にあり、本市の水源である木曽川においても少雨化による渇水が懸念される。このような事態を回避し、都市活動や市民生活を支える水を安定的に確保するためには、木曽川水系連絡導水路事業は、ぜひとも必要なものである。

名古屋城本丸御殿復元は市民の合意と納得で

【わしの議員】
市長は4大プロジェクトの本格的実施をしようとしていますが、本当に必要なものかどうかを吟味して、急ぐ必要のないものは、身の丈にあったやり方をすべきではないでしょうか。

そこで、名古屋城本丸御殿復元についてですが、国の補助がついて市の負担が少なくなったというものの、「依然として厳しい財政状況」であるのに、なぜ急いでやる必要があるのでしょうか。名古屋城本丸御殿復元については、開府400年にこだわらず、もっと長いスパンで市民合意が熟し、財政も健全化が進んだときに行えばよいのではないかお聞きします。

屈指の名城として再生していきたい(市長)

【松原市長】
開府400年に向け、世界的な文化遺産であった本丸御殿を、熟練した匠の技を後世に引き継ぐ一大文化事業として、往時の姿そのままに、千年の槍の命を保つ書院造で復元したい。

1月末までに1万件を超える市民からの寄附をいただいたほか、本丸御殿関連の各種グッズによる企業協賛の拡がりなど、市民の機運も様々な形で重層的に高まってきた。「平成の市民普請」により、本丸御殿を郷土名古屋の誇り高き文化的シンボルとして復元し、近世武家文化を体験できる屈指の名城として再生していきたい。

裏金問題について

市長としての責任がわかっていない

【わしの議員】
第五に、裏金問題についてです。

市の裏金問題について、外部調査委員会の最終提言が出されましたが、またもや金額が増大しました。この間裏金が発覚してから5ヶ月、調査をするたびに膨れ上がり、とうとう2億円を超えました。市民からは「一体市は何をやっているのだ、許せん」「もう税金は払いたくない、市は裏金を吐き出せばいい」「市長は責任をとるべき」と、とにかく市民はカンカンです。市長は予算の提案説明で、「市民の信頼を損ない申し訳ない」と謝罪し、今回も「真摯に受け止め、適切に対応する」と延べられましたが、自らの処分については言及されませんでした。

しかし、今回の裏金は98年度からのもので、すべて、松原市長の任期中であり、「2006年4月の調査が不十分だったことに対する責任」も指摘されております。市役所内に、組織的に裏金をつくる風潮がまんえんしていたなら、トップとしての責任はまぬがれません。長年にわたる職員の公金意識の希薄さはもちろん、そのことを把握していなかった管理監督者としても責任が問われるものです。外部調査委員会の報告でも、「個人責任の量定をふまえ、市長、副市長に至るまで、管理監督者としての責任が問われるべき」とあります。そこでお聞きしますが、第一に、市長は、行政のトップとしての責任をどう認識されているのか。自ら処分を課すことも含め、おたずねします。

給料をカットしたい(市長)

【松原市長】
市の複数の部署で、長年にわたり不適正な会計処理が行われていたことは、市民の信頼を大きく損なう、あってはならないことであり、深くお詫び申し上げる。今回の問題に関しては、私自身組織のトップとして、その責任はきわめて重大であると認識している。こうした認識のもとに、今議会で給料を減額する特例条例案を出したい。内容的には厳しいものにしたい。

外郭団体への調査も行え

【わしの議員】
「早く決着を図ろう、とにかく終わりにしよう」というのではなく、徹底究明により真相を明らかにすることこそ市民の信頼に応えるものではないでしょうか。そのためには、市が出資している外郭団体への調査も必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

市内部のめどがついてから行いたい(市長)

【松原市長】
基本的には、自立的に判断し、対応すべきものである。しかし、外郭団体は、市が出資したり職員を派遣したりしている団体であり、市民の信頼を回復するためには、不適正な会計処理の有無について調査を検討する必要がある。今後、市内部の問題に一定のめどがついた段階で、外郭団体を指導調整する立場から調査したい。

市バス乗務員への教育について

実態はどうか、今後の対策は

【わしの議員】
第六に、市バス乗務員への教育についてうかがいます。

2005年5月のJR西日本福知山線の事故を受け、私は、土木交通委員会で、「市交通局では、問題を起こしたといわれる、市バス乗務員の教育をどのようにしているのか。JR西日本のようなことはないのか」と質しましたが、交通局は「決してJRのような懲罰的ことはない」とはっきり答えられました。

ところが、最近の新聞報道でもあるように、利用者から苦情があったり、事故などの多いバス乗務員を対象に「リフレッシュ研修」と称して、自主退職を迫ったり、威圧的な指導を行っていたことが明るみになりました。

私も、実際に研修を受けた人達から実情をお聞きしました。「5〜6人ぐらいの指導官から、威圧的に退職を迫られた、それ以後、乗務していてもそのことで頭がいっぱいで、うつ状況が続いた」と、語ってくれました。私も、市バスをよく利用しますが、多くの人の命を預かる市バスの乗務員が、こんな状態でハンドルを握っていたことは本当にびっくりしました。

「リフレッシュ研修」と称して、こんな研修が日常的に行われていたら、大変な問題だと考えますが、実態についてどのように把握されているのか、また今後の対策はあるのか交通局長におたずねします。

不真面目な職員には厳しくする(局長)

【交通局長】
有責事故・苦情の多発者、原則として、一年以内に有責事故・苦情を合わせて3件発生させた乗務員を対象にしている。

これは平均的なバス乗務員の21倍にあたる件数で、18年度の実績で、1,681人の内、2名、率にすると約0.1%と極めて限られた者です。

バス乗務員としての資質が問われかねない者でも、他の乗務員と同様、安心・安全で快適な運行ができるようにするため、研修所の教師など複数の眼で事故や苦情の原因を一緒に考え、本人自身にその問題点を気付かせ、それを克服するための教育訓練を実施する。しかし、中には反抗的な態度をとるなど、受講態度の極めて悪い不真面目な者がいる、そうした者には厳しく言わざるを得ない場合もある。受講した者の多くが、指導乗務員や運輸助役として活躍するなどの成果が上がっている。

リフレッシュ研修は、バス乗務員として必要な資質を身に付けるための業務に関係した研修であり、JR西日本で問題となった業務に無関係で懲罰的な意味合いを持つ、いわゆる日勤教育とは全く異なる。事業者として、職員個々のレベルアップをはかることは当然の責務であり、今後も研修を続けていくべきであると考えています。

ただ、研修の進め方については、誤解を受ける点があるとすれば改善すべき事項は改め、より効果の上がるものにしていきたい。

平和について

銃をかついでの自衛隊の市街地行軍はやめよ

【わしの議員】
最後に平和についてうかがいます。

沖縄の米兵による中学生暴行事件、自衛隊のイージス艦の衝突事故など、軍事優先の政治が、人命さえも奪う重大問題になっていますが、本市にも、平和を脅かすような状況がおこっています。万博を契機に名古屋港に、たびたび米軍艦、自衛艦が寄港しており、平和な商業港である港には、ふさわしくありません。

守山区の陸上自衛隊第10師団の「徒歩行進訓練」が、エスカレートしています。私は、1月下旬、「徒歩行進訓練」の状況を視察しましたが、夜8時、ジープを先頭に、迷彩服の自衛隊員が小銃を抱えながら、まさに戦争する姿で自衛隊の門から出てきて、歩道を行進していました。私の目の前を通り過ぎたとき、心臓が凍りつくような思いでした。銃社会に対する批判の声が高まっている中、こんなことが市民の目の前でおこなわれてよいのでしょうか。翌朝まで歩行訓練が行われたそうです。寒い日であまり市民の姿をみかけませんでしたが、こんな訓練が何回も行われていると聞いて、本当に背筋が震えました。自衛隊の門のすぐ近くには保育園や生涯学習センターもあります。市長、昨年11月議会であなたは、「必要な手続きを経て行われている」と答えられましたが、あらためてお聞きします。自衛隊員が市街地で本物の銃をかついで訓練していることについて、あなたはどのように感じられますか。

必要な手続きを経て、行われている(市長)

【松原市長】
陸上自衛隊の徒歩行進訓練は、通常の訓練の一環として、徒歩行進能力の維持・向上を図ることを目的に行われ、時には、体験入隊の一般の方々も参加されていると聞いている。徒歩行進訓練は、信号に従うなど一般的な交通ルールの中で、歩道や河川敷を行進するものであり、手続も、道路の使用許可申請書を警察署に提出するなど、必要な手続きを経て、行われている。

市民の気持ちがわからない市長だ(意見)

【わしの議員】
市長の答弁は全く納得できません。市バスのリフレッシュ研修について、私は実際に研修を受けた人から話を聞いたが、局長が言うような人ではありません。乗務員としての資質が欠けるならもっと温かい指導があってもいいのではないか、今の答弁を聞くだけでは懲罰的な感じを受けます。リフレッシュ研修のあり方をつかんで見直していただきたい。

裏金については、市長はトップの責任は重大といわれ、減給をいわれるが、あなたのこれまでの市政運営そのものが、こういう問題を生み出してきたのであり、その反省が求められます。昨年の裏金発覚以来の市長としての真相解明の構えは、副市長をトップに据えることにみられるように、市長自身の市政が問われています。いまそのことに対する責任の取り方が改めて問われていますと指摘します。

後期高齢者医療制度については、国民的な怒りが、怒涛のように広がっているのに、市長は、「必要な改革だと認識している」といわれました。あなたは、高齢者の痛みに心を寄せようとさえしないのでしょうか。

また、平和の問題についても11月議会と全く同じ答弁でした。沖縄の中学生の事件や、イージス艦の衝突事故がおこるなど、11月議会時点に比べ、軍事優先の政治に対する市民の怒りは広がっています。にもかかわらず、市長の答弁は、相変わらず役人の答弁に徹しており、全く市民の安全、平和への思いを受け止めていないものといわざるを得ません。

以上の点を指摘し、市民が安心して暮らせるよう、住民こそ主人公の立場に立って引き続き、委員会等でただしていきます。

▲このページの先頭へ戻る